2012年11月16日金曜日

「貿易ゲーム」を千代田区主催講座で実施しました


こんにちわ。
DEARインターンの西平です。

14日に千代田区役所で開催された「地球市民講座2012」という連続講座の第2回で、DEARスタッフの西さんが講師をした「貿易ゲーム」というワークショップのお手伝いを他のボランティア2人としてきました。

当初は20人くらいを想定していた参加者が、なんと32人も参加してくださり、参加者層も高校生や大学生、30代から50代と本当に幅広かったです。

「貿易ゲーム」は開発教育の教材の中でもゲーム性の高いワークショップです。世界のお金の動きについてゲームを夢中になってプレーし、その後のふり返りを通して、世界の貿易などについて実感をもって考え、学ぶことのできる、発見の多いワークショップでもあります。

ゲームを始める前には、参加者同士が初対面だったので、アイスブレイクをしました。私がアイスブレイクのファシリテーターをやらせていただいたんですが、最初に自己紹介、その後に、グループ毎に1列に並び、お題に合わせて並び替え、その早さを競うというアクティビティをしました。お題は、名前順や小指の長さ順など。一生懸命に並び替える中でコミュニケーションしたり、笑ったりする中で、徐々にチームができてきているように感じました。

いざ、貿易ゲームを始めてみると、ものすごいスタートダッシュでゲームが始まり、会場内で参加者同士がいたるところで交渉をし、商品を製造し、売りに来るという、とてもアクティブなゲームになりました。
幅広い年齢層の参加者でした

ゲームに没頭しています!

今回は「累積債務」という要素も盛り込んでみようということで、私が「銀行」役となり、貸付けと徴収を行いました。一番貧しい国(グループ)に10日で1割ならぬ、10分で1割という法外な金利で貸付けていました。赤字になるだろうと思っていたので、最終的に持っていたお金の3分の2を借金返済にあてて、それでも少しはお金が残っていた事には驚きました。

最初は、こんなに色んな人がいて、全部のグループがうまく共同作業できるか不安だったのですが、始めてみたら、どこも積極的に協力しあってゲームを楽しんでいるようでした。最後のふり返りでは、一番裕福な国からは、競争をする中で、安く買いたたこう、のように良心がぶっ飛ぶのが怖かった。また、一番貧しい国からは、他国が交渉に応じてくれなかったことがショックだった。などの感想が共有されました。知識をただ学ぶだけでなく、感情も含めて体感し、考える、そんな機会になったのではないかと思います。

個人的には、十分な説明を端的にするのはやはり難しく、もっと準備の段階で説明の仕方などをシミュレーションしておけばよかったな、と思いました。また、時間通りにワークショップを進めることと、参加者に合わせて時間や内容に融通をきかす、そのバランスをとるのは、やはり難しそうだな、と感じました。

(西平)

2012年11月14日水曜日

「平和について考えよう」ワークショップを広島で開催


※今回はDEAR会員団体の地球市民共育塾ひろしまから届いた実践報告を掲載します

10月14日(日)に「アジア大洋州地域との青年交流事業・広島平和構築人材育成コース」の参加者を対象としたワークショップを開催しました。青年海外協力協会中国支部の依頼を受けて、地球市民共育塾ひろしま(服部)が担当しました。
アイスブレーキングの様子(非言語コミュニケーションで、バースデー・ラインを創ろう)
このコースには10カ国13名の学生・院生が参加。5ヶ月間の被災地訪問や広島での平和構築人材プログラム、大学での平和・国際経済・国際協力・国際理解に参加し、自国で活用できる平和構築人材育成ワークショップ開発及びファシリテーションスキルの修得を目指すものです。

私にとっての「平和」と「暴力」とは?-ディスカッション後の発表の様子
「平和」と「暴力」で連想する言葉を書き出し、
  • 状況によりどちらにも変わる概念は?
  • 暴力として書かれた概念を平和に変えるには何が必要か?
  • 日常何ができるか?
を話し合いました。
これから帰国までの4ヶ月間、お互い協力して学び合いを続けることを再確認
さらに、平和を積極的平和、消極的平和からとらえる観点、地球憲章から個人の平和、社会との関係性における平和、政治的平和、組織的平和、生態系との関係性における平和の5つの領域で分析するアプローチを紹介。熱心な意見交換が行われました。
(服部 淳子/地球市民共育塾ひろしま)

2012年11月9日金曜日

授業づくりサークル「原発事故をめぐる問題」その3

今後の授業計画
現在、本山さんは2学期後半の授業計画を考案中。
ウラン鉱山の労働者の問題や、原発労働者の問題、巨大企業のみが利益を得ている仕組み、お金がない自治体に原発ができるという構造など、取り上げたいテーマは色々あるそうですが、まずは世界のエネルギー消費について見ていこうと考えているようです。
そこで紹介されたのがリオプラス20の会議で、ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチ。

ムヒカ大統領のスピーチ(日本語版):
http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/

私も以前NGOの知り合いに勧められて読んだのですが、一国のリーダーがこのような考えを持っていることに感銘を受けました。

本山さんの今の課題は、このメッセージを中学3年生に対して、どのように分かりやすく伝えるかだそうです。

 参加者のアンケートから
  • 中学生がここまで考えて意見が言えると知り、小学校でもっとやろう!と思った。(小学校教員)
  • 実際に授業で使われた資料や、子どもたちの感想などもたくさんお示しいただき、原発をテーマにした授業の組み立てをリアルに知ることができました。「授業で取り上げにくい」という質問に対して「取り上げればいいのだ」と答えていらっしゃったのが印象的でした。
  • 原発のことや、それにつながる日本の問題について意識して授業をしてらっしゃる先生が大勢いらっしゃることを知って、安心しました。写真を多く用いたり、ポストイットに意見を書いて貼っていくのは良いですね。
  • 原発のことを子どもたちと考えようと考えて、とりくんでおられる方々、特に教員の方々がたくさんいることに勇気づけられました。
  • 答えの簡単に出ない課題・問いだからこそ、いろんな人と話し合う場、考える
東京の中学校で原発事故という福島の悲劇がどこまで語られているのだろうと疑問に思って参加した福島の商業高校の先生から「本山先生の話を聞いたり、生徒の感想文などを聞いて、素晴らしい実践をされていてとても安心しました。福島県の原発事故以後、様々なところで人間の分断があり、私も福島県で教壇に立って何を生徒に語ればいいか、何が語れるのかを様々悩んできました。放射線の安全など高度の専門事項に対して軽々しく語れるのかを悩みつつ、私自身わからないことはわからないと認めながら、生徒と一緒に考えてきたつもりです。この福島の悲劇が闇に消え去ることがないように、時間が経つにつれ変わっていく問題点を今後も追求しながら実践を重ねていこうという勇気をいただきました。」との感想をいただき、本山さんをはじめDEAR授業づくりサークルのメンバーもとても励まされました。

今回の講座参加者のなかにも、様々な角度から「原発をめぐる問題」の授業を実践している方が何人かいたため、来年度以降も同様のテーマで講座を開きたいと思います。

▼次回の授業づくりサークルは‥
11月17日(土)「先住民族・アイヌとESD-“シコツの500年”を体験する」
http://www.dear.or.jp/getinvolved/e121117.html
(宮崎)

授業づくりサークル「原発事故をめぐる問題」その2


(続きの報告が遅くなり失礼します)

原発事故の被害者のために
記事を読み、どのように考えるのか、自分たちの意見・感想を書いてきた子どもたちは、次の時間にそれらの意見を共有し、今後どうすればよいのか―「原発事故の被害者のために国・県・町ができること/マスメディア(新聞・テレビなど)/原発・エネルギーに対して/私達ができること(NPOなども含め)」について」について各自で考え、付箋に書いていく。


付箋紙を模造紙に貼る前に全員の前でリレー形式で発表した際、いつもは発言しない子も一言発し、また、意外な子がとても真面目なことをいったのがとても印象的だったそうです。

参加者からの質問・意見
本山さんに実践報告をしていただいた後は、参加者はグループごとに本山さんの実践への感想・意見・質問の他に、自身の実践などについて話し合いました。それぞれ色々と感じたことがあったようで、予定していた時間になっても話が鎮まる気配がなく、延長することに。

感想・意見:
  • 授業・カリキュラムが全てでなく、先生との雑談などにおいて、子ども達は日々色々と考えていて、それが心に残っているのではないか。
  • 教員が教材と真正面から向きあってこそ、子どもに伝わる。
  • 原発推進・反対の根拠をもっと知るとよい。
質問:
  • 生徒の感想文や意見で、異なるものどうしをひきあわせたか
  • 新聞記事の選択の基準・配慮した点
  • 普段どのような授業をしたら、このように書けるようになるのか
  • 今後の展開は?
現在福島大学で学んでいる方からの以下の意見は、おそらく皆に共通した問題意識でもあると思います。
「(被災地の人が)かわいそう、大変、原発はだめだよね」「被害者のために何ができるのか」で終わらせずに、核のごみの問題など、大人になってから建設的に自分ごとの問題として考えるようになるにはどうしたらよいか。「反対」といっているだけでなく、きちんと決めなくてはいけないこと(核のごみを誰がどのように責任を持つのか)ができるような大人になれるような教育が必要。
(宮崎)

2012年10月26日金曜日

授業づくりサークル「原発事故をめぐる問題」その1


10月20日(土)に授業づくりサークル「原発事故をめぐる問題~子どもとともに考える」を開催しました。

教員・学生・会社員の方など、いつもより多い約30名が参加。福島から参加された方も3名おり、このテーマへの関心の高さがうかがえました。

原発事故をめぐる問題について、子ども達と共に“立ち位置”を探す試みを繰り返し行っている本山さん(中学校教員)により、まずは最近実践した授業内容についてお話していただきました。


▼フォトランゲージ
フォトジャーナリストが盗撮した発電所内部の写真やJOC臨界事故被害者の火傷跡、チェルノブイリの廃墟、事故後の福島第一原発の写真など、子ども達とともにフォトランゲージをおこなった写真をみる。

▼大熊町の教育長のお話
今年8月にお話を聞きにいった大熊町の教育長から聞いた、事故直後の避難の様子、学校再開の様子、現在抱えている問題などについて子ども達に伝える。

▼新聞記事の読み込み
4つの新聞記事を読み込む(中学生に向いている記事を選択するために、数社の何百もの記事を読んだとのこと!)。
  1. 「戻らぬ友 待つ教室」
  2. 「滋賀県ヨウ素剤備蓄」「基準250倍セシウム」「チョウ、被ばくで異常」
  3. 「闘う浪江町「希望の牧場」」
  4. 「【震災関連死】避難で疲労433人 原発事故で長期化 転居続きストレス増す」
▼子ども達の作文を読む
子ども達が記事の読み込みをした後に、感じたこと・考えたことをまとめた文章を読む。(※一部抜粋)
  • 私達の記憶の中で薄れてきてしまっている原発問題で闘っている人がいることを忘れてはいけないと思います。そして(浪江町に牛とともに残っている)吉沢さんの訴えを私達や政府は受け止めていかなければならないと思います。吉沢さんは自分自身が被ばくするのを恐れずに牛を守っています。私達が作ってしまった原子力発電所で、たくさんの動物、そして人の生命が危険にさらされ、失った生命も中にはあったと思います。原子力発電所にいままで日本は依存してきましたが、もっと人に安全なクリーンエネルギーを使っていくべきではないかとあらためて感じました。日本ではない他の国では、原子力発電所を使わなくても生活できているところもあります。政府は、便利さを求めることよりまず最初に人や動物、そういった生命の安全を考えるべきではないでしょうか。
  • 僕は吉沢さんのしている活動はすごいことだと思う。自分の体のことは考えずに、ただ牛のためだけに牧場に残り、牛を守り続けることはとても勇気が必要だと思うし、大変だとも思う。だからすごいと思った。しかし、吉沢さんの意見や活動には反対だ。なぜなら「死ぬ覚悟で国民の命を救え、と言いたかった」とあるが、国は国民の命を救うために避難命令を出しているわけで、今でも放射線がとても高い地に残り続けて活動していること自体が自らの命を危険にさらし、命をむだにしているようなものだと思うからだ。
  • 地震や原発事故に悩まされ、苦しんでいる人はたくさんいるということをあらためて思い知りました。住みなれていない町で暮らすことがすでにストレスになるというに、そこで落ち着く暇もなく新しい町へ何度も移転するのは相当ひどいストレスになることは、経験していない私でも分かります。この先も、このように苦しみながら亡くなってしまう人が何人もでてしまうのかと思うと重い気持ちを感じます。
  • 3月11日の東日本大震災があったとき、私はとてもこわくて、自分のことしか考えられていませんでした。でも、ニュースを見た時、福島の原子力発電所の事故があったときいて、とても驚きました。お父さんに放射線のことを聞くと、命に関わることだと教えてもらいました。ここで初めて放射線のおそろしさを耳にしました。東京にいても、こんなに怖いのに、福島の人々はどんな気持ちなんだろうと考えさせられました。そして、吉沢さんは「絶望ばかりのこの場所で、原発事故の意味を問うていきたい」と言っています。私はこの人はとても悔しいんだろうな、と思います。東京の電力をつくるもので、福島の人々の生活がおびやかされているのですから、当然だと思います。
  • 福島県の地方紙を読んで複雑な気持ちになった。先生は原発の近くに住んでいる人は原発で多く働くと言っていたが、その職場が日本でも世界でも悪い意味で名が知られ、さらに仕事もなくなり、害があると避難に避難を重ね死んでしまったことはとても無念なことだと思う。また、テレビで原発近くに住んでいる人は原発からのお金で生活を支えていると聞いた。生活をしていくために原発の近くで住んでいたのに、その原発のせいで生活する場から家族や環境まで失ってしまうなんて悲惨だと思う。
  • 今でも原発が問題となっていて、原発が本当はとても害のあるものだと知っているけれど、テレビで「原発再開」や建設途中の原発があるというのを聞くと私達の将来が不安になる。原発はたくさんの電気を生むけれども、同時に大きなリスクを背負っているのだから、他のエネルギーに変えるべきだと私は思う。また、大量の放射能を含むゴミも出されている。このゴミをゴミ置き場に置いておくだけで処理もできないのに、開発していくなんて身勝手すぎるし、あとのことを考えないで、コトを進めている政府や原発関係の人達が無責任すぎると感じる。事故から1年以上経っている今でも片付かない問題が多すぎると思う。
次回は、参加者の話し合いと感想を報告します。
(宮崎)

2012年10月12日金曜日

マンチェスターの素敵な町

マンチェスターでは、元マンチェスターDEPで『Global Express』を担当していた、キャシー・ミドウィンター氏のお宅にお世話になった。
キャシーは、10年前の京都の全研で、このグローバルエクスプレスを紹介してくれた。
その後、様々な時事問題を教室に届ける、日本版グローバルエクスプレスをつくるチームが立ち上がり、続けて活動を行っていることを、伝えると、とてもうれしそうだった。
残念ながら、英国の活動は資金難で終わってしまったが、その活動が日本で続いていることに、感動していた。

ヨーロッパ出張最後の日は、キャシーと、キャシーの住むマンチェスターのChorlton(チョ―ルトン)という町を散歩した。

「ここはとても素敵な地域なのよ」とキャシーが何度もうれしそうに言う。
アートギャラリーや、工房もあるリサイクルのアートショップ、オックスファムなどのチャリティーショップも並ぶ。行く先々で、おしゃべりに花が咲き、なかなか前にすすまない。
週末ごとに開かれるバザーや、コンサート、様々なイベントが住民の手で作られると言う。 

リサイクルのアートショップ
キャシーが定期的に立ち寄るOXFAMブックショップ
町の人が集まる生活協同組合のお店ユニコーンには、イギリス国内で作られた有機野菜や、果物、穀物や調味料、フェアトレードの品物も並ぶ。
それぞれの商品には説明が書かれてあり、フェアトレードがなぜ、高いのか、とか、有機野菜の生産者の顔も貼られている。


オーガニックビールがたくさん!
眺めているだけでも楽しい。みんなへのお土産を購入。

今は、引退したキャシーは、これからもこの町でいろいろ活動したいと言う。
自分の町をこんなに愛せるなんて素敵だな。

その後、夏休み中、DEARでインターンしてくれた、マンチェスター大学の学生、河村君に会って、パブで乾杯!勉強、頑張っていました!


ヨーロッパ出張最後の夜は、キャシーと、パートナーのポールと3人で乾杯!
今度は、10年もたつ前に会おうね、と約束しました。


みなさまお世話になりました。
おかげさまで充実した出張になりました!また、日本に帰って頑張ります。
(中村)

2012年10月10日水曜日

ミリアムとの再会

10月8日(月)の朝、ヨークを離れ、マンチェスターへ。
DEAR関係者が翻訳した『グローバルティーチャーの理論と実践』や『ワールドスタディーズ』など数多くのグローバル教育の本を執筆したミリアム・ステイナー氏とそのパートナーのボブ・ハースト氏宅にお邪魔した。

ミリアムとボブ
ミリアムに最初に会ったのは、なんと20年前のERIC主催の第1回「グローバル教育セミナー」。
私は学生でボランティアで関わった。参加型で世界のことを学ぶ手法や考え方にそこで初めて出会った。その時の衝撃は今でも覚えている。

ミリアムは日本を訪れた時のアルバムを見せてくれた。
日本がとても好きで、部屋にも日本の浮世絵がたくさん飾ってあり、庭には日本庭園をつくり、ランチには日本料理をつくってもてなしてくれた。感激!


ボブはマンチェスターDEPを立ち上げた一人で、オックスファムなどにも関わった後、開発教育の評価やインパクト調査に長年関わっているので、今回いろいろ話しを伺った。

基本的なことかもしれないが、評価はサイクルで、直線ではないこと(計画→実行→評価)が常に回り続けること、や専門家ではない、とか広すぎて評価できない、というのではなく、今ある所からいくらでも始めることはできるし、得られた情報がどういう意味を持つのか、より深く分析することで、改善につなげることがたくさんあり、複数でプログラムや生徒の学びを振り返ったり話し合うことで評価自体が参加型の学びになること、を話してくれた。

そういうサイクルをDEARの教材や開発教育のプログラムにも提示できると良いのでは、といろいろ考えました。二人のもてなしにより、またまた長居をしてしまった。
お二人に感謝。

マーゴの家同様、庭では野菜や花を育て、鳥が集まり、素敵なお宅でした。


(中村)

2012年10月9日火曜日

ヨークの週末

週末はヨークのマーゴ・ブラウン氏のお宅にお世話になりました。
マーゴはグローバル教育センター(ヨーク)を引退して、
今は、数々のボランティアなどに関わっています。
庭でたくさんの野菜を育て、人権問題のボランティアに関わり、
コミュニティのイベントに参加していて、
普段の暮らしから学ぶことが多いです。

日曜日は、マーゴのパートナーのピーターと3人で
ヨークシャームーアのRoseberry Toppingでハイキングをしました。
イギリスの人は歩くのが好きなんですが、
彼らも健脚で、5時間ぐらい歩いても、
全く疲れを見せず、さすが!

奇跡的に風もなく、気持ちのよい週末でした!

頂上でスタンドアップしました!




(中村)

2012年10月6日土曜日

リーズ開発教育センター

朝早くロンドンを離れ、電車に乗って2時間半、Leeds開発教育センターを訪れた。
1978年から事業をやっている老舗のDECだ。
そして、その事業も幅広い。教員研修やフェアトレードスクールの研修会、教材作成、アドボカシーなど。主に、教員向けのプログラムを説明してくれたアダムの他に、トリシア、アリソン、ハナ、スタッフみんなが代わり代わりに自分の事業を説明してくれた。

プログラムの評価については、知識をはかることはやりやすいが、態度や意識の変化をはかるのは非常に難しいということであった。
それでも、先生と一緒に項目ごとの指標を作り、実践をしている。
それらの指標は先生自身が自分の授業を振り返ったり、するのにとても重要だという言葉が、耳に残った。

LeedsDECのスタッフ、左からトリシア、アリソン、アダム

リーズ大学の学生がボランティアに来ていたり、雰囲気もDEARと似ていて、とても居心地がいい。
入門講座タスクの浜田祐子さんも、以前、ここでボランティアをしていた。

ついつい長居をしてしまい、ランチに一緒に食べたレバノン料理屋さんのゲバブサンドの美味しかったこと!イギリスに来てやっと美味しい物が食べれたと、感謝した瞬間でした!

フェアトレード担当のハナさん
(中村)

2012年10月5日金曜日

ロンドン大学で報告会

ロンドン5日目。めずらしく雨がふらなかった。
午前中はThink Global(元DEA)でお話を聞いた。
DFIDの資金が大幅に削られる中で、ネットワーク団体としても教員研修などをして生き残りを図るということだった。
でも、他のDECからは、その取組みは、ネットワーク団体として行なうことではないし、競合するので、やめてほしい、という意見を聞いていた。
なかなか、難しい。

ダグに頼まれて、開発教育研究センター主催で「日本の開発教育」と題して、報告会を行った。
ショートノーティスだったので、何人来てくれるか心配だったけど、最後には20人くらい集まってくれた。主に、地域で広がる取り組みや、地域からグローバルへの視点、3.11以降の取り組みなどを話した。

日本の教育の中でどのくらい国際的なことが扱われているのか、若者の関心の変化、3.11以降の変化、などの質問があった。
学校の先生も何人か来てくれて、教材などに関心を持ってくれた。

参加してくれた小学校の先生
大学のオリエンテーション期間で、ロンドン大学 Insitute Of Education のEducation And International Development MAコースの日本からの学生さんがたくさん参加してくれた。
報告会の後、みんなでパブに行って、いろいろお話しました。
みんな、社会人経験があったり、協力隊に行っていたりして、意識が高く、楽しい学生さんたちでした。日本に戻ったら、ぜひ、開発教育にも関わって欲しいです。

ロンドン大学の学生さんたち
(中村)

2012年10月4日木曜日

開発教育かグローバル教育/学習か?

リスボンやロンドンで開発教育関係者と話して感じるのは、開発教育という言葉ではなく、「グローバル教育」または「グローバルラーニング」という言葉を使っていることです。

様々な理由があると思います。
ひとつは、政治的な理由。
Developmentという言葉は、どうしても開発援助と関係し、国際開発庁からの予算取りに有利でもあった時期もあったのですが、政権が変わり、大幅に開発教育の予算が削られる中で、他の省庁から予算を取るには、開発という色がつくことが不利になっていること。
また、日本でも議論があるように、Developmentという言葉が能力開発や、子どもの成長などども混乱されるなど、わかりにくいということ。

一方でグローバルという言葉は、9.11以降重視されるようになった文化理解や、移民への理解、環境や人権などの他の教育領域、グローバル化の影響に対応する教育など、様々な意味を含めて、提案できるので、政治的な意味合いが薄くなり、学校でも使いやすい。
でも、なんとなくぼんやりしてしまうのは否めない。

それも国によって状況が異なり、頑張って「開発教育」を使っているところもあるよう。
そんななかで、もと開発教育協会(DEA)の事務局長ダグ・ボーン氏は、開発教育を学問として確立することをめざし、ロンドン大学のInstitute of Education の中に、開発教育研究センターを立ち上げ、各国の開発教育の実践や理論を集めたり、研究を進めている。

ロンドン大学 Institute of Education
リスボンにも来ていたので、今回ほぼ10年ぶりに会った。
今回の訪問でもいろいろアドバイスをもらい、ダグのネットワークのお陰で、いろいろな人に会えた。さすがです。
お互い、活動や近況などを報告し合った。
日本の政府の状況は変わっていないけど、開発教育の範囲が広がり、素晴らしい実践が全国で行われていることを話した。すると、ダグに、「そういうのは、ぜひ、英語で報告して欲しい」と言われてしまった。確かに、あんまり英語では発信していなかったけど、今回、みんなにDEARの活動や教材をもっと知りたいと言われ、英語で世界に発信することも重要だと改めて感じました。

ダグ・ボーン氏と
会員の皆さんもぜひ、英語で論文を書いたら、DEARにも送ってください!
日本の実践や報告は必要とされているようです。
(中村)

2012年10月2日火曜日

ロンドン報告1 素敵なDEC

リスボンからロンドンへ。
一番違うのは、気候。日中も肌寒くコートが必要。そして雨がふり、なかなか青空が見えない。
ほぼ10年ぶりのロンドンは、オリンピック効果もあってか、地下鉄も道路も綺麗になっている!

ロンドンでは様々な団体にインタビューをして、活動内容や状況、評価をどのようにしているのかを調査する。
今日は、2つのDEC(開発教育センター)を訪れた。
その内の一つ、RISC(Reading international solidarity centre)を紹介します。

ロンドンから電車で30分、レディングにある開発教育センターはただのセンターではない。
1階には、Cafeがあり、英国で一番広いと言われるフェアトレードショップや開発教育の教材が販売されている!種類も豊富で、つい長居をしてしまう。

品物も豊富なフェアトレードショップ
1階のカフェで、エチオピアのシェフがつくる美味しいランチを食べようと思ったけど、今日はお休み。残念。
2階、3階には広い研修室や、開発教育センターの事務所、そして屋上ではなんと、有機野菜や果物を育てており、生ゴミは全てコンポストへ。カフェではここの野菜を使う。10年前から始めたという屋上の畑には緑が生い茂り、鳥が巣をつくっている。さらに、ソーラーパネルを設置して、エネルギーもまかなっている。



なんて素敵!
もともとは、市の土地で、入っていた本屋が移転する時に、3つの建物を全て、DECに安く売ってくれたという。カフェやショップでの収入もあり、予算が減らされた開発教育センターもなんとかやっていけるという。

もと教員で、センターに勤めて10年目のルイーザから話を伺った。
主に、教員の研修や教材やカリキュラムを作っている。屋上の畑には、子どもたちを呼んで講座をしたり収穫をしたりもするという。

話をしてくれたルイーザ
                           
4年間かけて、4つの小学校と2つの中学校で「グローバルスクールプロジェクト」と題して、子どもたちの変化を見る指標をつくり、先生と一緒に分析した。それが冊子になっているので、早速購入した。
子どもたちの変化はそう簡単には表われない。でもそれを見る物差しや視点があれば、自分たちで振り返ることができる。今後の予算取りにも重要になる。

DEARの活動も紹介すると、地球の食卓や、100人村などの教材、グローバルエクスプレスの活動などにも関心を持ってくれた。そして、「ロンドンオリンピック」の教材を見せると、日本語なのに、ぜひほしいと。日本の先生たちが何をしているか、とくに、原発の問題をどのように教えているか、にもとても興味があると言っていた。

日本の先生と英国の先生の実践交流もできると面白いのかもしれない。
そして、DEARに土地を安く譲ってくれる人いないかしら?と一瞬夢をみたりしました。
(中村)

2012年9月30日日曜日

リスボンのまち

今日(9月29)は夕方の便でロンドンに行くので、それまで、リスボンの町を歩いた。
昨日の夜にはわからなかったけど、晴れると空が青くきれいで、白いタイルが映える。土曜日だったので、人出も多く、賑やかだ。

トラムに乗ってベレンという港町に向かう。ここには世界遺産のジェロニモス修道院がある。まさに、大航海時代の栄誉をたたえた建物でである。大航海によって世界中から奪った(?)富を象徴していると思うと、500年後の今のポルトガルの状況を見て少し複雑でもある。

ジェロニモス修道院
時間が限られていたので、町を歩く。ベレンではポルトガルの伝統菓子エッグタルトが有名!会議中にもお茶の時間ごとに出されるエッグタルトや、様々なパイ生地のお菓子が美味しくて、つい食べ過ぎてしまう。

会議の休憩時間に出されたお菓子
そろそろ帰ろうとトラムに乗ると、3駅目くらいで運転手が何かさけんだ。人々が降り始める。よくわからなかったけど、どうやらストライキらしい!またか!次のトラムもそこで止まる。観光客だけが大量に残される。トラムを待っていても無駄らしい。
歩いたら、多分1時間はかかるかな、それだと、夕方のロンドン行きの飛行機がぎりぎりだ。6ユーロで行けるなら、とタクシーに乗った。
そして、街の中心地で見たのは、様々な色の旗を持った人たち。リスボンの市庁舎前の広場に次々と集まってきた。若い人もお年寄りも、女性も男性も、音を鳴らしたり踊ったり熱気もある。掲げている旗も、読めないからわからないけど、政府への注文や、金融危機への批判、ずっと仕事が無いことを訴えているのか。




観光客が最も集まる週末の、最も集まる場所でこれをやるんだから、すごいよな。そして、大きな祭りのような感じで、観光客も見ている。人々はたくましく、状況はかなり深刻だけど、言いたいことは言うというパワーがある。

あとで調べたら、欧州労連が呼びかけた統一行動デーだったらしい!金融市場で起こった無謀な投機のツケを労働者が支払う危険についてNOを言い、労働者の権利を主張する。

一時期世界を制覇したヨーロッパは今、どんどん小さくなって、世界への影響力も限られているように感じる。ヨーロッパ最西端のポルトガルは、なんだか素朴で懐かしい感じがした。なんで私たちが?って感じているような。。。身の程を知り、自分たちの生活を守っていくために声を挙げている。何が大切かを実感し、自分たちの方向性を探ろうとしてる。他人ごとではない、まさに私たちにも関わる問題だと思う。
(中村)

2012年9月29日土曜日

欧州グローバル教育会議報告2

会議2日目。今日は、グローバル教育の政策提言書について話し合った。
事前に、作成委員会で出された案については、表面的で、今の社会状況を反映されていないと、かなり、不評。そこで、当初の予定を変更して、その提言書についても具体的なコメントや訂正案を話すことになった。
政府や市民団体、研究者などグループにわかれ、話し合った。
市民団体が一番多いので、そのなかでも7グループにわかれ、興味のあるテーマで集まった。
私は、「経済危機の中のグローバル教育」のグループに入った。やはり、そのことをみんな話したかったみたいで、10人を越えるグループになった。
午前中話して、最終的に全体会で提案することになったのは、下記の点。

1.現在の経済危機の中のグローバル教育は変革をめざすものであることを明らかにする。、
2.地域の課題を取り上げ、地域の小さな組織や人材を育てる。地域から世界の視点を重視すること
3.声の聞こえない人、社会的、政治的に排除される人たちの声を聞き、変革の担い手にすること


ギリシアのNGOのマリアからは、グローバル教育/開発教育を担う私たちは、本気で今の生活を変える覚悟があるのか、という問いがあった。
ポルトガルの元教員からは、ポルトガルの独裁政権を経験しているから、大体想像できる。一時的にはそういうことも起こる覚悟する必要があるかもしれない、という話があり、一瞬しんとした。

本気で取り組まないと、大きな変化を起こすことはできない、と強い危機感を持っている人も多かったが、一方で、資金豊富に進めてきた団体が多いので、国際的なことをしてきた団体が地域のことを扱うと、資金がもらえない、あまりに政治的だと、政府からは支援していもらえない、という声もある。かなり、深刻な事態だけれど、どこか、のんびりしている気もする。それは欧州委員会や議会の中でグローバル教育が重要な価値の一つになっているからかもしれないが。

参加者からは、日本のことも聞かれた。領土問題や、原発のこと、国内の格差、ポピュリズムなど。そう、日本も、今、変化を起こすチャンスなんだよな、と思う。この経済危機をチャンスに変革を目指そうというヨーロッパの仲間の声は励みになった。ギリシアのマリアから、現在の経済危機のなかのグローバル教育/開発教育ということで、何か一緒にやってもよいね、と提案があった。

最終的にはそれぞれのグループが提言書について様々な指摘をし、作成委員は、もう一度練りなおしてウェブ上にアップすることを約束して、リスボン提言書は、この場では完成しなかった。

約200人の参加者の意見をこういう会議でどのようにまとめるのかは、難しいと思うけど、とにかく様々なレベルで話し合いや対話を積み重ねて、時間はかかるけどそれぞれの声を聞き、民主的に合意をつくっていく、それを支える環境と、この過程が重要であるという人々の意識を強く感じた。
それに参加できたことはとてもよい経験でした。


6時に会議が終わり、リスボンの旧市街を歩き、進められたカタプラーナ(ポルトガル風シチュー?)をいただきました!エビや豚肉をトマトと玉ねぎでじっくり煮込んであり、コリアンダーなども入っていてさっぱりしていて、とてもおいしかったです!
明日、午前中リスボン観光をして、ロンドンに向かいます!



(中村)

2012年9月28日金曜日

欧州グローバル教育会議1

欧州議会の南北センター主催の第2回欧州グローバル教育会議に参加するため、リスボンに来ています。

この10年間でグローバル教育/開発教育が、どのように進められたのか、その実践、政策などを振り返り、今後どのような取り組みが必要かを話し合うことを目的に、ヨーロッパを中心に国際組織、政府、議員、地方自治体、市民組織、教育者、研究者などが一同に集まって、話し合います。

リスボン大学で開催されるので、メトロに乗ろうとしたら、入り口が閉まっている!どうやら、ストライキ。慌ててバス停を探し、行き先を確認して、すでに満員のバスに無理やり乗車。これが今のヨーロッパの現状と実感。

午前中は、様々な立場から10年の振り返りの報告があった。フィンランドやポルトガルなどグローバル教育を政策としてすすめる国もあるが、多くの国で、経済危機や政権交代が状況を難しくしているようだ。特に、不況の中でグローバル化に対応するための、競争力や狭い意味での学力をつけることが強調されているようだ。
うーん、どこかで聞いた話・・・。


午後は、5つのグループに分かれてワールドカフェ形式で話し合い。テーマは、キャンペーン、評価、教育者の資質、教育カリキュラム、国の政策、の5つを15分くらいずつ、話していく。短いけど午前中聞いてばかりだったので、やっぱり、話すほうが楽しい。実践者が多いので、各国の課題や、具体的な話が面白かった。どこの国も一番関係が深いのは外務省で、教育省とは、なかなか協働が難しいようだ。印象に残ったのは、評価のところで、グローバル教育の実践に「南の視点が入っているか」を指標として入れるべきだ、という南アフリカの参加者の声。ヨーロッパの人が多いので、どうしてもヨーロッパ=世界となってしまう感覚に私も違和感を感じていたので、共感した。



朝の9時に始まり、終わったのは19時半。みんなまじめ。でもそのあとは、おいしいワイン、いただきました!


(中村)

2012年9月14日金曜日

「かわむらの学び」をやってみた


こんにちわ。
DEARでインターンをしている西平です。

8月の終わりに、夏の間だけインターンをしてくれている河村くんが「かわむらの学び」という自分の実体験を元に作ったワークショップをお昼の休憩中にやってくれました。

右端が西平です
元ネタは「レヌカの学び」という開発教育の教材です。
私はやったことがないので詳しくは知らないのですが、ネパールと日本にいる時で自分が異なった行動や考え方をすることに気づき、自分の中の偏見や異文化理解のカギが自分の中にあることに気付く。
という様な個人の内省的な発見を通して、多文化共生を考えて行こう、というようなワークのようです。

河村くん自身、日本人ですが、海外生活が長く、イギリスの大学に通っている、という経験の持ち主です。
そんなレヌカの学びと重なる部分を、オリジナルのワークショップにまとめて、今日、スタッフやボランティアに向けて、ワークショップをしてくれました。

日本にいる時だけの傾向、イギリスにいる時だけの傾向と、どこにいても変わらない自分の傾向、という3つに「電車の中でモモクロをよく聴く」とか、「決まりをキッチリ守る」とか「インスタントラーメンをよく食べる」という様なカードを参加者が話し合いながらそれぞれの傾向に当てはめて行くんですが、これが、悩む悩む。(笑)


分類が終わったら、カードをひっくり返して、パズルのように模様ができれば、正解。できなければ、当てはめる場所が間違っている、という風に分かります。
私のグループは、それはそれは間違いだらけで、答え合わせの後の解説を聞きながら、あ??、なるほど?。と何度も思いました。

河村くんは(意外に)イラストも上手!
私もイギリスにしばらくいたことがあるんですが、やっぱり、日本にいる自分と、イギリスにいて英語をしゃべっている自分はやはり違うな、とは思っていました。が、こんなしっかりと内省をしたこともなければ、この元の教材のように多文化共生のカギが個々人の中にあるとも考えたこともありませんでした。

「人間は環境の動物だ」じゃないけれど、多文化共生というある種の理想だと思うのですが、その理想を実現する為には、自分を含めた個々人に充分向き合って行かなければいけないんだろうな、と、改めて難しさを感じました。
(西平)

2012年9月3日月曜日

小川町フィールドスタディ報告


こんにちは!
事務局ボランティアの逆瀬川です。

遅くなりましたが、全国研究集会の報告をしたいと思います!
8月5日(日)に、「持続可能開発と地域のとりくみ」をテーマに、埼玉県の小川町にフィールドスタディに行きました。小川町とは、埼玉県の北部に位置し周りを秩父の山々に囲まれた自然豊かな地域で、最近では有機農業の盛んな町として知られています。

とうふ工房わたなべの渡辺さん。豆乳アイスをいただきながら、お話をうかがいました。
最初に地場産豆腐づくりをしている、とうふ工房わたなべの社長である渡辺さんにお話をききました。地産地消にこだわった豆腐づくりをするようになった経緯と、地域の農家やお客さんとのつながりについてお話いただきました。また、ここではお豆腐と豆乳アイスをご馳走になりました。とてもさっぱりしてて美味しかったです。

べりカフェ つばさ・游
続いて、ベリカフェに移動してお昼を頂きました。ベリカフェでは小川町の野菜をつかった色鮮やかなマクロビのお弁当を食べました。お肉がひとつも入ってないのに、食べ応えもあり、味のバリエーションも豊かで大満足お昼となりました。

その後、このカフェの仕掛け人でもある、生活工房つばさ・游の理事長である高橋優子さんから、有機農業を中心としたまちづくりや、和紙の文化で知られる小川町の魅力などのお話を聞きました。次から次へと溢れ出す斬新なアイデアに驚くと共に、快活で人当たりのよい高橋さんの人柄に、とても惹かれました。

そして、本日お待ちかねの農場見学に移りました。向かった先は、小川町で最初に有機農業を始めた霜里農場。ここでは、農業機械を動かすエネルギーも自分たちで時給していました。農場で作られる野菜は年間100種類にも及び、野菜の他にも乳牛の飼育やお米も栽培されていました。
有機農業を上手く進めるための様々な仕組みを説明していただきました。この霜里農場では、2ヶ月に1回農場見学を行ってるらしいのですが、来年まで予約がいっぱいだそうで、全研を通してここにくることができて、とてもラッキーでした。

最後にベリカフェに戻り、お茶とデザートをいただきながら本日の振り返りをしました。参加者の方からは、「普段の生活では感じることのない、人間の生きる力を垣間見れた気がする」や「今回得た気づきを自分のフィールドでどう活用するかが大切だと思う」などの感想を頂きました。

参加者・講師のみなさま、ありがとうございました!
丸一日、盛りだくさんのスケジュールで充実した一日を過ごすことができました。
暑い中、参加していただいたみなさん、講師の方々ありがとうございました。
また、小川町にいって人の営みのエネルギーを感じて、お豆腐を買って帰りたいと思います。
ではでは。
(逆瀬川)

2012年7月1日日曜日

できるか!?アジアのプラットフォーム@DESS

1週間のプログラムも終了し、プラハ市内に戻ってきました。
昨日は全体での振り返りや写真撮影、フェアウェルパーティなど盛りだくさんで、体もかなり疲れています‥。


50カ国から70人の参加者がいたのですが、アジアからも日本、フィリピン、バングラ、ベトナム、インドから6人の参加がありました。持ち込み企画の日に、アジアのメンバーで集まって、EUのDEEEPのような開発教育のプラットフォームをつくりたいねという話をしました。


とりあえず、いるメンバーでリソースになりそうな団体をピックアップするところからやってみようかということに。まずは、ここにいるメンバーで再会して実践を持ち寄ることから始めてみても面白そうです。
(八木)

2012年6月30日土曜日

「地球の食卓・フードマイレージ」@鎌倉女学院フィールドワーク国際セミナー


理事の上條です。去る6月16日(土)、小雨の中、神奈川県は逗子駅からバスで20分、小高い丘の上の国際湘南村で行われた鎌倉女学院高校1年生対象のセミナーで地球の食卓をしてきました。

生徒さんは35名。自給率とフードマイレージのシミュレーションから日本がいかに「遠くからたくさんの」食料を輸入しているかを考え直すワークですが、アイスブレイキングとして最初に「昨日の夕食の自己採点」をしてもらい、どうしてその点数だったかを考えてもらいました。下は16点から上は100点まで、同じようなメニューでも全然点数が違います。おいしかったから、野菜中心だったから、コンビニ弁当だったので50点、などなど。そして、ワークショップでいろいろ学んだ後に、もう一度自分の夕食の点数をつけてもらいました。多くの人が食材の由来までは考慮に入れていなかったので点数が低くなりましたが、上がった人が一人、同じだった人が一人。理由は、実は自分の食べている食材はほとんど地産地消だということに気付いたから。変わらなかった人は、おばあちゃんの家から野菜やお米が届くので、いつもそれを食べているから。夏には農園を手伝いに行くそうです。

フードマイレージはいろいろなメニューのフードマイレージの大きさを計算してみるワーク。いつも電卓を用意していたのですが、100%の確率で皆さん携帯電話の電卓機能を使うので、今回もその予定でいたらなんとセミナー中は携帯電話は使ってはいけない。手計算してもらいましたが、計算ミス多発。いろいろな意味で機器に頼り過ぎてはいけないですね。

私たちの食生活をよりよいものにしていくために、どんなアイディアがあるかを最後にブレストしました。出てくる出てくる。自給系、遊興施設の農地転用計画、政治に訴える、国会議員は全員畑を耕すのが義務、など、1グループで30個以上のアイディアを出した人たちもいて、「発想力」を感じたワークショップでした。
(上條直美)

親子参加ワークショップ「地球の食卓~いただきます」



DESSのmarket placeでも人気だったという「地球の食卓」のワークショップをつづけて2つ紹介します。まずは、都内の公民館で行われた親子参加のワークショップを。
小学校低学年の参加者が多かったため、『写真で学ぼう!地球の食卓 学習プラン10』の「いただきます」と「おやつで元気!」のアクティビティをアレンジしたプログラムを作成。
恥ずかしがり屋さんの子どももいて、初めて会う人達が多いなかでうまくグループワークができるか少し心配しましたが、親と一緒の参加ということもあり、徐々に慣れてきて、みんなの前で発表はできなくてもグループのメンバーに意見を伝えたり、代表して写真を前に貼りにきてくれたりしてくれ、私も嬉しい思いを抱きながら進めることができました。
最近、親子参加のワークショップを担当することがちらほらとあるのですが、小さい子も参加でき、学校でやったり、大人だけのワークショップでは味わえない小さな喜びの瞬間が多々あり、いいですよ。
また、参加した親(開発教育をまったく知らない大人の皆さん)が「こんな教育があるのか」「子どもにこんなふうに問いかけるとよいのか」と思ってくださる方がいたり、家に帰ってからも学んだことについて会話する相手がいるのが大きな魅力だと思います。


【子ども達の感想】
  • 写真の中からちがう国の食べ物を書くのが楽しかったです。
  • おやつがおいしかった。どの国かがわかってよかった。写真を見て,トルコが一番いきたくなった。
  • ふしぎな食べ物がたくさんあった。同じアジアでも食べ物がちがった。
【大人達の感想】
  • いろいろな国のそれぞれ大切に思っていること,考え方を知ることができてよかった。おやつも美味しかったです。次の機会も楽しみにしています。
  • 日本にいると「違う」ものの文化に直接ふれる機会がありません。たべものから広げていくことで,子どもはすぐさま興味が持てたようです。おふろにはった世界地図の中のいくつかを身近に考えられ楽しかったです。少しずつこういう機会を重ねられるとよいかなとおもいます。
  • 食を通して,世界の宗教などにもふれることができ,とても良い刺激を受けました。また,ワークショップの運営の仕方が子どもに発言や考えることを上手にうながしていて,とても素晴らしいと思いました。とても勉強になりました。
ワークショップのながれはホームページの「参加型学習の実践例」に載せましたので、興味がある方はそちらをご覧ください。
http://www.dear.or.jp/case/index.html
(宮崎)


2012年6月29日金曜日

悩ましい運営資金@DESS


28日(木)の午前中はフィールド・トリップということで、5つのグループに分かれ、バスに乗ってプラハの近くまで出かけました。訪問先の5団体はいずれも興味深いところでしたが、西はPeople In Need(PIN)という国際協力NGOへ、八木は環境教育NGO(英語名がなくてチェコ語の発音も超難しい)へ。

訪れた環境教育NGOは、プラハの街が見える距離でありながら8ヘクタールもの敷地があり、その中に小さいホテルやレストラン、“森の幼稚園”、農場があり、牛や豚、山羊、アヒルや鶏などの家畜もいて、ひと回りするだけでちょっとしたピクニック。2時間があっという間に過ぎていきました。


参加者がみんなNGOスタッフということもあり、ピクニック気分でありがながらも運営資金についての質問が折々に挟み込まれました。運営費は行政からの補助金が中心で、“森の幼稚園”はドイツから資金援助があるとか。環境教育プログラムの参加者からも参加費を頂戴して、やりくりしている‥などなど。

EUの参加者から運営の話を聞くと、市民セクターへの潤沢な資金が(経済危機でひたすら減少傾向とはいえ)確保されていることが非常にうらやましくなります。

開発教育(Develop Education / Global Education)のための資金が、EUという大きなプラットフォーム・レベルでも、各国レベルでも確保されており、各国の外務省または文科省にあたる省庁が開発教育の推進のための戦略や方針を出しているのも、うらやましい限り。

一方で、EUの参加団体の中には「資金の多くを公的資金に拠っているので、政策が変われば資金が切れる。財政的なサステナビリティ(持続可能性)がない」という強い問題意識もあります。

「日本のDEARは、開発教育への政府の援助がないから、事業収入や会員・寄付がほとんどです。それで運営が楽だということではないけど、自己資金をがんばってます」というと、「うーん‥、状況が違いすぎる。免税NGO(日本でいう社団や財団的な法人)になると営利事業はできないし‥。でも、なんとかしないといけないし‥。寄付や会費といっても“援助”じゃないから集まらないし‥、そしたらやっぱり補助金がないと‥」という、ぐるぐる回りに。

事業収入を得るために、別途、社会的企業を立ち上げている団体もあるそうですが、それはそれで仕事は増えるし、やっぱり大変!という話に。

法人税を払っているとはいえ、事業収入と会員からの会費が多くを占めるDEARの状況は、EU視点ではかなり特殊なようです。
(八木)

2012年6月28日木曜日

活動紹介@DESS


3日目の夜には活動紹介(market place)が開かれ、各団体の活動紹介をしました。普段やっているように、机と椅子をならべ、教材や資料を展示して活動紹介をします。

参加者の半分くらいは援助団体ですが、半分は開発教育団体なので、共有展がたくさん!コーヒーやコットン、携帯電話をモチーフにした教材をチェコのNGOも発行していて、「コンセプトが同じ!」と盛り上がり、教材を交換しました。ほんとうに、やっていることが同じです。



DEARのブースでは、震災後につくった震災をテーマにした『グローバル・エクスプレス』と『もっと話そう!原発とエネルギーのこと』が一押しだったのですが、一番人気だったのは『地球の食卓』でした。ブースに来た人が座り込み、長々と写真を観て、あれやこれやと話し込み‥。「すごくいい教材!」とたくさんほめてもらいました。ドイツのNGOも同様の写真教材をつくっていることを教えてもらいました。
(八木)