ASEANの若者と貿易ゲーム



11月4日(水)、(財)青少年国際交流推進センター(IYEO)が主催する「東南アジア青年の船」に参加している「国際理解ディスカッショングループ」メンバーの若者を対象に、「新・貿易ゲーム」を実施しました。ASEAN10カ国と日本の若者45名が参加者でした。

DEARがこのグループを受け入れるのは3年目で、毎回元気な彼/彼女らに会えるのを楽しみにしています。ワークショップの反応は、日本の若者にやるときと少し、異なります。

例えば、マーケットでの粘りがすごい。断わられてもなかなかそこを動かない。最後にはマーケットの方が折れてしまうこともしばしばあります。
グループ間の交渉も様々です。色紙は価値があるはずだからといって、絶対に売らず、その結果、商品もつくれず負けてしまったチームもありました。
また、寄付といって$4000を最も貧しい国にポンと差出し、友好のしるしをもらって喜ぶ先進国のチームもあって、いつも、何かしら驚きがあります。
そもそも、チームの中でのコンセンサスづくりも様々な国の人がいるとなかなか複雑で、見ていて面白いです。

ふりかえりで、このゲームが現実を反映していること、反映していないこと、を考えると、以下のような意見が出てきました。

<反映していること>

・資源は限られていること
・希少な資源を持っている国は、実はその価値を良く分かっておらず、先進国に持っていかれてしまうこと
・市場が変化すること
・もともと不公平な状況で貿易がされていること
・情報格差があること
・途上国は相手にされないこと

<反映されていないこと>

・全ての商品が市場で取引されていること
・大臣やリーダーが市民の声を聞いていること
・環境税が高いこと

などなど

でも、最後の2つなどは今後現実になるかもしれないね、とも話しました。
このゲームでは、経済以外の指標、伝統文化や生活スタイルが反映いません。それになにより、今は国より巨大な多国籍企業が経済の中枢を担っています。反映できていないものはたくさんありますが、それにしても、つい熱中した後に、自分たちが感じたこと、気づいたことをふりかえる、よりよい貿易のありかた、協力関係を考える、という意味ではとても面白い教材だと思います。
「他のチームを見なければ、自分たちは貧しいとは思わなかった」
と貧しい国のメンバーが言っていました。
「誰も相手にしてくれなかったとき、どうしようもなく、絶望的でした」
という声も聞かれました。その発見一つ一つがとても貴重だと思います。

東南アジアの中でも広がってオルタナティブな世界を考えるきっかけになればと願っています。

(中村)

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