ASPBAE "Festival of Learning" レポート2

2日目のテーマは「学びの交換」です。地元・ジョグジャカルタのNGOをいくつかのグループに分かれて訪問しました。


私のグループには、日本、韓国、インドネシア、ネパール、インド、パキスタン、オーストラリアからの参加者が参加し、会場であるホテルから車2台にぎゅうぎゅう詰めで向かいました。

訪問先はKPIというWomen Coalition Indonesia(インドネシア女性連合)でした。ジョグジャカルタ支部の事務局長にお話しを伺いました。女性の権利向上のためのアドボカシーやキャンペーン、女性グループ地元会議、政治教育を行っています。この連合にはインドネシア全体で3万8千人の女性たちが、ジョグジャカルタでは1,200人の女性たちがメンバーとして加わっているそうです。こんなにも多くのメンバーを抱え、どうやって運営しているのか?、という質問が出ました。

村や地域に一つずつグループがあり、女性たちは自分の住む地域のグループに加入します。グループは30~150人の規模で、メンバーは毎月会費を払っているのだそうです。

村での女性の権利を向上させるため、女性たち、男性たちへの活動を試みについて聞きました。街で行ったときよりも、住民が参加しやすくする必要があったそうで、劇の上演を企画しました。その劇からDVの啓発が効果的に行えたそうです。DV加害者が警察に捕まるシーンは特に印象付けが強かったそうで、「してはいけない」というメッセージを受け取った住民が多く、大きな成果だったと語ってくれました。


話は、会社で働く女性の権利に移りました。インドネシアでは産休の他に、生理休暇が月に2回、5日間の結婚休暇があるそうです。これには驚きました。ネパール、インドでは産休は2回まで可能だそうです。一方、これらを守らない企業も多いそうです。

教育の権利についてでは、参加者のそれぞれの国での状況を紹介しました。
インドのNational Education Coalition(国民教育連合)の方は、「3キロ毎に学校を建て、安全な飲料水と授業料、制服、教科書、給食の無償の実現」を訴えています。

さて、「日本の教育水準は高いのに、何か問題があるのか?」という質問を受け、戸惑ってしましました。彼らの「権利を勝ち取っていく」というベクトルと、日本の教育に対するベクトルの向きが異なるように感じています。戦後の教育制度の話や、日本人を作る教育方針について、私の言葉で話しました。どの程度理解してもらえたかは分かりませんが、物質的に発展し、お金持ちの国である日本の中にある問題は、教育に限らず、見えにくいということを改めて強く感じました。

彼らの教育の根底には「権利」がしっかりとあり、実現したい目標も明確です。しかし、日本の私が受けてきた、幼稚園から大学までの教育は何のための教育として受けてきたのか、または、受けさせられてきたのか、どうして学校に行っていたのか、「学校へ行って学校に行くことが当然」であったことでその意味が分からなくなっていました。

こんな時、韓国からの参加者が理解してくれ、彼女は「政府ではなく社会に問題がある」と言っていて、私のこころの内を理解してくれる人が居合わせたことに救われました。隣国の韓国の現状と日本の現状は似ているところがあります。このチャンスにたくさん意見を交換し、どのような社会にしていきたいのか、一緒に考えたいと感じました。


午後は豪雨でした。今月から雨期に入り、午後は必ず雨が降ります。日本でいうゲリラ豪雨のようで、道路はあちこち冠水します。それでもたくさんの人がバイク、車ですっ飛ばして走っています。

今日はかなりモヤモヤが残る一日でしたが、この気持ちを大切に忘れないように考え続けるべきだと思っています。
(報告:星)

※レポート1はこちらに掲載しています。

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