ESDのためのユネスコ世界会議 レポート(1)

ESDのためのユネスコ世界会議」が11月10日(月)から名古屋国際会議場で開催されています。DEAR事務局からは、中村、西、星、理事の湯本、三宅が初日から名古屋入りしています。

国際会議場の本会議場には、招待状がある人しか入れず、公式サイドイベントに応募したけれども採用されなかったので、DEARは、本会議場の隣で行われる併催イベント会場のブース展示と、12日のセミナーを担当しています。

ユネスコのタン事務局長補(左)と中村
これだけたくさんのDEAR関係者が名古屋入りしているのには、意味があり、「ESDの10年」以降のESDに関する政策策定や実施に、より多くの市民がかかわり、地域で実施しやすい仕組みを作っていくことを提案していきたいと思っているからです。先日、さっぽろ自由学校「遊」、あおぞら財団とDEARの3者で出した、ESD政策への市民参加に関する提言書」には、多くの方が共感してくださり、賛同してくださっています。英語版もつくっているので、海外の団体からも賛同、支援の声が挙がっています。

10日に行われた本会議の開会式で、「ESDあいち・名古屋宣言の第一次草案」が配られました。私たちは残念ながら、本会議に入れないのでASPBAEの事務局長のロビーさんに見せてもらい、三宅さんと3人で、草稿へのコメントを考え、提出しました。そのうちの1点は、政策への市民参加についてです。

具体的には、午前中の本会議の場でケニアの大臣が、ESDの理念に基づき、「すべての人にとってのESDの10年 /DESD for Allでなければならない」といった意見を受けて、ESDの政策策定への市民の参加を強調すること、を提案しました。今後第二次案がどのように出るのか、また、報告します。

しかしながら、世界会議の様相は、市民の積極的な参加とは、ほど遠く、本会議の会場とそれ以外の会場は、ロープで仕切られ、名札のストラップの色で、区別されています。政府代表団や海外のゲスト、国内でも公式サイドイベントの主催者などは、色がついているストラップをしており、一般の私たちのような参加者は、白いストラップです。

ユネスコのファイナルレポートなどは本会議の会場内でしか配布されておらず、私たちは、色のついたストラップの人に持ってきてもらうように頼むしかないのです。
写真は、ユネスコのファイナルレポートをいただけませんか?と
声をあげている、スタッフの西です。
夜のあいち・名古屋主催のレセプションには、かろうじて参加できたので、そこで、ユネスコ関係者や海外のゲストにも会うことができました。
(報告:中村)

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