授業づくりサークル「わがまちプロジェクト」報告

1月16日(土)に「授業作りサークル」第2回「わがまちプロジェクト」を開催しました。
今回は、葛飾区のK小学校の、小林祐一さんの実践報告でした。司会は同K小学校の加藤英嗣さん。半年かけて実践した授業の流れを参加者も体験していきました。

まずは、自分のまちの簡略地図を描き、それを使って自己紹介。自然にそのまちとの付き合い方が伝わってきました。そして今度は、K小学校がある新小岩井駅周辺の地図と、様々な写真を見て、問題点などを考えて行きます。





各グループで出たのは、横断歩道がなく、道が狭い、駐輪場がないなどの、交通の安全性の問題。そして繁華街や近くのホテル街など、治安の問題。今度はこれらについて解決策をできるだけたくさん考えて行きます。それぞれ、「○○大作戦」とタイトルをつけて、様々なアイデアが出ました。

子どもたちが安心して生活できる「大人の町から子どもの町へ!」歩道を広げて緑を増やし「スキップして歩きたいまち!」などのキャッチフレーズも出てきました。短い時間ですがたくさんのアイデアが出て参加者は楽しそう。子どもたちも、時間をかけてたくさんのアイデアが出たそうです。
その後、小林さんの実践を詳しく紹介してもらいました。実際には、地域の様々な方々と出会い、展開できたことが成功の秘訣だったようです。
特にまちづくり協議会のAさんと出会ったことが大きかったようです。「子どもたちがこんなまちにしたいと考えているんですが」、と働きかけると、是非そのアイデアを見たい、といわれ、それを子どもに伝えると大喜びでひとり3種類ずつ案を書いたそうです。

それを見て感心したAさんが、街でおこなわれる「さくら祭り」のときに駅前の掲示板に生徒たちが考えた「理想の街」の絵を貼り出してくれることになったようです。そのほかにも、公園の壁やトイレにペイントをして犯罪を減らすことをめざしたり、花壇に花を植えるなど、実際に保護者と一緒におこなったりして、子どもたちは自分のまちをよくすることに参加している実感がわいてきたようです。




小林さんはまた、総合学習のあり方を他の教員と一緒に振り返り、評価し、来年度に活かす話し合いも参加型でおこなっていました。他の参加者からもこんな実践があるなどの意見もあり、大いに盛り上がりました。小林さん、加藤さんのおかげでみんなが元気になる素敵な会になりました。ありがとうございました。

授業づくりサークルは2月、3月にもあります。どなたでも参加できますので、ぜひみなさまご参加ください!

(中村)

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