2017年2月21日火曜日

世界がもし100人の村だったら@よこはま国際フォーラム

2月5日(土)、JICA横浜で実施されたよこはま国際フォーラムにて、DEARでは「世界がもし100人の村だったら~SDGsを一緒に考えよう~」というワークショップを実施しました。DEARスタッフの伊藤・小口がファシリテーター、ボランティアの木村がアシスタントを担当しました。

多くの団体が盛況に催し物を行なっている中、始まる前は「参加者が少なかったらどうしよう」と不安に思っていました。しかし準備をしているとすぐに、壁に沿って輪のように椅子が並べられた狭い会議室は人でいっぱいに!参加者は小学生から年配の方まで、本当に老若男女様々でした。

まずはアイスブレーキングとして「行ってみたい世界の地域」ごとにグループを作り、「その中でどこの国に行きたいのか?何故か?何をしたいのか?」また「今まで行った国で経験したスゴイこと」などを共有してもらいました。

「体験したスゴイこと」では、「タイに行った時にトイレに紙が無く、横にあったシャワーでお尻を洗った」という共有もあり、参加者からは驚きの声が上がりました。


いよいよ、100人村のワークの始まりです。参加者一人ひとりに運命の「役割カード」を配布し、「カードに書いてある言葉で挨拶をしながら同じ言葉の仲間を捜してください」と伝えると、アイスブレーキングで場が和んできたからか、大きな声で挨拶する人がたくさん!

グループができたところで、「一番多く話されている言葉は?」と聞くと「英語!」という意見が多かったですが、一番人数の多いグループが「ニーハオ!」と言うと、「ああ~!」と「ええ~!?」の二通りの声。このワークを通じて、国の数と言語の数の差、宗教と言語の関連、植民地のつながり、日本にも言語が複数あることなどを学びました。

次に、大陸を表した紐の中に入るワークでは、余裕で座ることが出来る他地域と比べて座ることが出来ないほどギュウギュウなアジアの人口密度の高さが浮き彫りになりました。さらに、CO2排出量を表す紙をグループごとに配ると、アジアの紙の枚数の多さに他の地域からはブーイングが起こりましたが、人数で割ると北アメリカの方が大量に排出していることが分かり驚いていました。

大陸ごとのCO2排出量を比べてみると‥(展開のためのアクティビティ「地球温暖化を考える」)
また、富を表す30枚のクッキーを富のレベルに応じて5グループに配分するワークでは、はじめにグループごとに自分たちがもらえるであろうクッキーの枚数を予想し、発表しました。

一番裕福なグループが「20枚」と言うと、周りのグループからは「それはもらいすぎだ!!」との声があり、最終的に全グループの予想を合計すると予算オーバーの37枚に。続いて実際にクッキーを配ってみると、1番裕福なグループは予想より多い枚数で、1番貧しいグループは1枚すらもらえない結果に。クッキーが渡される度に大きな驚きの声が上がり、一番の盛り上がりを見せていました。

裕福なグループがまず1人1枚分けて残りはどうしようかと話し合う横で、貧しいグループは0.8枚を6人で分けようとして粉々に崩れ、嘆き声が響いていました。スタッフが「どうぞ自由に食べてください」と言うと、続々とグループ間のお裾分けが始まりました。1人1枚食べることが出来ないグループからもより貧しいグループにクッキーのお裾分けがあり、優しさにあふれたあたたかい雰囲気になりました。

所得が多いのは‥?
最後に、このワークショップのもととなった「世界がもし100人の村だったら」の文を輪読し、一番気になった部分が同じ人同士で集まり、なぜそこが気になったのか、なぜこのようなことが起きているのか、などを話し合いました。

「世界がもし100人の村だったら」のメッセージを輪読
初めて知ることばかりの参加者の多くは、世界の大きすぎる格差に愕然としつつも、自分の立ち位置を探り、どうすればいいのかを話し合う良いきっかけになった様でした。

挨拶で仲間を捜したり人口密度の高い紐の中に入ったり、かけらのようなクッキーを食べて多様な世界を感じると共に、自分が、クッキーの3分の2以上を握る裕福なグループの一員であり、100人の村の裕福な上位8人の内の1人であることを身を以て実感する時間となりました。

やはり実際に動いて話して自分でない人になることで、外側から自分自身と世界との繋がりを見直すことが出来る参加型学習はとても楽しいと感じました。
(報告:木村明日美)

2017年2月7日火曜日

あってよい違い・あってはならない違い~なんで差別が起こるの?

2016年11月18日に川崎市のフリースペース「えん」で、今年度3回目のワークショップを行いました。

今回のテーマは「あってよい違い・あってはならない違い~なんで差別が起こるの?」。ここ最近、アメリカでは大統領選挙後に移民に対する排斥運動が過熱し、日本では沖縄での機動隊による「土人」発言が問題になりました。なぜこうした行動や発言が生まれてしまうのでしょうか。「あってよい違い」と「あってはならない違い」とは何なのでしょうか。

ワークショップを通して、身の回りにある差別・ステレオタイプや、世の中の「常識」を批判的に考えてみることが今回の目的です。


初めは伝言ゲーム。
写真を見て題材を当てるのですが、今回の題材は「スケボーをするおじいさん」、「車いすのファッションモデル」、「髪の長い男の子」などなど。少し意外な組み合わせの写真です。「子どもたちはちょっと苦戦するかな」と思っていましたが、拍子抜けするほどズバズバと当てられてしまいました。「○○な人だから…といってできない事はない」、「あきらめちゃうのは社会が誘導するからだよ」との声が。


途中、サルサを踊る80歳のおばあちゃんのムービー(こっちまで元気が出る!)を挟んだり、見た目とは裏腹に強烈な味(とにかく辛い!)の「長野産わさびチョコ」をつまみました。



続いて視聴した「キミの心の“ブラックピーター”」は無意識の人種差別を題材にした作品です。そのうちの一場面から「自転車泥棒」を題材としたパートを取り上げました。

オランダのとある公園で、一人の男が木に括りつけられた自転車の盗難防止チェーンをペンチで壊そうとしています。男の目的は自転車を盗むことです。白人男性・黒人男性・モロッコ系男性の3人それぞれにチェーンを壊してもらい、周囲の人の反応を見比べます。

白人男性がチェーンを壊している時は、周囲を歩く人たちが怪しむことはありません。なんと、切りやすいように自転車を抑えてくれる人や、工具を貸してくれる人まで現れます。

反対に、黒人男性やモロッコ系男性がチェーンを壊していると、いぶかしげに眺める人や、「現場写真だ」といって写真に撮る人、警察に通報する人もいます。

やっていることは同じなのに、なぜこんな差が生まれるのでしょうか。
子どもたちからは
「差別だ。見た目だけで判断している」
「黒人だから、とか先入観で判断している」
「うちの父親も、子どもだから音楽なんて早いって言ってくる」
との反応。たしかに、わたしたちの身近にも同じような「無意識の」差別が溢れていませんか?女だから、男だから、子どもだから、高齢だから、障がいがあるから…

そんな話を受けて、最後にアクティビティ「ちがいのちがい」に取り組みます。様々な「ちがいカード」をもとに、「あっていい違い」と「あってはならない違い」を考えていきます。

「ちがいカード」には「日本では食事に箸を使うが、インドでは指を使う」「A校では女子の制服はスカートだけだが、B校ではズボンも選べる」「女性専用車両はあるが、男性専用車両はない」といった様々な「ちがい」が書かれています。

制服に関してのカードが出た際には、「日本では政府が揃えさせたいんじゃない?」「先生になんで制服なの?って聞いたのにまともな答えが返ってこなかった」とのこと。

また、「日本では自己主張するとでしゃばりと非難されるが、アメリカでは自己主張をしないと低く評価される」というカードでは、「学校でおとなしくキャラ変わるってわけわかんない」という声もあれば、「学校では無難に普通にしてる」という声もありました。


「普通に」「無難に」という言葉が持つ力、切り捨ててしまうものの大きさに、子どもも大人も目を向けるきかっけになるワークショップだったような気がします。「えん」に集まる子どもたちは、とてもいい意味での「普通じゃない」環境で過ごすからこそ、今回のような忌憚のない声が聞けたのかもしれません。

「普通」ってなんだろう。帰り際、考えながらおよそ2時間半宇都宮へ帰りました。
(高階 悠輔)

2016年12月16日金曜日

筑波大学附属視覚特別支援学校で「ケータイの一生」ワークショップ

こんにちは。DEARボランティアの木村です。

観測史上初めて11月に積雪のあった11月24日(木)に、筑波大学付属視覚特別支援学校において、DEARの会員でもある青松先生のご協力で政治・経済の授業にお邪魔し、高校3年生を対象にDEAR事務局長の中村と「ケータイの一生」のワークショップを行いました。

在庫なし!ですが来年度にリニューアル発行予定です
▼驚くことがいっぱいの「盲学校」

筑波大学付属視覚特別支援学校は、いわゆる視覚障害のある生徒が通っている「盲学校」です。わたしたちは盲学校に足を踏み入れるのも、弱視や全盲の方に対してワークショップを行うのも初めてでした。

そこで、準備段階から、どういうことができるのか、どうしたら楽しんでもらえるかを考え、自分たちの生活に欠かせない、そして手で触れて考えることのできる「ケータイ(携帯電話)」を取り上げることにしました。

当日、わたしたちがまず初めに驚いたのは、学校に向かう途中の道でした。護国寺駅から徒歩10分ほどの、交通量の多い不忍通りと大きく複雑な交差点、長くて急な階段を含む通学路。点字ブロックはあっても、視覚障害のある生徒には危険が多すぎるのでは…と驚きました。

次に驚いたのは校舎内。入った校舎の中には点字ブロックはなく、生徒たちは普通に歩いていました。「あ、健常者と同じ校舎の一角に視覚障害の生徒の教室もあるのか」と勘違いしたほど、生徒たちは廊下も教室内も白杖などを使わずとも自由にスムーズに歩き回り、生活していました

授業を行う教室で準備をしながら待っていると続々と6名の生徒が入ってきました。各々が自分でいつもの席に座り、持ってきたものを机に出します。友だち同士、「昨日の夜に突然LINEしてくるからさー」などケータイに関わる会話も聞こえてきました。

「みんなこの教室は寒くない?」先生はまず、教室の温度をかれらに確認します。外は雪も降る真冬日、指先がかじかむと点字が読めなくなってしまうのだということに気付き、ハッとしました。

▼生徒たちはスマホをどう使っている?

授業が始まり、まずはわたしたちの紹介と挨拶。そしてアイスブレイクとしてケータイにまつわる4択クイズをし、その中で、わたしたちがとても気になっていたことを聞いてみました。それは、「みんなはどのようにケータイを使っているのか」。

わたしはそれが想像もつかず、ガラケーならボタンも沢山あるし場所さえ覚えれば使えるかもしれないけど、スマホはボタンも少ないし画面の中のボタンは凹凸もなくわからないはず…ということは特別仕様のスマホがあるのだろうか?などと考えていました。

しかし、かれらが机の上に出してくれたのは私が持っているのと同じiphone。こうやって使うんです、と画面を指で素早くスライドさせると、機械音が早口で何かを喋り、開きたい情報の時に2回タップするとそのページを開き読み上げてくれるという。LINEはボイスメッセージで送り合うのだそう。

このような機能があるとは知らなかった私は、かれらの教えてくれる新機能に興奮しました。かれらのスマホの使い方もわかったところでまたクイズに戻り、現在のケータイの加入率など正解者が出ないほど意外な答えにみんなビックリしていました。

▼バラバラにしたケータイを触ってみると‥

アイスブレイクで雰囲気が和らいだところで、バラバラに分解したケータイを渡し、自由に触ってもらいました。


「うわぁ、ガラケー懐かしい」「バラバラだ!」「これは画面で、これはバッテリーか」みんな興味深そうに触り、組み立てて元の形に戻そうとする生徒もいました。そしてケータイの原料がどこから来ているのかが書かれた資料を配ります。

資料は生徒によって点字、拡大文字で異なり、点字の生徒は資料を手に取るとすぐさま撫でる様に手を滑らせ、普段馴染みのない沢山の原材料名や国名を読み上げると、声に合わせてスルスルと手を動かします。


ひとつのケータイに多くの国が関わっている事、そしてケータイを沢山使っている国と生みだしている国は違うことを知った後で、生みだしている側の国の問題に触れていくことにしました。

▼紛争鉱物と組み立て工場の状況を知る

そして、DVD『スマホの真実―紛争鉱物と環境破壊とのつながり 』(PARC/2016年/監督:中井信介)の音声を聞きました。先生からの解説を交えつつ、コンゴ民主共和国における鉱物資源をめぐる紛争の状況を学び、一人ひとり頭の中を整理しながら内容の要約をまとめ、発表しました。



次に、生産現場の労働者・工場主・近隣住民・国の役人・日本の消費者などケータイに関わる6人の状況や意見を1人ずつ読み上げました。6人の状況を把握したら、2組に分かれて自分たち消費者の立場からは何ができるかを話し合いました。

「こんな工場はなくすべき」
「でもそうしたら現地の人も雇用がなくなって困ってしまう」
「労働環境を監視して改善すべき」
「そしたらまた仕事が増えて、ケータイの金額が上がるけど」
「安ければいいと言う消費者は、この状況を知らないから言える。これを知ったらどうするだろう…?」
などなど、葛藤しながら自分自身にも問いかけるような話し合いが展開されました。5分と言われた話し合い時間はどんどん延び、10分以上使ってなんとかまとめました。

「フェアトレードのように、ちゃんとした労働環境でスマホをつくる。多少高くても、そちらを選ぶ人はいるはず」、「この状況を多くの人に広める。たくさん時間がかかるだろうけど、少しずつ意識を変えていく」などの発表があり、フェアトレードという言葉が出てきたことにも驚きつつ、かれらの前向きな姿勢に嬉しくなりました。

最後の感想では、「自分たちの生活に欠かせないケータイがこんな大きな問題を抱えているなんて知らなかった」「こんな風に、便利な物事の裏で苦しんでいる人がいる事例はもっとたくさんあるはず。もっと知りたい」などの意見が上がりました。

わたしの考えが変わった!

今回のワークショップはお互いに初めてのことだったので、双方によい刺激となったように思います。

わたしたちは、かれらは視覚障害があろうとも、わたしたちが思う以上に沢山のことを自分でできるということを学びました。例えば彼らの多くが全国から集まり殆どの生徒は寮生活ということです。そして、食事以外はほぼ自分でやっているそうです。

また、学校にはプールがありパラリンピック選手も輩出しており、理科などの実験も自分たちで実際に行うといいます。授業中は手元の点字表示ができる小さなコンピュータに点字を打ち込み、ノートを書いています。かれらに対する考え方はたった2時間ほどですっかり変わりました。

生徒たちにとっては、ポケットの中のケータイが遠い異国で紛争や問題を生んでいることに触れ、世界の問題を身近に感じてもらえたようです。高校生活も残りわずかとなったかれらが、これから、他人事だった見知らぬ人の問題を自分事として捉え、どんどん自分の世界を広げていったなら、新しい視点からの意見が世の中に出てくるのではないかと楽しみに思います。
(DEARボランティア 木村明日美)

2016年12月6日火曜日

ソーシャル・アクション・クラス2016 最終回!

こんにちは。「ソーシャル・アクション・クラス」コーディネーターの近藤です。

もう12月だなんて、なんだか信じられません。けれど、「もう師走か~。早いねえ~」なんて言えるのは、ある意味幸せな気がします。

さてそんな気ぜわしい季節の始まりに、クラスの最終回を迎えました。

前回から約3週間を経て、それぞれのグループが、どんなことを考え、どんなことにアクションしてみたのか。そして、どんなことを感じたのか、学んだのか。「完成された発表」ではなく、ぜひ、歩んだ軌跡を発表して欲しいとお願いをしていました。

事務局スタッフの小口、伊藤、中村も参加し、オーストラリアから日本の人権NGOにインターンにきているケイトさんも見に来てくれました。進行は、踊るアクティビスト、鈴木洋一です。


発表を聞きながら、参加者は「いいね」と思ったポイントを黄色いポストイットに。提案、質問、情報、メッセージなどは、青いポストイットにメモしてもらい、発表終了後に、グループごとにそれらを貼って、フィードバックすることをお願いしました。

▼「難民」チーム

最初のチームは「難民」のことについて考えたグループです。
日本国内の難民の問題についてはなかなか目を向けられない問題として、「難民って?」「難民受け入れ程度の日米比較」「難民支援に取り組むNGOや企業」を調べて発表をしてくれました。


そして、日本で暮らす難民の支援をしている「さぽうと21」という団体訪問をしたことからヒントを得て、難民認定に携わる6人のロールプレイカードを作成し、クラスのみんなに読んでもらうというアクティビティをしてくれました。

ロールプレイカードを読む参加者。奥のファイルの写真は、難民申請者が用意する書類の量だそう。すごい数!
日米比較をするなかで日本政府の「難民よりも日本人」志向の指摘や、これまで難民の受け入れ大国であったアメリカが今後どのようになっていくのか、という問題提起は、私たちの社会や世界が直面する緊急の課題を感じさせてくれました。

また、「難民の受け入れをもっとしたらいいのに」と思っていたため、「なぜ政府は難民の受け入れに慎重なのか?」という問いをもっていくうちに、慎重になる理屈がわかっていった、というのが印象的でした。自分と反対意見の人の理屈を理解することは、課題の解決に大切な一歩だと思います。

今後は、DEARの全研分科会でもお世話になった、高田馬場のビルマ難民の方々のコミュニティに足を運んでみることなども予定しているそうです。
お疲れ様でした!!

▼「食」チーム

次は「食」について考えてみたグループです。

最初は「ワークショップ→買い出し・調理→ふりかえり」というイベントを考えていたそうです。が、「初めてのアクションとしては難しい」ということから、実施には至らず、また「食」の共通のテーマを絞っていくことまでも、なかなか至らなかったため、「食」をめぐる個人のアクションを今回は紹介してくれました。


アクションがたくさんきけたので、一部をご紹介します。
  • 1日1食自炊しました(1週間のメニューを紹介。大根メニューが多かったです)
  • 映画を見ました。『0円キッチン』という映画が面白そうなので、今度は、みなさん一緒に行きませんか?(お誘い)
  • フードロスのことに関心をもって他の団体のアクションを調べてみたら、意外といろいろ動いていて、それを知らないだけなんだと思った。だから活動を自分が運営している動画サイトにあげて紹介していきたい。
  • 食べ残した料理を持ち帰る容器である「ドギーバッグ」を普及する団体をみつけた(ドギーバッグ普及委員会)。「食中毒が起こっても自己責任です」っていう会員カードがあり、それを手に入れて使ってみようかなと思っている。
  • 「食」に無関心だった自分が、お弁当をつくるようになり、周りの人がびっくりしていた。そのことによって影響をうける人たちが出てきた。インパクトを与えられたらいいし、自分のためにもなるな、と思って続けていきたい。
  • 週に1冊本を読むようにした。
  • フェアトレードのチョコレートをプレゼントしてみた。
  • 自分の関心についてのゆるやかな勉強会を開いてみた。
  • ソーシャルビジネスのイベントに参加してみた。
などなどです。

大根メニューへのコメントがたくさんありました(笑)。
地球のエネルギー消費にも人間の体質にも負荷のかからない食材は、ずばり「旬のもの」です。冬は、白菜と大根のオンパレードですが、レシピの提案が集まっていました。

冬の大根・長ネギ大量消費メニュー
自分の食生活、自分たちの生活のフードロスなど、身近にやれることから取り組んでみたいというグループの共通した想いが伝わってきました。

確かに、食は誰にでもどこでも身近な問題です。
まずは自分からスタートしたグループ。
ここから、食の構造的な、社会的な、政治的な問題にまで目を向けられたらいいのではないか、という意見も出ていました。
お疲れ様でした!!

▼「対話」チーム

最後は、「対話」について考えたグループでした。

居場所の話、エシカルな話、自己肯定感が低い話などをしているうちに「自己肯定感が低くなった時にアップできる何か場を作りたいね」というところからスタートしたそうです。

ありのままの自分や他者を認められて、自分の生き方に自信が持てるようになり、多様な生き方に出会える、そんなことの実現を考えました。

試しにやってみた「その1」が、グループで自分の人生のストーリーを語り合うということを「Tree of Life」というワークシートを使ったり、時系列で語ってみたりなどしてみました。

そこで出てきたのは、
ぜんぜん違う人生なのに、ぜんぜん違う人なのに、同じところがあって、自分をきいてもらえて安心したから、もっと話したいなと思えた、話をきいているだけなのに安心した
ということだったそうです。ただし、やってみて、こういう企画をするには準備が大変だな、内容が重たいなと思ったとのことです。


試しにやってみた「その2」としては、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」という暗闇ワークショップに参加したそうです。

そこからは、「思い込みにとらわれていること、話をすることの大切さ」を感じ、「言えば自分の違うところも同じところもわかる、互いを認められる、人と近づける、安心できる。だから話そう!」につながったそうです。

そしてこれから「話す必要がある」イベントをやってみたり、対話ができる既存の場に、「安心」の秘密をさぐりにいきたいとのことでした。

このグループの皆さんの感想や学びのふりかえりはとても短くはまとめられないです。残念ですが、いくつかにまとめると、
  • 空気を読んで、顔色を気にして、自分の思っていることを言えない場が多いので、言葉を大切にする、ということを考えた。言いたいことがあるけれど、「わかってほしい」という受け身な自分に気づき、自分から言葉にしていこうと思った。
  • 丁寧に生きる。お金と数が主流ではなく、感動したり、思いを馳せたりする生き方をしたいと思った。
  • アクションになかなか移せない自分がいた。やりたいことがたくさんあっても挑戦しない自分がいたが、仲間と考えているうちにどんどんハードルが下がり、いろいろなことができた。言葉にすると、ハードルが下がる、というのを経験した。対話の輪を広げていきたいと思った。
いうまでもありませんが、参加者の皆さんにいろいろな心の揺さぶりをくれる発表でした。
お疲れ様でした!!

▼ふりかえり&交流会

後半は、振り返りとして二つのことを話してもらいました。
  1. アクションを起こすために、実現するために鍵となるものは、もしくは、なったものはなんだろう
  2. クラスに参加してから、個人でやってみたこと、変化、新たに興味を持ったテーマや活動
鍵については
  • 顔を合わせて話すこと(SNSに頼りすぎない関係をつくること)
  • 言葉にすること、共有すること、言ってみること
  • チャンス、参加の「場」があること
  • 仲間
  • アクションの「本当の目的」を共有すること
  • 集まることに、意義がある!
  • 鉄は熱いうちに打て!
  • 呼ばれたり、人に声をかけられると行ける
  • 自分をふり返る
などがあがっていました。


そして、昨年もやりましたが、半年後の自分へのお手紙を書きました。
半年後に、これが自分の手元に届きます!!

最後は修了証の授与と、一言感想です。
みなさんいい笑顔!


交流会では、文京区の福祉作業所リアン文京のカフェブンブンのパンで、まったりしました。

おつかれさまでした。かんぱい!
働きながら、大学に通いながら、学んでアクションをしたいと思った皆さんたち、やり遂げたことを祝福したいと思います!

そして、コーディネーターたちも、いろいろなことを学ばせてもらいました。
これからの活動に活かしていきたいと思います!!
(報告:近藤)

▼コーディネーターからのメッセージ

日ごろ、社会の様々な課題に関心を持っている方々に行動するきっかけや場を提供し、仲間作りに少しでも寄与できたことに手応えを感じました。私自身も皆さんの発表を聞いて、いくつかの大切なキーワードを得られました。今回のクラスで学んだヒントや人脈を生かして、ぜひ今後の活動を深めていただければ幸いです。(阿部)

グループの発表を聞いて、日常生活の中でも気づきを実践できていたという声を多く聞きました。クラスの中だけでなく、日常で気づきが増えたり、実践をしていた姿はまさに社会に積極的な姿だと思います。3か月間の講座、お疲れさまでした。(鈴木)

短い期間に個人でも、グループでも、さまざまなチャレンジをしたことが伝わる発表でした。そして、「イベント開催=アクション」的な発想から、足元をみつめ、自分をふり返る展開になっていたことも、とても印象的でした。ありがとう&おつかれさまでした。(八木)

2016年11月25日金曜日

フリースペースたまりば「えん」でワークショップ 2016年度第2回「大切なのは人との出会い」

秋もいよいよ終わり?日に日に寒さが増していますね。10月21日(金)に川崎市のフリースペースたまりば「えん」で、今年度2回目のワークショップを行いました。今回はスペシャルゲストとしてファッション・モデルのマリーさんに参加してもらいました!

マリ―さんオフィシャルサイト
http://www.divinejpn.com/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC.html

はじめは全員で「こおりおてだま」にチャレンジ!
頭にお手玉を乗せて歩いてみるのですが、これがなかなか難しいのです。頭からお手玉を落とした人は文字通り「凍って」しまい、他の人がお手玉を拾って頭に戻してくれるまでは、動いてはいけません。しかし、助けようとすると自分のお手玉も落ちそうに…バランス感覚と助け合いが重要なゲームです。マリーさん直伝のモデルウォークも役立った?ようでした。


身体を動かした後は皆でテーブルを囲み「ビーイング」。自分の「好きなもの・こと」を、絵や言葉で人型の紙に書き出しました。

絵や楽器など普段自分の打ちこんでいることや、ブラックホールから椎名林檎まで、数え切れないくらいの「好き」で溢れていました。皆がそれぞれ違う「好き」を持っているからこそ生まれた色づかいです。とてもカラフル!


最後は「マリーさんクイズ」!皆でマリーさん自身に関するクイズを解きながら、生い立ちやモデルとしての生き方などをお話してもらいました。


お父さんがセネガル出身、お母さんが日本出身で、子どもたちと同じ川崎で育ったマリーさん。小さい頃はいじめに合い学校に通えずにいました。

転機となったのは高校進学。国際高校に進学したことで、様々なルーツを持ち自分を認めてくれる友人に出会うことができたそうです。

その後アメリカへ飛び立ち一人旅をしている途中、現地で出会ったスカウトから現在の事務所を紹介され、日本でモデルとしてのキャリアを歩み始めます。日本では前例のなかった「ハーフブラックモデル」。パイオニアとして地道に挑戦を重ねていった結果、2014年には東京ガールズコレクションに出演するまでになりました。



大切なのは人との出会いだよ」。マリーさんの言葉に子どもたちは(大人たちも)耳を傾けていました。最後には、ミュージカルに取り組んでいる子から「将来一緒に共演しよう」との言葉がかかったり、大切にノートに描き置きしたイラストを見せてくれたりした子もいました。子どもたちと同じく「学校に通わない」という選択をした経験のあるマリーさんとだからこそ、通ずるものがあったのではないかなと思います。


マリーさんのモデルとしての信念と、かっこいいライフスタイルに、子どもも大人も釘づけになってしまった1日でした。そんなマリーさん、なんと次号ニュースレター裏表紙の「DEARなひと」コーナーにインタビューを掲載します。お楽しみに!

帰り際、子どもたちのフォルクローレの練習を覗きました。ふと楽器を演奏したくなりました。

(報告:高階悠輔)

2016年11月18日金曜日

ソーシャル・アクション・クラス2016 第5回レポート

ソーシャル・アクションクラスのコーディネーターの八木(DEAR)です。

11月11日(金)に「ソーシャル・アクションクラス~自分をソーシャルにする!開発教育ワークショップ~」の第5回目を行いました。あっという間に、全6回中の5回目!あとは12月3日(土)の最終日まで、グループ毎にアクションを実施する(または、プランを立てる)ことになります。

▼まずは進捗の共有

前回、3つのアクション・グループに分かれて顔合わせをしたのですが、その後はどうなったのでしょうか…?遅れて参加する方が多かったので、まずは全員で輪になって、グループ毎の進捗を共有しました。3グループとも、LINEのグループをつくり、連絡をとりあったり、軽くアイデア出しをしている様子が分かりました。


▼アイスブレーキング

参加者も集まって来たところで、恒例のアイスブレーキング。今回の担当は伊藤さん&髙橋さんです。

2人ずつペアになったところで、それぞれのおでこに、ある「モノ」が書かれた付箋が1枚ずつ貼られていきます。貼られた本人には、書かれている内容は見えません。ペアになった相手に交互に質問しながら、自分が「ナニモノ」なのかを当てるというゲームです。


付箋には「鳥」「ゴリラ」「東京タワー」「シンデレラ」「犬」「ドラえもん」など、あらゆる「モノ」が書かれているので、自分がいったい「ナニモノ」なのか、見当もつきません。想定外の答えや質問が出て、あちこちで笑い声が。最後まで残ったペアにみんなでヒントを出したり、助け船を出したりして、終了しました。おもしろかった!

▼グループ毎に作戦会議

続いて3グループに分かれて、じっくり作戦会議をやりました。各グループのテーマはぼんやりとしているところもありますが、概ね以下の3つになりました。
  • 在日外国人・難民
  • 食・フードロス・ごみ・エコ
  • セルフエスティーム・自分の暮らし
ちなみに、わたしが参加していた「食・フードロス・ごみ・エコ」チームは、こんな話をしていました。
  • できるだけゴミを出さずに、食事をしたい。
  • ゴミというのは、フードロスもそうだし、野菜の皮とか、パッケージなどのゴミも気になる。コンビニ弁当などは、すごいゴミが出る。
  • 野菜の皮は剥かなくてもけっこう食べられる。
  • 大学やバイト先の人は、誰もお弁当を持って来ない。コンビニとかでお弁当を買ってきて食べている。食べきれなくて残すこともある。
  • エスニック料理も魅力的だけど、和食をちゃんとつくれるようにもなりたい。
  • お料理教室をやってみたい!
  • きれいな写真をとって、見た人に「わたしも、やってみたい」と思ってもらえるような。
  • エコな食材、フードマイレージの小さな食材を、買い物するところからイベント化するとか!?
みんな、やってみたいこと、チャレンジしてみたいことはいろいろあるのですが、やはり、形にしていくところが難しいですね。「まずは、関わりたい相手にどんなニーズがあるのか知ってみないとね」「まずは、自分たちで持ち寄るところからやってみようか」と言った言葉が印象的でした。




自分たちでイベント等をやることだけがアクションではなく、自ら「知ること」「体験してみること」「足を運んでみること」もアクションではないかと思います。そして、それを体験に終わらせず「共有」することまでできると、さらによいかも。

どんな「アクション」につながるのか‥?
最終回の12月3日(土)を楽しみにしています。
(報告:八木)