2013年3月11日月曜日

国際組織ASPBAEの理事になりました(その2)

(前回の記事の続きです)

今、ASPBAE(アスベ)が力を入れているのは、南太平洋と中央アジアです。南太平洋は、ESD(Education for Sustainable Development / 持続可能な開発のための教育)の中でも特に気候変動がもっとも重要な課題となっている地域で、切実な教育課題である気候変動教育、防災教育にASPBAEも協力しています。中央アジアは、これまで成人教育のネットワークが少なかった地域なので輪を広げて行こうという意図です。他に、民主化に向かっているビルマとの協働も課題です。

理事会会場の様子
理事会のメンバーは10名。男女や地域の比率を考慮した構成です。特に女性のパワーは圧巻です。日々、現場でさまざまな課題と向き合っているので、しゃべりだしたら止まりません。理事会にはたくさんの委員会とタスクがあり、私はジェンダーメインストリーミングの委員会とESDのタスク、BLDC(Building Leadership Development Course)のタスクに入りましたが、ジェンダーメインストリーミング委員会では、ネパールの女性の生活改善のNGOのパワフルな女性と一緒なのでとても楽しみです。

理事会は年に1回もちまわり開催です。今回はインドの会員団体であるAbhivyaktiというコミュニティにおけるオルタナティブメディアに取り組む団体が、空港からの送迎や宿泊、会議開催などすべてを取り仕切ってくれました。期間中、団体事務所も訪問し交流しました。

今回の理事会開催のホストであるインドのNGO、Abhivyaktiという名前のNGOを訪問したときの写真です。コミュニティメディアの展開を通じて住民主体の開発を目指します。写真は、メディアのひとつの人形劇を見せてくれているところです。
ASPBAEでは、2種類の情報誌を発行しています。ひとつは2カ月に1回の事業報告ニュースレター、もう一つは季刊ニュースレターです。季刊の方の特集テーマは、今年はTOT(Training of Trainers・人材育成)、Third Age Learning(50歳以上を第三世代とし、その学習のあり方について)、識字、Education in Peace and Conflict(平和と紛争の教育)、生涯学習などとなっています。

これから少しずつ、こうした情報も日本語に翻訳して紹介していければと思います。皆さんからもぜひ「これについて知りたい」という声をお寄せ下さい。
(上條)

2013年3月8日金曜日

国際組織ASPBAEの理事になりました(その1)

みなさま、こんにちは。副代表の上條です。

DEARは、10年程前からASPBAE(アスベ)=The Asia South Pacific Association for Basic and Adult Education(アジア南太平洋基礎・成人教育協議会)という138の団体が参加する国際ネットワーク組織の会員団体になり、アジアのネットワーク作りを意識しています。この度、20131月から4年間、DEARの推薦で私がASPBAEの理事を務めることになりました。

会議期間中にルームメイトだったフィジーのNGOスタッフ(左)と。インド系フィジー人の方で、フィジーのFRIEND(Foundation for Rural Integrated Enterprises & Development)という団体から参加。
219日(火)~22日(金)にインドで開催された理事会は、連日、朝8時半から夜7時半までの長い会議で、組織運営から、各国の基礎教育・成人教育の状況、ASPBAEの果たす役割などについて熱心に話し合われました。理事のほとんどは、各国のEFAEducation for All=万人のための教育)地域連合体に参加している組織のスタッフです。DEARJNNE(教育協力ネットワーク)の一員という位置づけになります。

ASPBAEはそうした会員団体が、自分たちの地域で教育行政へのアドボカシーを展開したり、人材育成をするための支援をしています。

例えば、バングラデシュでは教育予算の拡大、追加学費支払い中止キャンペーンなど、インドでは教育の義務化に向けた運動など、それぞれの国の状況に応じて必要な課題に取り組んでいます。地域でより効果的に政策提言を行うためのトレーニングや、若者のライフスキルトレーニングなど、ASPBAEの役割は多岐にわたります。日本の教育課題は何か、ということを改めて考えさせられました。ジェンダーの視点をすべての事業に取り入れることにも積極的です。

理事長の Roberto Guevara(オーストラリア・RMIT大学=ロイヤルメルボルン工科大学)
2014年は、ASPBAE設立50周年で、大きなイベントも予定されています。50周年ロゴを作ったり、すべての事業に50周年の冠をつけ、会員獲得のきっかけにするなど、DEAR30周年で話し合われたことと全く同じですね。限られた予算とスタッフでさまざまな仕事をしているというところは、いずこのNGOも同じようです。

理事会の様子と、ASPBAEが力を入れている取り組みについては、またレポートします。
(上條)

2013年3月6日水曜日

シートの裏側に独創的な提案が…!


みなさま、こんにちは。
事務局長の中村です。

先日、とある専門学校に講師派遣でうかがい『パーム油のはなし』のワークショップをやりました。医療・薬学系の勉強をしている生徒さんたちが対象です。

日々、消費する加工食品や化粧品、石けんなどに使われているパーム油(植物性油脂)が、マレーシアやインドネシアの熱帯雨林を切り開いて造成されたプランテーションで生産されていること、児童労働や移住労働者、先住民族の権利を侵害している可能性もあることなどを、クイズやロールプレイで学びました。

ふりかえりシートを読んでいたら、シートの裏側に独創的な提案が…!


「ウルルンスペシャル」(TV番組)でアロキアム(プランテーション労働者)の特集を組む
 ↓
(その番組を観た)健一(日本の高校生)が目覚める
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健一がアロキアムの所へホームステイする
 ↓
(数年後)健一がマレーシア連邦土地開発庁に就職
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(プランテーション拡大を)やめよう!って中から威嚇、先住民族エリアを確保
 ↓
(プランテーション労働者の)労働基準法をつくる

普段は、国際的な課題に触れる機会は少ない学生さんたちでしたが、植物性油脂といって、20種類近くが挙がるところは、さすが、医薬専門学生。パーム油が自分の生活に身近な油であるとともに、生産国の問題を知り、これからも引き続き、考えて行きたい、という感想が多かったです。

感想の一部を紹介します。
  • 今日聞いたことだけで、判断するのではなく、自分で調べて、いろいろな目線に立って、考えて行きたい。
  • パーム油の他に、途上国で問題になっているものについても知りたい。もっといろいろなことに関心を持って自分でできることを探したい。
  • 将来医薬品開発の職に就くので、間接的でも、日本人以外で困っている国の人たちの役に立ちたいです。

▼『パーム油のはなし~地球にやさしいってなんだろう?』
http://www.dear.or.jp/book/book01_palm.html