都立大森高校(定時制)でのワークショップ

はじめまして。ボランティアの三宅麻子です。昨年から週一回ボランティアをさせて頂いているのですが、ブログは初めて書きます。

10/25、26の2日間、都立大森高校(定時制)でのワークショップに同行させて頂きました。大森高校では国際理解ウィークというのを行っており、DEARでは、毎年、高校1年生を担当しているそうです。

今年はクラスの7割、25名前後の参加がありました。定時制高校なので、例年、10代の生徒さん以外に年配の方や外国の方、社会人の方などが結構いるのですが、今年はほとんどが10代~20代の日本の生徒さんでした。

実際に授業をやってみると、皆一生懸命ワークショップに参加してくれ、とても盛り上がりました。例年、活動に関心を示さない生徒がちらほらいて、いかに参加してもらうか苦労するのですが…今年は不要でした。

特に、1日目の貿易ゲームを行った際は、生徒たちがワークショップ終了後も興奮冷めやらぬ口調でゲームについて友達と話しているのが印象的でした。クラスの雰囲気がすごくよく、何より皆がゲームに一生懸命参加してくれたので良かったです。

最後の振り返りのときも、自分の考え・思いを持っている生徒が多く見受けられたのが印象的でした。ただ、ちょっと気になったのは生徒たちと話していると、「世の中そんなもんでしょ」とゲームの中での不公平さ、世の中の格差についてとても覚めた視点で見ている生徒がちらほらいたことです。現代っ子ってそんなものなのかな…?ちょっと寂しいけど。

先生によると、貿易ゲームは、生徒の印象に強く残るワークショップらしく、3年生、4年生になっても、貿易ゲームをまたやりたいという生徒さんもいるほど人気らしいです。嬉しい限りです。

また、2日目の前半の地球の食卓の写真を使ったワークショップでは、アメリカ、ドイツ、中国、ブータン、エジプトの写真を渡して、住みたい国や豊かな国、ごみが少なそうな国などお題を出して、ランキングしてもらいました。写真を見ながらということもあり、グループ内の会話もすごく弾んでいました。

全体を通して感じたのは、受け身で話を聞くのではなく、手を動かして作業する授業、写真や映像など目や耳に訴える教材を多く使った授業だと、やる気のない生徒でも参加しやすくなるということです。普段の授業でも、座学ではなく参加型の授業がもっともっと増えれば、子どもたちの勉強に対する意識や熱意も変わるんだろうな…と思うのですが。

個性豊かな生徒さんが沢山いてとても協力的だったので、お手伝いさせて頂いていてもとても楽しく、2日間有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
(三宅麻子)

コメント

  1. 三宅さん、

    大森高校での貿易ゲームの報告、
    ありがとうございました。

    私も何度か訪れたことがあったので、
    懐かしく思い出しました。いい雰囲気
    ですよね。

    「世の中そんなもんでしょ」という冷めた
    タイプの私ですが、「世の中もっとすごい!」
    と気づくと、熱くもなるかも。
    だって、ゲームはゲームですもんね。本物は
    本物。世の中はいろんな意味ですごいと思います。

    普段の授業でもやれる範囲でやるといいでしょうね。
    ただ、学習スタイルはいろいろあった方がいいとも
    思います。(ちなみに私はWSは苦手で、座学が
    むしろ好き。ただし、教師には座っていながら、
    必ずツッコミをいれます。座学・参加型です)

    教師の側から言えば、「授業中ぐらい少しは休ませて
    くれよ」みたいな気になると(本音は)思うかも。

    本末転倒の話に聞こえるでしょうが、座学は座っているけど、教師は立っている場合が多く、けっこう足もむくみます。
    雑用の嵐の中、授業中は、ホッとできる唯一のオアシス。それでも準備や工夫、さらに研究や評価と求められる彼らに、「参加型」でやれとは、私はちょっと言えない気分です。

    でも、さらに本音というか希望をいえば、「DEARのWSなどに参加して、ちょっとは刺激を受けて先生たちも勉強してくださいね」でしょうか。ま、声を「小にして」言いたいです。

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