給食の時間は楽しみだったけど・・

こんにちは。DEARで主に広報の担当をしている八木です。
ウェブサイトをつくったり、ニュースレターの編集をしたり、たまに講師派遣に行ったり、その他もろもろの事務仕事をしております。

会員の方には、そろそろ6月号のニュースレターが届いているでしょうか。

毎号掲載している「実践事例報告」は、今号は教材「わたしん家の食卓から」の小学校での実践報告をご紹介しています。これは、滋賀県のGlobal net Shigaのメンバーがつくった教材で、カルタをやりながら世界の多様な食文化を理解することができるものです。

わたしは昨年夏の開発教育全国研究集会でこの教材を体験し、また、教材作成の背景をうかがい、ぜひいつかニュースレターで紹介したい!と思っていました。この教材は、給食になじめない日系人の子どもたちたちを理解しよう、ということでつくられたのです。

滋賀には、製造業で働く日系ブラジル人などが数多く暮らしています。親と一緒にやってきて、地域の学校に通う子どもたちも多いのですが、学校文化の違いから、いろいろと困難があるそうです。中でも、給食は子どもたちにとっても、先生たちにとっても悩みのタネ。

日系人の子どもたちの声を聞くと、
「学校でみんなで一斉に同じ食べ物を食べるなんてビックリ」
「白いご飯を食べられない」
「日本のおかずは甘い!」などなど。
食べ慣れないものを時間内に食べなくてはならないのは相当なストレス。
給食をまったく食べず、水だけ飲んでいた子もいたとか・・。

みんなと一緒に食べさせたらいいのか、
お弁当を持たせたらいいのか、
子どもたちに任せて、見て見ぬふりをするのか、
それとも・・??

そんな目の前のできごとから、
「まず、子どもたちが元々していた食生活を知ろう」
「多様な食文化の中の、日本の食事というものを理解しよう」
ということで、この教材が生まれたとのことです。

ニュースレターでは、カルタ教材のみを紹介していますが、教材セットの中では、この「給食問題」にどう対応するのかを考えるアクティビティもついています。こちらも少し体験しましたが、とてもたくさんの意見が出て、盛り上がりました。

ちなみに、掲載した写真は、事務局の西が先週マレーシアでSEAPCPの研修に参加した際に、お土産に買ってきてくれた「海苔」です(「純素日本のり」で「チリ・フレーバー」って書いてある・・)。今やスシが世界的に普及したおかげで、かなり受入られるようになりましたが、かつて「海苔」は「黒くて不思議」な日本の食品の代表格でありました。
(八木)

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