2014年9月19日金曜日

フリースペース「たまりば」でワークショップ:第2回「世界の食卓~世界から来る食べ物、食の多様性」

こんにちは。DEARボランティアの山田素子です。8月の全研をきっかけに、9月より事務局ボランティアとして参加させていただいています。

先日、9月8日に川崎市子ども夢パークにある「フリースペースえん(たまりば運営)」にて、「世界の食卓」ワークショップを行いました。全6回のうちの2回目の今回のテーマは「世界の食卓~世界から来る食べ物、食の多様性」です。身近なモノが何でできているのか、どこから来ているのか、を知ることによって、普段当り前に感じている日本での食生活を、皆で改めて見つめ直してみました。

まずは、生産品に関するクイズから始まりました。
「チョコレート、アイスクリーム、コーヒー、Tシャツ。さて、これらの、身近にあるモノは何からできて、どこから来ているでしょう?」

机に伏せて置いてある写真を子ども達に引いてもらって、「ここだ!」と思う所に貼ってもらいます。間違えても大丈夫だよ、という雰囲気の中、スタッフさんや子どもたちのやじ(声援)が飛び、どんどん写真が貼られていきます。Tシャツの写真をひいたら、「それ着てアイスクリーム食べると美味しいよね~!」、白い綿花の写真をひいたら、「あ、アイスクリームの実だ!」とみんなで、突っ込みを入れながら、大盛り上がりです。


答え合わせの後、それぞれの生産品の作られる過程について、DEARスタッフの星さんから説明がありました。


カカオの実ってどんな人がつくっているのかな?
写真に子どもが写っているけど‥
ガーナって世界地図のどこにあるのかな?
アフリカかな?
カカオの実、とってもいいにおいだね~!

子ども達は興味津々に写真を見て、実際の製品やコットンの触り心地、コーヒー・カカオの香りを楽しんでいました。

左から、コーヒー豆、コットン、カカオ
少し疲れてきたところで、アイスクリームとフェアトレードのチョコレートを食べて、休憩です。ワークショップに参加していない子どももチョコレートだけもらいに来たりして、始まった時は少人数だったのが、だんだんと人が増えてきました。

アイスクリームを美味しく食べながら、表示の中にパーム油が書いてあることをチェックしている子どもも。みんな、アイスの中にパーム油が使われていることにびっくりしているようでした。

休憩が終わった後は、今度は、グループに分かれて、世界の食卓を覗いてみます
それぞれ、トルコ、インド、ドイツ、アメリカ、グアテマラとバラバラな地域の国ですが、教材『写真で学ぼう!「地球の食卓」学習プラン10』の5枚の写真に共通する食材は何か、そして、自分のグループの国にしかないと思う食材もあげてもらいました。


こちらは、アメリカグループです。みんな興味津々にチェックをつけていました!さて、何が共通しているかな?

各国に共通する食材として事前に想定していたものは、キャベツ、トマト、ジャガイモなどの野菜だったのですが、「水!」「油!」など、確かに料理と生活に欠かせないなぁ・・・という回答がたくさん出てきました!

最後に、日本の食卓の写真を見てみました。「包装が多くて、ゴミが多い!」「野菜が少ない?でもアメリカの方がもっと少ないよ」等、意見が飛び交います。


最後に実際に、タコチップスをサルサとアボカドと一緒にみんなで食べて、ワークショップは終了しました。アボカドを初めて見た子、食べた子は「苦そう」と言いながらも完食していました。

実はワークショップを行っているすぐ横では、夢パークでとれたバジルを使ってジェノベーゼづくりが行われていました。こちらもタコスにつけると、とっても美味しかったです!ごちそうさまです!笑
帰り際、子ども達に夢パークの中を案内してもらい、ハンモックの遊び方を教えてもらいました。


四隅に四人で座り、揺らし合います。このハンモックの上で鬼ごっこをする遊び方もあるそうです。ハンモックの他にも、ターザンロープや、昇り棒など、手作りの遊具がたくさんです。
どこからか声がする!と思って見上げてみると、木の枝に隠れて、おしゃべりをしている女の子たちを発見しました!

普段の、しっかりとグループ分けされた椅子とテーブルに座ってワークショップを行う形ではなく、子ども達が自由に参加し、好きな時に抜けて行く雰囲気、そして、あっている・間違っていることや、勝敗にこだわらずに、一人ひとりの子どもがそれぞれの方法・距離感でワークショップに参加している様子が、なんだかとても新鮮でした。しかし、子どもたちが様々な関わり方をとっていることは、実は当り前のことなのだなぁと感じます。

また、実は私自身は、初の運営側としての参加でした。何を目的として、どのように伝えるのか。そして、どの点を掘り下げて行けば子どもたちの興味を引き付け、更に学びの深い場をつくることができるのか。今回のワークショップを振り返って、次回に活かしていけるポイントを見つけて行きたいと思います。

子ども達から聞こえてきた感想、えんスタッフからのフィードバック:

  • いつもカルディなどでよく買っている、大好きなチョコレートがフェアトレードの商品ということを初めて知った。
  • アイスクリームの原料がパーム油からできているとは知らなかった。パームの実はイソギンチャクみたいだと思った。
  • 日本の写真はゴミが多そう。あと、ケーキとか食べてたら太りそう。
  • 後半の『世界の食卓』も、たくさんの子が、熱心に違いや共通のものをさがしていた。各グループに、DEAR、えんスタッフがはいって、子どもの声をききとってひろげたり、ゆさぶったりしたのがよかった。

「俺はアイスクリームとチョコレートを食べるために参加する!」と言っていた子も、ワークショップに積極的に参加して、たくさん発言してくれていました。

次回も子ども達に会うのを楽しみに、お邪魔させていただきます。ありがとうございました!
(山田)

▼第1回目のレポートはこちら

2014年9月16日火曜日

フリースペース「たまりば」でワークショップ:第1回「世界一周旅行ゲーム」

川崎市高津区にある子ども夢パーク内の「フリースペースえん」(NPO法人フリースペースたまりば運営)でワークショップを行いました!

フリースぺースたまりばは、学校や家庭・地域の中に自分の「居場所」を見出せない子どもや若者たちが集まるスペースとして1991年にスタートしました。たまりばが運営している「フリースペース えん」は「川崎市子ども権利条例」をもとに、市とNPOの協働事業として日本でも珍しい公設民営型のフリースペースです。ここの特徴は生涯学習(社会教育)の視点にたって、学校外で多様に育ち・学ぶ場としてスタートしたことにあります。子ども達は、広い夢パークのスリル満点の遊具で遊び、みんなでお昼を作ったり、楽器を弾いたり、ゲームをしたり、毎日を自由な空間で生き生きと過ごしています。

これから6回、「えん」に集う子ども達にワークショップを行うことになり、7月17日が初回のワークショップでした!

そもそものはじまりは一人の男の子が「えん」のスタッフに「お昼ごはんにもうエビを使わないで」と言ったことでした。どうやら、日本で食べられている輸入エビの養殖現場のことを聞き、もっとみんなで調べたり話したりしたいと思ったようです。

テーマは「食」!私たちの生活に身近な食べ物から、多様な世界と自分の繋がりに気づき、関心をもってもらいたい。6回のワークショップで、何か、一つでも印象に残るといいな。そんな思いでDEARスタッフ、ボランティアさんで企画案を練りました。

第一回目のミッション。それは、「えん」の子どもたちに受け入れてもらうことです。普段、DEARが学校で行っているワークショップをさらに楽しくするための工夫が必要ありました。

夢パークを元気に駆けまわる10歳くらいの少年に「夢パークのどこがオススメ?」と聞いたとき、意外な言葉が返ってきました。「そんなの自分で見つければ?」と。なるほど、楽しいこと、ワクワクすることは自分で見つけていくんだ、と、教えられた瞬間でした。


そんな彼らのハートをいかに掴むかがキーとなりました。
今回試みたのは「世界一周旅行ゲーム」です。
ブラジル、南アフリカ、エジプト、ドイツ、中国、オーストラリアの6カ国を回りながら、ゲームを通して世界の文化や多様性に興味を持ってもらうことがねらいです。

「世界一周旅行ゲーム」のルール
  1. 国カードを引く。
  2. お札コーナー、食品コーナー、写真コーナーを回り、自分の引いた国カードのものを一つずつ各コーナーから集める。
  3. 3つのアイテムを集めたら、ゲートまで持って行き答え合わせ。
  4. その国を世界地図から見つけ出し、正解したら次の国カードを引く。
用意した輸入食品
  • ブラジル:アサイージュース、コーヒー
  • 南アフリカ:グレープフルーツ、ルイボスティー
  • エジプト:バジル
  • ドイツ:ハリボー(グミ)、プレッツェル
  • 中国:烏龍茶、くこの実
  • オーストラリア:ベジマイト、Nutella、TimTam(チョコレート)

グローバル化で、世界の食品が簡単に手に入ると思っていましたが、意外に見つけるのに苦労してしまいました。店員さんと店中を探し、エジプト産のバジルを見つけた時には「あった!」と一緒に叫んでしまいました(笑)。

ゲームは大成功!「えん」のスタッフの盛り上げも助け、大変な賑わいになり、多くの子どもたちが楽しんでくれたようでした。


最後にみんなで試食をしました。外国の味を体験した感想は様々で、ハリボーが一番人気。ベジマイトは不人気でした(食べたことのある方はご存じと思いますが…)。

雰囲気づくりが済んだところで、「世界がもし100人の村だったら」のワークに移ります。今回は役割カードに名前も書き入れ、その役になりきってもらいました。“エリザベス”役になった少年はノリノリで参加してくれ、笑いが絶えないワークとなりました。世界にはいくつ言語が話されているか、日本には日本語以外にいくつ言語があるか?「夏休みに毎年キャンプに行っている八丈島には八丈語があるんだよ」と言うと、お~と驚いた様子。アイヌ語の子守唄「60のゆりかご」はみんな釘付けになって聴いていました。


世界の食べ物や言語、人口、富の分配などを疑似体験してもらい、少しだけでも世界が近くなったかな?最後に手作り「たまりばパスポート」という名のスタンプ帳を配って、「次回も来てね!」と推しました。


「えん」からの嬉しいフィードバックを紹介します。

「翌日の昼食時、ワークショップの日にいなかったスタッフに
『世界一周、まじたいへんだったよ』
『写真むずかしいよね』
『おれ、優勝して賞品もらえた』と、興奮して話していました。
疲れていたかなという、後半も、
『○○君はエリザベスなんだよ』
『○○ちゃんはフランス語のおばあちゃんだよ』
『八丈語があるんだよ』
『1%の人が、半分以上の財産を独り占めしてるんだよ、ひどいよね』
『ハリボーわけあったら、3人で1個のグループがあったんだよ、多いグループは余ってるのに』
『日本は、すごく食べ物捨ててるんだよ、飢えてる国に送ってる分の倍も!』
と、要所要所よく覚えていて、心に残ったようでした」

次回も彼らの期待に応えるような面白いワークショップになるようにアイディアを出し合っていきたいと思います!(報告:星)

DEARの講師派遣 http://www.dear.or.jp/facilitator/index.html