2011年9月20日火曜日

キャッシュ・フォー・ワーク 支援ツアー報告

9月17日(土)に、国際ボランティアセンター山形/IVY(http://www.ivyivy.org/)が主催する「キャッシュ・フォー・ワーク」支援ツアーin気仙沼に参加してきました。IVYは、震災後、「東北広域震災NGOセンター」を設立し、被災地支援をおこなっています。DEARは、地球のステージ、バニヤンツリーとともに、IVYを支援することを決め、寄付や情報共有などをしてきました。

IVYは、4月から、雇用創出を通じた地域の復興支援として、避難所の方々を雇用し、賃金をお支払いする事業「キャッシュ・フォー・ワーク」を行なっており、今回は、その方々にお会いし、作業現場などを見せていただくことが目的でした。

JR一ノ関駅で集まったメンバーは、全国各地から集まっていました。「ここまで来る電車賃を寄付した方がよいかと思ったが、実際に見て、他の方々にも報告したい」という声が多く聞かれました。途中、気仙沼の被災状況やこれまでの復旧の過程などを、IVY気仙沼(http://ivy-kesennuma.com/)の代表、高木裕司さんが細かく説明してくれました。瓦礫は撤去されたものの、まだまだ車や壊れた建物は放置されており、危険な場所になっています。被害の大きさを感じました。



キャッシュ・フォー・ワークで働いている気仙沼と石巻の10代から40代の約30名と、地元の方々が昼食を用意してくださいました。海で取れたばかりのサンマやかつお、本当においしくいただきました。


みなさん、もともと水産関係や、その他事務や各専門のお仕事をされていたのに、地震と津波で、仕事場も家も流されて、将来の見通しそのものが立たない大変な状況だったと思います。ですが、キャッシュ・フォー・ワークで働いているIVY気仙沼そして、石巻の皆さんは、とても個性的で、明るく素敵な方々でした。チームで活動しているからか、チームワークもよく、楽しそうでした。なにより、家の泥上げを助けてもらったという大家さんたちがとてもうれしそうでした。



仕事は、床板はがし、ヘドロのかき出し、洗浄、消毒などチームで一貫して作業が行なわれており、丁寧な仕上がりに家主さんから好評を得ているようです。また、地元の若い人が手伝ってくれて、その後も継続的に交流が続けられるのもよいようです。

そのあと、私たちも実際にほんの少し泥あげ作業も手伝わせていただき、皆さんとお別れしました。IVYの報告書にもありましたが、外部のボランティアや業者に頼るのではなく「人とお金が地域で回る」ことが、地域経済にとっても個々の自立にとっても重要だと思います。


この事業は来年3月までですが、その後の継続的な雇用創出や復興をどのようにしていくのか、がこれから課題になると思います。チームワークもできてきて、若者が街の復興にも長期的に関われるように、支援を引き続きしていきたいと改めて思いました。
(中村)

2011年9月14日水曜日

ご寄付、ありがとうございます!

DEARではひそかに物品寄付の募集もしているのですが、実際に寄付をしてくださった方は非常に稀です。かつて、ポットとシュレッダーをお年玉にいただいたことがありますが、それらは今も事務局で大活躍中です。

さて、そんなある日、関西地域のある方が、ウィッシュリストを見て、お茶やコピー用紙などを箱に積めて送ってくださいました。なんと、事務局で一番人気のおやつ(おせんべい)まで入っていて、みんなのテンションも一気に高まります。箱を開けるのもどきどき、わくわく。
ご寄付くださったHさん、どうもありがとうございます。

<おまけ>
12日(水)の夜は月がとってもきれいでした。
事務局の窓から見えたスカイツリー&中秋の名月。

(八木)

2011年9月9日金曜日

高知でワークショップ

8/28(日)は、高知の先生たちのグループ「国際理解の風を創る会」とJICA四国が主催する講座で、ワークショップを行ないました。

丸1日の講座のうち、わたしは、午前中のワークショップ「援助する前に考えよう」、午後のワークショップ「グローバル・エクスプレス~世界からの援助」を担当しました。
そのほか、教師海外研修へ行かれた先生たちの報告や、「国際理解の風を創る会」代表のSさんのレクチャーもあり、盛りだくさんの内容でした。

参加者は、高校・大学生が4分の一、小中学校・大学の先生が半分、JICAや教育委員会などその他の方が4分の一と、バラエティに富む40名ほどです。どんな学びの場ができるか、行く前から楽しみにしていましたが、期待通り、楽しく和やかな雰囲気の中でのワークショップとなりました。

(写真)午後のアイスブレーキングの一こま。こんなに仲が良い!?ケンカではありません。
「援助する前に考えよう」は、タイの農村で寄付を呼びかける日本人による看板を見つけたという場面設定から、寄付や「よりよい援助」のあり方について考えていきます。
「自分ができる範囲の援助をするのは当然」とか、「援助もいいけど交流することが必要では」など、いろいろな意見が出る中で、参加した高校生たちも「こちらの行為が、現地の文化や習慣を壊してしまう可能性もあるのでは」と堂々と発言していました。

「グローバル・エクスプレス~世界からの援助」は、東日本大震災で日本が世界から受けた様々な援助について知り、そのことについてどう感じたか、お互いに思いを共有します。
「はじめて聞いた話ばかり。どうしてこんなことがメディアに載らないの?」
「こういうことを生徒に知ってほしい」
「援助してもらうと、こんなに嬉しいんだということがわかった」
など、話しは尽きることがありませんでした。

午前中は「援助する側」として、午後は「される側」として、援助に関する考えを深めていきました。
「援助」の現場に長ーく関わっている方から、高校生まで、いろいろな視点や立場からの経験談や思い、率直な意見が出されていて、お互いに刺激を受けていた様子が印象的です。

■参加者アンケートより、「もっとも印象に残ったこと」「気づいたこと」の抜粋

  • 東日本大震災では160カ国以上が日本を支援してくれていることを、知らなかった。(同じコメントが多数あり)
  • 人と人とのつながりや思いやり、助け合うことの心強さ、温かさを知った。
  • 自分の認識が揺さぶられたことがいくつもあった。援助することのむずかしさを考えさせられた。
  • 形だけでなく、行動力が必要だと思った。また、その行動力をつづけていくことも。
  • 援助は深く考えすぎるとやりにくくなるけど、あまり考えすぎずにやってしまってもいけないと思った。
  • 今まで人のために良いと思ってやっていたことも、全てが良い方向につながっているわけではないと分かった。
  • 逆に大変さを途上国の人は知っているから援助ができる。そして、募金しかできなかった自分の力のなさ。
  • 震災後、多くの国と地域が支援してくれたにも関わらず、中には名前も知らない国があり、知らないことを恥ずかしいと思った。
  • (震災のときに寄付を送ってくれた)アフガニスタンの話は温かい気持ちに感動した。生徒にも報告してあげたい。
  • 人間は優しい心があり、互いに信頼しあえるものだということ(自分はそう思いたい)。
グループ作業の様子

最後に、一人ひとり、自分の考える「『援助』とは~~~である」の「~~~」の部分を考え、発表しておわりました。

■「『援助』とは~~~(である)」の抜粋

  • 世界を一つにする。
  • 介入である。だからこそ、支援される立場の人々の声が大切。
  • 思いやりとクールさが求められる。
  • お互いの信頼関係ができる。
  • 援助した相手が少しでも良かったと思えるようなことをすべき。
  • 人と人との協力、思いやり。持続可能な社会づくりのためにタッグを組むこと。
  • 人と人とのつながり、持てる国が持たない国に何かをあたえることではなく、お互いへの何かの懸念に基づいて行なわれる相互ケアのような行為ではないだろうか。
  • 一方的なものではなく、相互支援につながる。
  • 人間が共に生きていく上で不可欠なもの。
(西)

仙台で「グローバル・エクスプレス」その2

あと2日で、震災から半年を迎えますね。
このひとつ前の記事で書いた「グローバル・エクスプレス」@仙台の参加者アンケートが届いたので、一部ご紹介します。
  • 「世界からの援助」は、今だからこそ実感を持てるワークショップなので、ボランティアスタッフを対象にぜひ実施したいと思います。
  • 東日本大震災と国際理解をつなげたワークショップは、子どもたちには大変身近な題材として分かりやすいと思いました。
  • 楽しみにしていましたが、震災にちなんだ内容でとても良かったです。
  • 3.11のふりかえり、世界からの支援は興味深く、世界の現状も分かりやすかったです。
  • 震災をふまえたワークシートの活用を学びました。
  • 内容や進め方などがとても参考になりました。3.11のことは、いろいろ話しているように思っていたのですが、改めて時間をもらって話すと頭の整理ができるのだと思いました。
  • アイスブレーキングの手法、参加者への「ことばがけ」がとても参考になりました。
  • 地元に帰り、すぐに実施していきたいと思います。
震災シリーズ・パート2「世界からの援助」
 9月になって、教材をダウンロードされる方がまた増えてきました。
「半年を迎えるら」「新学期だから」といった理由で、震災をふり返ってみようという方が多いのかもしれません。

実は、「グローバル・エクスプレス」の震災シリーズ(思いがけずシリーズ化進行中)は、近々パート3を発行予定です。お楽しみに‥。
(八木)

2011年9月7日水曜日

仙台で「グローバル・エクスプレス」

日本ユニセフ協会から講師派遣のご依頼があり、9月2日(金)に仙台でワークショップをやりました。

東日本大震災をうけて、ユニセフは50年ぶりに日本への緊急支援をおこなっています。今回は、そのような背景もあり、教材「グローバル・エクスプレス~世界からの援助」をつかってのワークショップをやりました。

エッセイ「南の人々からの援助~バングラデシュ編」を読んでいるところ
このワークショップに参加した方の多くが、「こんなにたくさんの“南”の国々から援助を受けたことを知らなかった」、「具体的にどんな援助を受けたのか、はじめてわかった」という感想を口にしますが、今回も同様の言葉がたくさん出ていました。

また、“国”レベルだけでなく、“一市民”が参加した援助について扱った場面では、参加者自身がもらった海外からのメッセージを紹介してくれました。自身や被災地に寄せられた思いやりの気持ちに、涙ぐむ参加者も‥。「国際協力」について、支援を受ける側の気持ちについて、あらためて考える機会になったようです。

実践の場がある方ばかりなので、真剣にとりくんでます。
参加者は全国各地にあるユニセフの協定地域組織からの約40人。「学習講師」として、学校などでユニセフの活動紹介をしたり、ワークショップをしたりしている方々です。そのため、プログラムの内容だけでなく、ファシリテーションの方法や、参加型学習のつくり方にも関心を持つ方が多くいらっしゃいました。

そのため、終了後には、
「参加型学習の進め方や、発問の仕方が参考になった」
「資料を配るタイミングや、グループワークの時間の使い方がわかった」
「DEARの教材を持っていたが、うまく生かしてこれなかった。今度はちゃんと使ってみたい」
といった言葉をたくさんいただきました。

ユニセフ協会の皆さん、参加者の皆さん、どうもありがとうございました。
(八木)

2011年9月5日月曜日

ちょっと嬉しい発見

小ネタです。
わたしの住む町の図書館が、最近リニューアル・オープンしました。
蔵書がとても増え、夜遅くまで開館していて、なかなか便利です。
ニュースレターのネタ探しにも使い勝手がよく、助かっています。

リニューアルされてから、「市民活動」という新しい分類が誕生しており、「どんな本があるのかな?」とチェックしてみました。すると‥見覚えのある本が。


なんと、2008年に出版した『地域から描くこれからの開発教育』が!
しかも、表紙を見せてオススメっぽく置いてある!
並びの本を見ると「ヨイショの技法」とか「あなたの話はなぜ通じないか」など、ちょっと不思議な並びではあるが、しかし‥。

いったいどんな方が司書をされているのか存じあげませんが、選んでいただきましてどうもありがとうございます。と、心の中で感謝した休日でした。
(八木)