2012年11月16日金曜日

「貿易ゲーム」を千代田区主催講座で実施しました


こんにちわ。
DEARインターンの西平です。

14日に千代田区役所で開催された「地球市民講座2012」という連続講座の第2回で、DEARスタッフの西さんが講師をした「貿易ゲーム」というワークショップのお手伝いを他のボランティア2人としてきました。

当初は20人くらいを想定していた参加者が、なんと32人も参加してくださり、参加者層も高校生や大学生、30代から50代と本当に幅広かったです。

「貿易ゲーム」は開発教育の教材の中でもゲーム性の高いワークショップです。世界のお金の動きについてゲームを夢中になってプレーし、その後のふり返りを通して、世界の貿易などについて実感をもって考え、学ぶことのできる、発見の多いワークショップでもあります。

ゲームを始める前には、参加者同士が初対面だったので、アイスブレイクをしました。私がアイスブレイクのファシリテーターをやらせていただいたんですが、最初に自己紹介、その後に、グループ毎に1列に並び、お題に合わせて並び替え、その早さを競うというアクティビティをしました。お題は、名前順や小指の長さ順など。一生懸命に並び替える中でコミュニケーションしたり、笑ったりする中で、徐々にチームができてきているように感じました。

いざ、貿易ゲームを始めてみると、ものすごいスタートダッシュでゲームが始まり、会場内で参加者同士がいたるところで交渉をし、商品を製造し、売りに来るという、とてもアクティブなゲームになりました。
幅広い年齢層の参加者でした

ゲームに没頭しています!

今回は「累積債務」という要素も盛り込んでみようということで、私が「銀行」役となり、貸付けと徴収を行いました。一番貧しい国(グループ)に10日で1割ならぬ、10分で1割という法外な金利で貸付けていました。赤字になるだろうと思っていたので、最終的に持っていたお金の3分の2を借金返済にあてて、それでも少しはお金が残っていた事には驚きました。

最初は、こんなに色んな人がいて、全部のグループがうまく共同作業できるか不安だったのですが、始めてみたら、どこも積極的に協力しあってゲームを楽しんでいるようでした。最後のふり返りでは、一番裕福な国からは、競争をする中で、安く買いたたこう、のように良心がぶっ飛ぶのが怖かった。また、一番貧しい国からは、他国が交渉に応じてくれなかったことがショックだった。などの感想が共有されました。知識をただ学ぶだけでなく、感情も含めて体感し、考える、そんな機会になったのではないかと思います。

個人的には、十分な説明を端的にするのはやはり難しく、もっと準備の段階で説明の仕方などをシミュレーションしておけばよかったな、と思いました。また、時間通りにワークショップを進めることと、参加者に合わせて時間や内容に融通をきかす、そのバランスをとるのは、やはり難しそうだな、と感じました。

(西平)

2012年11月14日水曜日

「平和について考えよう」ワークショップを広島で開催


※今回はDEAR会員団体の地球市民共育塾ひろしまから届いた実践報告を掲載します

10月14日(日)に「アジア大洋州地域との青年交流事業・広島平和構築人材育成コース」の参加者を対象としたワークショップを開催しました。青年海外協力協会中国支部の依頼を受けて、地球市民共育塾ひろしま(服部)が担当しました。
アイスブレーキングの様子(非言語コミュニケーションで、バースデー・ラインを創ろう)
このコースには10カ国13名の学生・院生が参加。5ヶ月間の被災地訪問や広島での平和構築人材プログラム、大学での平和・国際経済・国際協力・国際理解に参加し、自国で活用できる平和構築人材育成ワークショップ開発及びファシリテーションスキルの修得を目指すものです。

私にとっての「平和」と「暴力」とは?-ディスカッション後の発表の様子
「平和」と「暴力」で連想する言葉を書き出し、
  • 状況によりどちらにも変わる概念は?
  • 暴力として書かれた概念を平和に変えるには何が必要か?
  • 日常何ができるか?
を話し合いました。
これから帰国までの4ヶ月間、お互い協力して学び合いを続けることを再確認
さらに、平和を積極的平和、消極的平和からとらえる観点、地球憲章から個人の平和、社会との関係性における平和、政治的平和、組織的平和、生態系との関係性における平和の5つの領域で分析するアプローチを紹介。熱心な意見交換が行われました。
(服部 淳子/地球市民共育塾ひろしま)

2012年11月9日金曜日

授業づくりサークル「原発事故をめぐる問題」その3

今後の授業計画
現在、本山さんは2学期後半の授業計画を考案中。
ウラン鉱山の労働者の問題や、原発労働者の問題、巨大企業のみが利益を得ている仕組み、お金がない自治体に原発ができるという構造など、取り上げたいテーマは色々あるそうですが、まずは世界のエネルギー消費について見ていこうと考えているようです。
そこで紹介されたのがリオプラス20の会議で、ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチ。

ムヒカ大統領のスピーチ(日本語版):
http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/

私も以前NGOの知り合いに勧められて読んだのですが、一国のリーダーがこのような考えを持っていることに感銘を受けました。

本山さんの今の課題は、このメッセージを中学3年生に対して、どのように分かりやすく伝えるかだそうです。

 参加者のアンケートから
  • 中学生がここまで考えて意見が言えると知り、小学校でもっとやろう!と思った。(小学校教員)
  • 実際に授業で使われた資料や、子どもたちの感想などもたくさんお示しいただき、原発をテーマにした授業の組み立てをリアルに知ることができました。「授業で取り上げにくい」という質問に対して「取り上げればいいのだ」と答えていらっしゃったのが印象的でした。
  • 原発のことや、それにつながる日本の問題について意識して授業をしてらっしゃる先生が大勢いらっしゃることを知って、安心しました。写真を多く用いたり、ポストイットに意見を書いて貼っていくのは良いですね。
  • 原発のことを子どもたちと考えようと考えて、とりくんでおられる方々、特に教員の方々がたくさんいることに勇気づけられました。
  • 答えの簡単に出ない課題・問いだからこそ、いろんな人と話し合う場、考える
東京の中学校で原発事故という福島の悲劇がどこまで語られているのだろうと疑問に思って参加した福島の商業高校の先生から「本山先生の話を聞いたり、生徒の感想文などを聞いて、素晴らしい実践をされていてとても安心しました。福島県の原発事故以後、様々なところで人間の分断があり、私も福島県で教壇に立って何を生徒に語ればいいか、何が語れるのかを様々悩んできました。放射線の安全など高度の専門事項に対して軽々しく語れるのかを悩みつつ、私自身わからないことはわからないと認めながら、生徒と一緒に考えてきたつもりです。この福島の悲劇が闇に消え去ることがないように、時間が経つにつれ変わっていく問題点を今後も追求しながら実践を重ねていこうという勇気をいただきました。」との感想をいただき、本山さんをはじめDEAR授業づくりサークルのメンバーもとても励まされました。

今回の講座参加者のなかにも、様々な角度から「原発をめぐる問題」の授業を実践している方が何人かいたため、来年度以降も同様のテーマで講座を開きたいと思います。

▼次回の授業づくりサークルは‥
11月17日(土)「先住民族・アイヌとESD-“シコツの500年”を体験する」
http://www.dear.or.jp/getinvolved/e121117.html
(宮崎)

授業づくりサークル「原発事故をめぐる問題」その2


(続きの報告が遅くなり失礼します)

原発事故の被害者のために
記事を読み、どのように考えるのか、自分たちの意見・感想を書いてきた子どもたちは、次の時間にそれらの意見を共有し、今後どうすればよいのか―「原発事故の被害者のために国・県・町ができること/マスメディア(新聞・テレビなど)/原発・エネルギーに対して/私達ができること(NPOなども含め)」について」について各自で考え、付箋に書いていく。


付箋紙を模造紙に貼る前に全員の前でリレー形式で発表した際、いつもは発言しない子も一言発し、また、意外な子がとても真面目なことをいったのがとても印象的だったそうです。

参加者からの質問・意見
本山さんに実践報告をしていただいた後は、参加者はグループごとに本山さんの実践への感想・意見・質問の他に、自身の実践などについて話し合いました。それぞれ色々と感じたことがあったようで、予定していた時間になっても話が鎮まる気配がなく、延長することに。

感想・意見:
  • 授業・カリキュラムが全てでなく、先生との雑談などにおいて、子ども達は日々色々と考えていて、それが心に残っているのではないか。
  • 教員が教材と真正面から向きあってこそ、子どもに伝わる。
  • 原発推進・反対の根拠をもっと知るとよい。
質問:
  • 生徒の感想文や意見で、異なるものどうしをひきあわせたか
  • 新聞記事の選択の基準・配慮した点
  • 普段どのような授業をしたら、このように書けるようになるのか
  • 今後の展開は?
現在福島大学で学んでいる方からの以下の意見は、おそらく皆に共通した問題意識でもあると思います。
「(被災地の人が)かわいそう、大変、原発はだめだよね」「被害者のために何ができるのか」で終わらせずに、核のごみの問題など、大人になってから建設的に自分ごとの問題として考えるようになるにはどうしたらよいか。「反対」といっているだけでなく、きちんと決めなくてはいけないこと(核のごみを誰がどのように責任を持つのか)ができるような大人になれるような教育が必要。
(宮崎)