2009年7月31日金曜日

デビューしました

7月22日(水)は毎月恒例の「開発教育入門講座」を開催しました。
この日の担当は、タスクチームメンバーの大野さん、定光さん、事務局の八木の3名。

前半のワークショップ部分は大野さんと定光さんが一緒にファシリテーターを務めたのですが、実は2人は初のファシリテーション。この日、デビューを果たしたのでした。

さて、その初舞台(?)の感想はいかに・・。
まずは、定光さんからどうぞ。

「この度、初めて入門講座のファシリテーターに挑戦しました、定光と申します。 今回の参加者のみなさんは観察力が鋭く、私もいろいろと学ぶものが多かったです。また、始めはやや静かでしたが、やり取りをしているうちに盛り上がってくるのを見ていると、こちらも緊張が解けてきて、楽しくなってきました。

事前に、流れや質問などを何度もシミュレーションしてみましたが、やはり実際にやってみないとわからないことってたくさんあるなあ、というのが素直な感想です。ファシリ上達には、まずやってみること!というのを実感した2時間でした。これからも頑張りたいと思います!」

続いて、大野さんです。

「入門講座タスクの大野です。
今回は私と同じくタスクチームの定光さんと、2人で入門講座のワークショップを担当させていただきました。通常一人でやるファシリテーターを2人で担当した理由は・・・2人とも初めてだったから!

何回も見たことのあるワークショップでも、自分がファシリテーターとなって進めるとなると、一筋縄ではいかないもの。今回は初心者2人、協働でやってみよう!ということで前半部分を私が、後半を定光さんが担当することになったわけです。

今回の参加者は16名と前回よりは少なかったものの、学生の方、社会人の方がほどよく入り交ざり、
和やかでありつつも、話し合いになるとかなり盛り上がっていました。写真を使ったワークでは、一枚の写真から壮大なストーリーが出来ていて、こっちがなるほど、と感心することしきり。同じトピックでもテーブルごとに全く違う話し合いに展開していく。ワークショップは生き物というか、参加者によって全く異なるのだなあと改めて感じたのでした。

初めてのファシリテーターの感想は、ファシリテーターは気力と体力!ということです。
時間にしてみれば一時間足らずだったのですが、ワークの内容・運び方・時間等々、あらゆることに目を配りつつ、テーブルを回ったり、全体に話しかけたり、物を配ったり・・・
終わった時には緊張と疲労でぐったり。
でもその分他では味わえない充実感でした。
反省点(数え切れない)を振り返りつつ、またやりたいなと思いました。」

参加者アンケートでは、ほとんどが「満足」にチェックしてくれました。
後ろから見ていたけど、とっても落ち着いて、参加者の意見もよく引き出していて、2人とも立派なファシリテーターでした。
お疲れ様でした!
(八木)

2009年7月25日土曜日

名古屋で100人村
















韓国から戻ったその足で名古屋へ。
7月20日は愛知のインターアクトクラブ年次大会で
やはり85名の高校生を対象に100人村のワークショップを
おこなった。

高校生主体で1年間かけていろいろ企画も考えてきたようで、
他の4つの分科会も全て参加型のワークショップだった。

さて、お弁当の時間も含めて3時間で85人の高校生
に何を考えてもらおうか。

100人村のワークショップだけでは、
抽象的で格差を強調してしまう部分があるので、
後半「地球家族」の写真教材を
見て話し合ってもらう流れを考えた。

最初は人数が多かったからか、みんなの前で
なかなか意見が出なかった。
これは、ちょっと難しいな、と思っていたが、
後半、グループワークになったところで、
いろいろ意見や感想が出始めた。

最後は、2重の円で気づいたこと、学んだことを
ふりかえった。
「これからもっと考えたいこと、やってみたいこと」
については時間が足りないほど、
たくさんの声が会場に溢れた。

3時間前と比べたら、みんなの表情がとても柔らかくなっていた。

大人だってこんな大勢の前で話すのは
躊躇する。大勢のワークショップでは、
一人一人の気づきに寄り添うのは難しい。
でも、一方でダイナミクスは生まれる。
高校生の知りたい、やってみたい、
というパワーも感じた。

参加者次第では大人数のワークショップもありかな?
でも、やっぱり30名前後の人数にしたほうがよいな?

皆さんはどう思いますか?

(中村)

韓国で100人村






                                                             
7月18日は韓国YMCA同盟で「地球市民教育カリキュラム」の研修として約90名のYMCAスタッフやNGOスタッフを対象に1日ワークショップをおこなった。

9時から5時半まで4セッション、最初はどうなることかドキドキだったけど、ノリがよいのと、みんな積極的に参加してくれたので、楽しい時間を過ごすことができた。

流れはざっと以下のような感じ。

セッション1 ねらいの共有・お互いを知り合う・開発教育・地球市民教育とは
セッション2 ワークショップ 世界がもし100人の村だったら
セッション3 ワークショップ パーム油のはなし
セッション4 ふりかえり

昨年韓国YMCA主催の東アジアユースの研修会に呼ばれたことをきっかけに、DEARから開発教育・参加型学習の手法を学びたい、という要望があり今回、招いてくれた。

既に先週末にも1回目の研修を行なっており、それはすべて、講義形式だったようでみんなこの日を楽しみにしていたらしい。

人数が多いので大丈夫かなと思っていたけど、みんな協力的で進行はスムーズだった。

パーム油の開発会議のディスカッションは白熱し、30分たっても結果が出ないグループが多かった。
「みんな議論は本気になるからね」と通訳のボランティアが耳打ちをしてくれた。
でも、その本気さから、役割の気持ちに共感し、議論の難しさを感じることができるのではと思っている。

日本で議論をするときは最初から、妥協しようとしたり、スムーズに行くようにもって行く人も多いように感じる。

疑似体験がどこまでリアルさを持つか、それをどのように振り返るか、いろいろ考えることは多かった。
参加者の感想は、考えるだけでなく、気持ちが重要だと思った。
世界のことは自分の生活と関係している、と実感した。
ほかの人の意見が聞けて楽しかった、などが挙がった。
市民の政治参加などは日本よりも進んでいる韓国でも教育の現場はやはり、詰め込み方が主流なようだ。
とはいえ、「ワークショップ版 世界がもし100人の村だったら」のテキストは既に韓国語に翻訳され、実際にNGOによって学校で実施されている。

開発教育について日韓で議論する日はそんなに遠くないかもしれない。
(中村)

2009年7月17日金曜日

連続で100人規模

事務局長の中村は今日から3泊4日でソウルと名古屋へ出張しています。ソウルでは、100人のユースを対象に丸1日のワークショップをやるとのこと。その後の名古屋でも、100人規模のユース講座でファシリをやるそうで、報告が楽しみです。

留守番をしている事務所に、先月、小学校で『ワークショップ版・世界がもし100人の村だったら』をやったときの振り返りシートが送られてきて、楽しく読みました。6年生の率直な感想の一部をご紹介します。

・自分にはどうにもできないけど、世界中に恵まれない人がいるのは確かだから、複雑。自分が幸せでも、他の人々が幸せでないと思うと少しくやしい。

・欲ばりな大バカな人がいて、自分の事だけを考えていると思うと、怒りもあるんだけれど、どうしてこんなにして欲をはるのかというのが分かりません。なんで分けあえないのか、どうして、こんな世界になったのかと思うと、とても複雑な気持ちになるからです。

・村の人たちがみんなびょうどうでない。ずるい人もいればかわいそうな人もいる。

・みんな同じような暮らしをしているわけではないと知っておどろいた。

・1人が1つを食べられない、悲しい。ほかのたくさん食べられる国とくらべられるとくやしい。ほかのたくさん食べられる国を想像してみるとすごくむかつく。

・こんなにさがあっておどろいた。でも、それぞれの暮らしがあるので仕方がないと思った。

・私は、このクラスのみんなはきっと世界でも豊かな暮らしをしていると思います。私達のように、こうやって勉強して友達とも笑ったりしているどこかで、くるしんでいる人、たおれそうな人がいると分かっていたつもりだったけど、正直、世界をあらたまって知ってびっくりしました。そして、悲しいようなうれしいようなで、こわいです。

・ほかの国には、働かなくてはならない子どもや、食べ物がなく生きていくのも大変な人たちがいる。でも私は、くだらないことでおこったり、お金をむだ使いしたりしている自分がバカみたいで、なんとなく悲しいと思った。

・自分が文字をよめたり、このたいけんができたことがうれしい。

大人に同じワークショップをやると、こんなに豊かな感情表現はなかなか出てきません。心よりも頭が働いてしまうけれど、心の中では「くやしい」「不安」「うれしい」「怖い」「わけが分からない」といった言葉にならない気持ちや葛藤を抱えているはず。

わたしは常々、「知識だけでは行動に結びつかない。心が動かないと」と感じているので、子どもたちのこういう気持ちは大事にしてほしいなと思いました。(八木)
※写真はその小学校のもの。45人の生徒+見学の保護者と人がいっぱいで、暑かった!

2009年7月15日水曜日

「民主党とNPOの政策討論会」に行きました

昨晩、民主党で開催された「民主党とNPOの政策討論会」に参加してきました。
※DEARとして特定の党を支持しているというわけではありません、念のため。

会場には200名を越すNPO/NGO関係者で満員となっていました。DEARでお付き合いのある方のお顔もちらほら。国会の最終日でお忙しかったでしょうに、党からは衆・参両議員の方が8名ほど参加していました。

会は7分野のNPO/NGOの代表が発言し、それに議員側が回答するという形式で進められました。開発教育に関係のあるところでは、JANICの大橋代表と、ESD-Jの大前理事の発言があり、それぞれに「持続可能な社会の実現」「MDGsの達成」「市民参加」について提案をされました。

NPO/NGOといい、議員といい、ただでさえよく話す人たちの集まりなので、予定の2時間をオーバー。最後に会場からの自由質疑を求めると、ばばばばーっと大量の手が挙がり、幅広~い分野からの現状報告と要求が次々と出されました。それぞれに現場を抱え、当事者や課題に向き合っている方ばかり。まさにNPO/NGOは「市民の代弁者」だと思った次第です。

その中で特に印象的だったのは、中学生が発言したことです。
「子育て支援や子どもの問題について、あれこれ意見が出ているけれど、大人が考えたことばかりだと思った。みなさんは、どうやって子どもたちの声を聞くつもりなのか。わたしたち子どもには、発言の機会があるのでしょうか」という主旨でした。

たどたどしい発言だったので、会場からは笑い声も出ていましたが、それは失礼なこと。子どもの参加をどう保障するのか、当事者の声をどう政策に反映させるのか、弱者を意思決定の場から排除してはいないかを問う、大切な発言だったと思います。

昨年DEARも参加してつくった『子どもの参加を促す』ガイドでは、「本当に子どもにできるのか」「結局大人が操っているのだ」「手間が増える」といった大人の思い込みが、子ども参加を阻む壁であることがまとめられています。

議員からは、「子どもの意思表明権は子どもの権利条約にもあるので、実現させていきたい」という回答がありました。

討論会の様子は、DEARの動画もつくってくれたOur Planet TVのウェブサイトで観ることができます。(八木)

2009年7月12日日曜日

“行き場のない若者の感情”について一考察。

こんにちは。総務の大久保です。
「レジャーで、他の市区町村に外出」するため、
期日前に都議選の投票を済ませてしまいました。
(期日前だと、投票日に投票できない理由を書かされるんですね・・・)

こないだ、事務局内でボランティアさんを交えてお話をしている時、
「20代の若者の気持ちって・・・?」
といった話題が出てきました。

思いっきりストライクゾーンに入っている自分、
話を振られるのは自然の成り行きというか。

20代男性の犯罪が多いのは、統計的に、
というか生物学的?に攻撃的になりやすい時期なんだそうですが。

それにしても、「誰でもいいから・・・」という理不尽な動機。

自分の身に照らし合わせて、
また、自分が所属する同年代の仲間がいるグループのことを思い浮かべて、
独りブレインストーミングを試みました。

・「自分も元々内向的な性格で、意見を言うのが苦手だった」
・「DEARでのワークショップの様子を拝見してて、
 他者の言葉の聞き方、自分の意見の言い方を学んでいる気がする」
・「同年代グループの中で見られる傾向としては、
 “他の人に遠慮をし過ぎて、『こうするともっと良くなるのでは?』という意見さえも押し殺している人”、
 あるいは“他者のことを顧みず、自分の言いたいこと、やりたいことだけをやろうとする人”
 と、割と極端に分かれている」
・「いざ何かをしようという時は、上の人(年長者・指導者など)の顔色を伺わないと決められない」

・・・いささかキツイ表現も含まれている気がしますが、
でも、個人的にはここ最近、ずっと気にしてきたことです。



ともあれ、じゃあ何でそうなんだろう?と理由を考えてみる。
もちろん、いろいろなバックグラウンドがあるので、一括りにすることなどできませんが、
“やり場のない感情”というのがキーワードとして浮かんできました。

「何かをしたいんだけど、何をしたらいいのか分からない・・・」

それを他の人に伝えようにも、その適切な伝え方すらも分からない。

そんな様子を見かねて、「努力が足りない」「自己責任だ」と言われる。

自分の感情を自分の中に溜め込むしかなくなるけど、
溜めておくキャパシティにも限界がある。
風船を膨らまし過ぎれば、パーン!と割れます。

溜まった感情を吐き出す方法も良く分からないまま、
日々のストレスが積み重なってきたら、
感情を押し留める理性の糸も緊張状態。
大きな力がかかり続ければ、糸はやがて切れます。

・・・と、そんなことを感じたのでした。

(大久保)

2009年7月6日月曜日

土佐の旅

週に2・3回は更新するはずのブログが一週間そのままになってしまいました。

言い訳のようですが、週末を利用して高知へ旅行に行ってきました。高知市から南端の足摺岬まで、少しずつ移動しながらの4日間。言葉も食べ物も、人も独自路線を行く「土佐」の魅力を満喫しました。

全くのプライベートな旅だったのですが、高知在住のDEAR会員の先生にお会いして来ました。直前になって、「そういえば、メールや電話のやりとはあったけど、お顔を拝見したことがない・・分かるだろうか」などと、今更のように気が付きました。が、無事にお会することができました。

先生は、現在全校生徒38名(!)の学校にいらっしゃるそうです。「みんな家族みたいで楽しいですよ」とのこと。その日も昼休みに生徒と先生全員でケイドロ(地域によってはドロケイ)をやったそうです。

先生はもともとは教員になるつもりではなかったそうです。全く別の職で青年海外協力隊員として南太平洋の小国へ。そこで、先生になりたい、先生になって子どもたちに世界のいろんなことを伝えたいと思ったそう。そして、帰国後に教員になる勉強をしたんだとお話ししてくださいました。

「これ(開発教育)をやりたくて教員になったようなものですから、田舎の小さな学校ですが、面白いことをやっていきたくて」、とおっしゃっていました。

こういう思いで、DEARに参加し続けてくださる方がいることに、わたしは静かに感動していました。
お会いできたことは、本当に嬉しいことでした。先生、どうもありがとうございます。
(八木)

※写真は土佐の名物「鰹のタタキ」。薬味もどっさり山盛りで最高に美味!左上は「イタドリ」の煮付け。食感と味にはまり、毎日食べました。