2010年10月31日日曜日

平和ワークショップ 報告

10月30日(土)に、「平和ワークショップ~核兵器のない世界に向けて」を開催しました。台風直撃の中、12人の参加者が全国から集まりました。
講師のキャサリン・サリバンさんは、ニューヨーク在住の軍縮教育家で、活動家。2006年に私がニューヨークで出会い、今は公私共に仲良くしていただいています。

通訳の安原はづきさんとキャサリン・サリバンさん
平和ワークショップは以前もDEARでは2回おこなっていますが、毎回参加者の構成や社会の状況ですすめ方や雰囲気が異なります。
今回は、人数も少ないため、一人一人が発言しやすく、リラックスして進められるよう工夫がなされていました。

流れは以下のようなものです。

午前中に、まず、2人組みで順番に話します。1.子どもの頃に好きだった場所、2.自分の人生に影響を与えた人、3.人生で好きなものの3つの質問について、一人がそれぞれ2分ずつ話し、相手は積極的に聞きます。思い出して話してみると、たくさんの人から影響を受けていて、そして人生で好きなものがたくさんあることに気づきます。
キャサリンは、核問題のようなことを学ぶ際には、まずは、さまざまなものに感謝する、ところから入っていくことが重要だと説明しました。

その後、現在の核問題の事実、そして最近の動向、メディアには出てこない問題などについても共有がありました。そして、現在の核兵器がどのくらいあるのか、をパチンコ玉で表す、BBデモンストレーション。目を閉じながら、缶の中に落とされる鈍い音が永遠に続くのでは、と思えます。参加者からは恐怖と怒りと悲しみを強く感じたという声が多かったです。

さらに、参加者に被爆者の方がいらしたことから、許可を得て、15分くらい被爆体験のお話をしていただきました。ご本人から直接話を聞くというのはなかなかない経験です。5歳の誕生日の直前に牛乳を取りに行くときに被爆にあったこと、お母様が80歳になったときに12枚の手記を書かれて、その後うつ病になられたことなど、辛い思いでもお話ししてくださいました。大変な苦労をされてきたことをお話しいただき感謝の気持ちで一杯になりました。
その後、自分が最初に核兵器について学んだ時のことを共有しました。

お昼の後、今度は、未来について考えました。「みなさんの多大な努力の結果、世界から核兵器がなくなりました。これから100年後の世界に行って、その様子を観てきましょう」
という説明の後、宇宙船?に乗り、タイムトリップ!2110年の世界で、核兵器廃絶が決まった記念の新聞の一面をみんなで書くという作業をします。その際も、どのようにその偉業を成し遂げたのかを含めて考えます。各グループ、最初は悩んでいましたが、だんだん盛り上がり、2つの新聞ができました。市民が立ち上がり、世界中で核廃絶のデモが起こる、企業の平和意識が高まる、軍事資金が福祉や環境、人権に回される、核兵器のおろかさをオルタナティブなメディアが大々的に取上げる、など、具体的な年表もでき、最後には本当に達成したような気持ちになっていました。

完成した未来の新聞
最後に、金魚蜂のワークで、対話式でみんなで感想の共有をしました。参加者からは、実際に核廃絶は夢ではないかもしれない、想像力を用いたワークを実際にやってみたい、心がすごく解放された感じがしたという感想が聞かれました。
最初の硬い表情から最後はみんなが笑顔で、それぞれ楽しそうに話している姿が印象的でした。私も今回は完全に参加者でしたが、エンパワーされて元気になりました。

もっと平和や核兵器について議論を広めて行きたいと改めて思いました。参加してくださった皆様、キャサリン、そして通訳のはづきさん、ありがとうございました。
(中村)

2010年10月29日金曜日

秋も終わりに近づいて

DEARの事務所は東京・小石川の住宅街の中。
東京ドームからすぐのビルも多いエリアだけれど、このあたりはひっそりとして、古くからあるお屋敷や樹齢100年を超えた大木、果樹もある。

今年も、建物の大家さんの敷地から立派な柿がたくさん獲れて、わたしたちの元にも回ってきた。
つやつやして、おいしそう!
窓の向こうのスカイツリーも500Mを超えたとかで、ますます大きくなっています。
携帯で撮ったので不鮮明ではありますが…
事務所前の大銀杏が色づくのももうすぐ。
秋の深まりを実感する今日でした。
(八木)

2010年10月27日水曜日

保育園で100人村!


10月8日(金)の19時から約1時間、武蔵野市の西久保保育園
http://academic2.plala.or.jp/nisiho/ 
で、保育園児とその親約80名を対象に、
「世界がもし100人の村だったら 保育園バージョン」
を実施しました。西久保保育園では、毎年「平和のつどい」を実施されていて、今までは、親向けに、親向けに戦争体験談など平和を考える講座を開いていましたが、今年は親子で平和について考えてみたいと言うことで、ご依頼を受けました。

まず、保育園児(3,4,5歳)がどこまでできるか、理解できるか、を考えました。ご依頼いただいた父母会のKさん始め、お母さん方、そして先生方から細かいフィードバックをいただき、枠組みが決まりました。そして、実施した流れは下記のようになりました。

1.準備
参加者は4グループに分けておき、名札を赤、青、黄、緑の4色でつくり、胸にはる。さらに、その色に応じて、4種類のあいさつを書いたカードを配る。子どもは字が読めなくても、親から教えてもらうようにする。
2.おおきな声で挨拶
挨拶をして、同じ挨拶の人同士でグループになる。
ハロー(英語)、オラ(スペイン語)、ニーハオ(中国語)、ジャンボ(スワヒリ語)に分かれ、それぞれはひとつのチームであることを伝える。
3.じゃんけんゲーム
それぞれのチームの代表が順番に出てきて、進行役とじゃんけんをし、勝ったらカードをもらえる。カードは、食料や水、家や医療など、生活に必要なカード。「最初はグー、じゃんけんポン」を12回くらいやりました。子どもたちは全身でじゃんけんをし、盛り上がりました。チームによっては全くカードがもらえないところもあり、子どもたちは、そこで、何が足りないか、を考えていました。
4.爆弾のカード
そして最後に爆弾のカードを出す。このカードは、他のチームの全てのものを手に入れることができるけど、その代わりに他のチームの人は何もなくなってしまうけれど、このカードがいるかな?と聞く。勝った子どもは、「ほしい!」と。
そのカードを手にした途端、部屋は暗くなり、ドンドンと音がして、他のチームからはすべてのカードがはがされた。「シーン」とする部屋。「こわいよ」という声も聞こえる。
5.振り返り
電気をつけて、今おこったことを説明。実際に、今でも戦争がおこなわれていて、まちは破壊され、悲しい思いをしている人がたくさんいること。だから、みんなはもっと協力し合い、助け合い、みんなが幸せになれる世界をめざそうと、話した。
6.メッセージ
そして、「世界がもし100人の村だったら」のメッセージを、写真を交えて読み上げ、終了。
7.その後、焼き芋が振舞われ、みんなで食べた。
お母さん方が、食料を無駄にしないエコクッキングのレシピや、戦争・平和に関する意見や記事を集めた資料を作成し、みんなに配布していたのも素敵だなと思いました。

当初、幼児に100人村のメッセージは理解できるのかと不安ではありましたが、後ほど、Kさんから、伝えたい部分は伝わり、親子で世界のことや平和について話すきっかけになったという感想を頂き、安心しました。親子で参加することの意義を改めて感じました。

メッセージの提示の仕方や、カードの分け方など課題はまだありますが、また、機会があれば、実施してみたいです。
今回、素晴らしい機会を与えてくださった西久保保育園の皆様、参加してくれた子どもたち、ありがとうございました。
(中村)

2010年10月2日土曜日

FMラジオ J-WAVE に出演!

10月1日に、FMラジオ J-WAVE 「JK RADIO TOKYO UNITED」の中の「KONICA MINOLTA COME TOGETHER」という番組でDEARの紹介をしてきました。 
http://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/


実は、ずいぶん前に、広報の八木が送った出演希望でしたが、半年近くたって、返事が来ました。

生放送の収録で、番組自体はほんの5分ですが、30分前には来てください、ということで7時20分にスタジオのある六本木ヒルズに行くために、6時に家を出ました。

事前に先方からの質問に対する答えは送ってありましたが、担当の方に、「司会のジョン・カビラ氏からは、関心があることを聞かれるのでアドリブでお願いします」と言われ、ちょっと緊張していました。

実は私、J-WAVEのファンで、リスナー歴10年、TOKYO UNITEDもいつも聞いていました。スタジオからは、いつもナビゲーターが言っているように、東京タワーもよく見えて、素晴らしい眺め!

オンエアの5分前にスタジオに入り、音楽が流れている間に、カビラさんと少し雑談。なんと、「富坂キリスト教センター、知っていますよ!」と。以前に教会の関係で来たことがあるとか。
持参した教材『パーム油の話』や『ワークショップ版 世界がもし100人の村だったら』については、「どうやって使うんですか?」と強い関心を示してくださいました。以前に他の番組でボルネオ島の森林破壊やオラウータンの話は取上げたようで、特にパーム油に関心を持ってらっしゃいました。

そして、いよいよ「ではお願いします」の合図で、ON AIRのランプが!進行はほぼ想定どおりでしたが、カビラさんが手元の『パーム油のはなし』の写真を見ながら、「このパーム油の・・・」と話はパーム油に集中しました。
それでもさすがプロですね。関心を持っていることを示しながら、時間内に重要なことは聞いてくださり、最後まで伝えることができました。あっという間ででしたが、終わったら疲れがどっと出ました。

皆さん聞いてくださいましたか?多くの方からも「聞いたよー」とメールを送っていただいてうれしかったです。次回は(もしあれば?)もっとアドリブで話せるように頑張ります!
(中村)

2010年10月1日金曜日

インターンを終えて

6月末より3ヶ月間インターンをさせていただいた中村夕梨子です。

私はDEARを知ると同時に開発教育を知ったという開発教育超初心者。
ですがこの3カ月の間に、以前から漠然と興味を持っていた国際理解教育へのヴィジョンに対し、より具体性を持たせることができました。
教員または教育従事者志望の私としてはこの上ないインターン環境だったと思います。

インターンというと、実務より雑用やデータ入力、というイメージがありましたが、DEARのインターンではかなり職員の方の仕事内容が具体的に分かる距離での仕事をさせていただくことができました。事務所勤務初日に他社に電話をかけることになるとは!

インターン期間中には全国研究集会があったため、日頃はDEAR事務所の外部で開発教育に携わっていらっしゃる方々とも関わることができ、また講師派遣に同行させていただいた際にはワークショップのファシリテーションを学ぶこともできました。同じ「世界が100人の村だったら」をやっても、参加者によって反応が違うのが面白く、またそれに合わせた対応をしなければならないのが難しいと感じます。私も近々、DEAR職員さんのようなファシリテーターになることができるでしょうか…?

DEARの良さは、なんといっても職員の人柄!
9月13日にかなみちゃんが書いているように、DEAR事務所はとてもアットホームです。
そして教育に携わり、実際に現場にも入っているというだけあって、人との関わり方がうまいです。

国際協力系のNGOというと途上国支援というイメージが強いかもしれませんが、DEARは教育に関わる方すべてに(教育関係者でなくとも、活動範囲が国内だけであっても)知っていただきたい現場です。

3ヶ月間貴重な体験をさせていただいて、本当にありがとうございました。
ここでの経験をこれからの協力隊活動に大いに活かさせていただきます!
(中村ゆ)
全研の打ち上げの司会もつとめました。左端が私です。


韓国料理屋で送別会の様子