2015年6月22日月曜日

第9回「国際成人教育協議会世界会議(WA)」 レポート最終回

こんにちは。評議員の近藤牧子です。
日本に戻りまして、昼夜真逆の時差と曇天に身体がどんよりしております。
すぐに日常ですが、まだまだ興奮冷めやりません。
最後になりますが、全体をとおしたまとめをお送りします。
プログラム終了後の集合写真
ポスト2015にむけての指針

ユネスコが開催してきた、EFAの進捗状況をはかる地域準備会は昨年から地域ごとにおこなわれてきています(アラブとアフリカはこれから)。

DEAR代表の上條さん、事務局の中村さんらが出席してきた、世界教育会議のEFAのモニタリングレポートが配布されようですが、これを作成するプロセスそのものが、2015年への”big push”となったとのことです。

鍵となる指針は多様にあるのですが、今回の会議では以下のことが多く強調されていたように思いました。

  • EFA(万人のための教育)、MDGs(ミレニアム開発目標)などで、国際的に達成すべきことの合意はできているため、今後は政策実行者に「実行」をするように推進していく。
  • 基礎教育だけではなく、ノンフォーマル、民衆教育といった生涯学習を教育政策の中心にすえていくこと。
  • 教育の政策や実践の中心に、人権と、全ての人と環境のwell-beingを据えることを新たな指針の必要性とする共通理解をはかる。
  • ジェンダーや異なった開発目標次元の教育を差別や周辺化の他の領域へのインパクトにあわせて考慮したアプローチと、統合的、変革的、そして権利ベースのアプローチを真の持続可能な開発の事前条件として採用すること。

国境を越えられなかった参加表明者たち

今回、アラブ地域からの参加者が、たった3名でした。
これは、ICAE関係団体のアラブネットワークからすると、非常に少ないです。参加表明したにも関わらず、来られなかった人たちは、アメリカ政府(乗り継ぎ先として)もしくはカナダ政府からビザがおりなかったのです。

アフリカからも同様でした。
私のIALLAバッジであるエメリー(コンゴ)もカナダ政府から降りずに非常に残念がっていました。
また、今回のICAE代表選挙の候補者の一人であったティモシー(ブラジル)も、アメリカ政府から拒否されたとのことで、不服申し立てをしているとのことでした。選挙演説スピーチはスカイプだったのです。

入国許可が下りない理由というのは本人に知らされません。
外交の理由、個人の人権活動等の理由などさまざまです。
本当に、悲しく、残念なことでした。

“世界”会議ゆえの状況格差の課題

先進国と途上国の状況の差というのはやはり課題でした。
分科会でも、「成人教育といえば貧困状況にある人たちへの教育を指すので、私の国では大学生は含まない」という率直な意見が出ていましたし、一方で若者の雇用と職業研修、アドボカシーや市民教育に関しては、先進国のほうが熱心でした。

けれど理念としてEFAという共通の課題があるからこそ、こうして集えるのだということもさらに感じました。私自身も、途上国の仲間の発表はすべて自分の実践文脈に捉えなおせました。

言語をできるだけ越えようとする

今回、仏語、西語、英語の3言語がごちゃまぜに使われました。
全体会は同時通訳です。

ときどき通訳さんが混ざったり、話者が途中から言語をかえるものだから、うっかり通訳するのを忘れて通訳さんの笑いが止まらなくなって、笑いが起こる、なんていうのも、会場の雰囲気作りになっていました。

もちろん、私にとってはどれも母語ではないので言語バリアフリーだったわけではありません。が、英語に集約させるということだけはしていませんでした。

2年前にIALLAのプログラムで最初に事務局長だったセリータが言ったことは、「お互いゆっくり話しましょう。わからなければスピードを止めましょう。言語のバリアがある人たちは、それを気にしたりしないで。流暢な英語なんかしゃべらなっくってもいい。とにかく自分の思いを考えを話しましょう。私たちはそれを理解しようとするから」と、セリータ自身もとてもゆっくりと、自分のなまりで話しました。

わからないふりをしてくれているのではないか、と思うほど、「あれ、なんて言うんだっけ?」と参加者とともに言葉をつかっていました。

それにしても、途上国の人たちがこれらの言語を操るということ自体、世界がどれほど多面的に植民地主義下にあることかを思い知らされます。

まだまだお伝えしたいこともあるのですが、ここらで今回のご報告を終わりにしたいと思います。
読んでくださった皆様、ありがとうございました。
総会後の写真
全国研究集会等でお会いしましょう!
(報告:近藤)

2015年6月19日金曜日

第9回「国際成人教育協議会世界会議(WA)」 レポートその6

こんにちは。評議員の近藤です。
読んでいただき、ありがとうございます。
最初のうちは、宿泊と会場が一体でないことを不便に思っていましたが、毎朝15分ほどきれいなキャンパスの中を散歩できるのが嬉しいです。


実はだんだん疲れがみえてメモが粗くなってしまいました。
羅列のようになってしまって申し訳ありません。

■6月13日(土)

9:00-10:30 パネルディスカッション「対話の中の声」

8人のパネラーのトークとフロアのトークでした。
パネラー:アラン(ICAE代表・UK)、サンディ(ASPBAE・ニュージーランド)、セバスチャン(チリ)、ピエール(カナダ)ヴェロニカ(ケベック)、アーネ(?)、サラ(ザンビア)

パネラーたち
サラ:
「学校では先生の言うことに「適応」しなければいけません」
「資本主義と植民地主義はコミュニティベースとは相反するものです。人々を無視することになります」
「エンパワメントは与えられるものではありません。得るものです。成人教育は人びとの現在あるがままから始めて行かなければなりません。公式な声明のすべては市民組織をおざなりにしてはいけないのです」

セバスチャン:
「これからの世代は、就職して、リタイヤして、フランスに旅行に行くという世代ではありません。新しい機会を得るために学ばなければなりません。けれど、働くためだけに生きたくない。より善く生きたいのです。若者はまるで働くためだけに研修や職業研修を受けます。教育は、より善くなるためのものであり、市民性を育むものであり、幸せになっていくプロセスの活動なのです」

ピエール:
「ダカールでは、ジェンダー平等と若者と大人の成長に焦点が当てられ、MDG'sはEFAよりも力強かった。子どもたちが学校に通えるようになることが強調されました。しかし、結局は基礎的な教育を修められないまま退学してしまう子どもが多いのが現状です」
「技術と職業教育にシフトしています。成人学習をどのようにつくりだすか考え直さなければいけません」

セルジオ:
「未来のことに戻りましょう。SDGが2030年までになりました。ユニバーサルアジェンダとして共通の目標です。ホリスティックで包摂的への教育は、市民組織のサポートなしには実現できません」


フロアから:
「労働と市民性を分けて成人教育を考えるのをやめましょう。そうした分離から次の段階へ行きましょう」
「経済開発への教育と人権の教育の両立をどうやってしていくのか。これらは逆の概念ではないのです。そして、技術より地球市民に重点化しよう。若者には成人教育のビジョンはなく、なんのために?と思っています。そんななかで、セバスチャンを祝いたいと思う」
「対話を進めて行くことが、民主的なプロセスです。未来に向けて私たちはどのように行動するのかが重要です。未来に対しては妥協してはならないのです」

11:00-12:30 ワークショップ「エンパワメントの再定義:異なった挑戦とアプローチ」

インド、チリの女性たちの活動から、「エンパワメント」とは、読み書きの学校に通った、習ったからなされるものではなく、そうした力をつかったときに得られるものだ、というメッセージのワークショップでした。

たとえば、スワンラタ(インド)の二ランタールという団体は、識字を習う女性たちに自分自身で畑づくりのための土地の測量をしてみたり、選挙に行って名前を登録したりすることの支援をしています。

非識字だった女性たちがそのようなことをすると、村では男性たちがおもしろがって見物に来るそうです。しかし、そうしたプレッシャーが逆に彼女たちが仕事を成し遂げたときに、とてもエンパワメントの原因になっていく、ということを報告してくれました。
二ランタールの女性たち
エンパワメントとは与えられるのではなく、自分の力を使って社会的に何かができたときに自分で得て行く。

全く文脈は違いますが、共感がありました。
大学生を相手にしているとそのことを思います。
たくさん勉強しても、こちらが褒めても、結局は自分たちで何かアクションをしたり、成し遂げないと自信になっていかない。
自分の力になっていかない、力強く前に進む力になっていかない。
そういう実感はあります。

それを実践にしていくことが、quality of education(教育の質)をより善くしていくことなのだと思いました。

14:00-15:00 課題2「アドボカシーへのキャパシティービルディング」の総括

以下、2点についてのディスカッションでした。

  1. 未来を考慮された若者や成人教育の主要な課題とは、ワークショップをとおして何であったか?
  2. ICAEへの主要な要望とは?

この分科会では、アメリカ、イギリス、カナダの参加者が弾丸のようにディベートをしており、正直言語疎外を感じてしまいました。参加者のバランスのせいだと思います。

興味深いのは、このテーマには、いわゆる「北」の参加者が多かったです。
大学生などの若者の話などにもなっていましたが、途中モデレーターのセルジオが、「ブラジルでは、成人の学習者は貧しい人びとを指し、大学生は指さない。そういう世界のギャップもお互いにある」と指摘していました。

また、組織に関しては、ローカルやナショナルな組織に対して、グローバルネットワーク組織への加盟の呼びかけの難しさの声があがりました。
加盟することにどんな利益があるわけ?となってしまう、とのことです。
グローバルに連帯することそのものに価値があるということを見せる可視性の難しさがあげられました。

これは、DEARのネットワークでも同様のことがあります。
「DEARに入会すれば、どんな利益があるの?」と言われれば、「ニュースレターがあります、機関誌があります、イベントの会員割引があります」などになってしまいます。

でも、結局は参加する人自身が、ネットワークにどのような価値と意味を見いだすか、ネットワークをどのように使うのか、ということにつきます。連帯することに意味があることを理解してもらうのではなく、自分で見いだしてもらうしかないのです。
エンパワメントに良く似ています。
与えられるのではなく得る。

それから、この世界会議について、どれほど多くの人を呼べるかを考えた開催地決定の難しさがあげられました。

今回、アラブとアフリカの参加者の多くが、ビザがおりずに参加を断念しました。なので、アラブ参加者が、なんと3人しかいなかったのです。
コンゴの友人もカナダから拒否されたとのことでした。
ICAEの新代表候補者の一人であったブラジルのティモシーも、アメリカから拒否され、渡航できなかったため、申し立てをしているとのことでした。

アジア会議だとビルマ(ミャンマー)の活動家がビザを得られるか、心配されます。世界規模だと、そうした排除が顕著にあらわれました。

15:30-18:30 まとめの全体会

それぞれの課題の担当者から話し合いの発表があり、全体会を終えました。

(報告:近藤)

2015年6月16日火曜日

第9回「国際成人教育協議会世界会議(WA)」 レポートその5

(前回からの続きです)

14:00-17:30 ワークショップ・自主ラウンド活動 第1ブロック

なんと驚くことに、第1から第3ブロックまで合わせて、64のワークショップがありました。3回にタイムテーブルがわかれているのですが、単純に1回につき20ワークショップやるわけです。
みんなで「多いよね~」と話していたら、カロリーナ(ウルグアイ)が、「申し込みなんて200以上あったのよ!!!断るのが大変だったんだから!」と言っていました。

14:00-16:00 自主ラウンド
成人教育者をエンパワメントする(課題2該当)

カロリーナ(ウルグアイ/英語教師)が、子どもたちへのリスニングの教材をきかせてくれました。

舞踊のバレエを習っている男の子に対して、「恥ずかしくないの?」「女の子のするものよね?」「親御さんはなんて?」など、大人からの偏見やネガティブな意味の含まれたメッセージのある質問に対して、子どもが「そんなことないよ!I can~because」を何度も言うリスニング教材でした。

「大人が言ってたことはどういうことだったか?」「なぜそういう質問が出ていたのか?」などを話し合いながら、ディクテーションをするそうです。
また、I canというポジティブで未来志向な言葉をたくさん学ぶことも目的としています。おお。パウロ・フレイレアプローチだなあ、と思いました。

言語学習をとおした「価値観」の学習で、曰く、「英語教育をしながら英語教育じゃないことをしているのよ、ふふふ」とのことでした。

マヤ(チリ)、セバスチャン(セルビア)は、教師を含めた成人教育実践者だけを集めた研修を3日間、実験的に行っているそうです(どこで活動しているのかを聞き逃しました)。

グループワークで直面する難しいケースを、サイコドラマでお互いに見合ってみたり、参加者同士で修了証をつくって渡しあうなどをし、お互いに高めあう実践を模索しているそうである。

カナダの研究者2人が3番目の実践に非常に興味を示し、
「単位をつけられないのか」
「正規プログラムにできないか」
「報告書をまとめて配布しなさい。誰かがきっと声をかける」
とぐいぐい迫っていました。

しかし、型にはめると内容や参加の柔軟性に反してしまうため、教育の質の保証と専門性のジレンマの話でもりあがって終了しました。

ものすごく好感度の高い若者2人とカロリーナ
16:00-17:30 自主ラウンド
グローバル市民に向けての教育(課題4該当)

見てびっくり。メモが異常に少ないです。
書きなぐられてる言葉だけをまとめます。

ワーナー(ユネスコ協会・ハンブルグ事務所):
  • ユネスコ協会は加盟国とプロジェクト実施する人の間にいる存在である。
  • グローバルな連帯を選ぶのか、グローバルな競争を選ぶのか。
  • GCE / Global Campaign for Educationは変革の教育である。
  • 国の外から来た人をどのように扱うのかが問われるのがグローバル市民である。
  • 常に歓迎する必要もない。けれど向き合わなければならない。
これは、グローバル市民の真髄だと思います。
グローバル市民は自分が外に出て行くことや理念としての寛容なマインドや共生をうたうことではない、というのは私の持論でしたが、その部分をこうもきっぱりと言われると、ぎくっとしてしまいました。

ネリダ(CEAAL・ラテンアメリカ成人学習協会):
  • 民衆教育は人々をエンパワメントするものである。
  • 民衆教育は、民主主義を好みます。
  • 民衆教育は、政治的なものである。
  • 人々が市民になるということは、政治的な人間になるということである。
  • 民衆教育は開発、正義、社会変革について話し合うことである。
■18:00-21:00 祝賀パーティー

さて、パーティーなので「常識」ではスピーチが続きます。
ケベック州やモントリオール市の協力を得ているので、こういうフォーマルな場では、関係者の皆様に「花を持たせる」のが「常識」です。でも、何人も続き、ちょっと長かったです。

すると、私たち“crazy”な市民組織はたちまち声をあげはじめてしまいました。いや、私たちのテーブル周辺だけの話です。酔いも回ってしまいました。

「成人教育と対話を促進するはずのICAEが、参加を保障してないよね~」
「一つのワークショップに3人も報告者がいたら、こっちはも話し合いなんてできないよ」
「ぎく!私報告者だったけど、ちゃんとインタラクティブを心がけたわよ」
「時間、時間ってそれじゃ内容の意味がないと思う」
「“ハーイ!あなたどこからきたの?”っていう話ばかりで、私たちがお互いに誰でどういうことをやっているのか、まったく出会えないよね」
「人類学者が言ってたんだけど、人って何を話したか伝えたかよりも、自分が何分間話したか、ということで自分の満足を果たそうとするんだって。みて、今の時間。話している人以外誰も満足しないよね」
「ええ?もうあと1人!?」「いや、あと3人かもよ」
「いやだ、あの人また話すの?まさか!」
「この一番後ろの私たちのテーブルは学校のnatty kidsのテーブルよね」
(…ちなみに、言うまでもなくkidsなどではなく50代から20代のgrow upsです)
うるさい私たち
進行方法については、プログラム最初のパネルディスカッションから、フロアコメントとして批判が出始めていました。
私は個人的に、昨日のGEOのパネラーの語りは全員聴きたかったし、聴けてよかったし、時間も終わるのが10時近かったから「ま、いいか」くらいに思ってました。が、合間に「内容への妥協を続けてはだめ!」メッセージがその後もがんがん続いていました。

実のところ、この話を笑いながらしつつも、最近の自分の授業を反省し始めていました。
たとえぜんぜん顔を上げてくれなくても、相手に語りかけているだろうか?
相手に語らせているだろうか?
反応がない相手でも、あきらめてないだろうか?
時間や場所の制約に妥協してないだろうか?

また、近年、DEARの全研の自主ラウンドテーブル申し込みが増えているそうで、積極的参加をしようとする方々が増えていることなので、とても嬉しいです。反面、一つのラウンドへの参加人数が少なくなることをつい心配してしまいます。報告しようと手を挙げてくださる方をがっかりさせたくないのもあります。しかし、「ラウンド」です。

じっくり話せてよいですし、「多くの人に聴いてもらうための時間」なのではなく、少人数でテーブルを囲んでその「内容について対話する」のが、内容のための学習、学習のための内容の「そもそも」だよなー、と捉え返しました。


帰りはうっかりはぐれてしまったので、一人地下鉄に乗り、夜のモントリオールを歩きながら、頭と心を休めました。
(報告:近藤)

2015年6月15日月曜日

第9回「国際成人教育協議会世界会議(WA)」 レポートその4

こんにちは。評議員の近藤です。
水が合わないのか、体中がちくちくかゆいです。
今日も朝から晩まで「education」でした。

■6月12日(金)

9:00-10:00 課題別ガイダンスの全体会

新ICAE事務局長のカタリーナ(セルビアときいたのですがウルグアイかもしれないです)の挨拶から始まりました。モデレーターは、アジア太平洋成人教育協議会(ASPBAE/アスベ)代表のロビー(オーストラリア/フィリピン)です。昨年の名古屋ESD会議でも、5月の仁川の教育フォーラムでもDEAR代表参加メンバーとご一緒だったと思います。

ASPBAEとは、成人教育のアジア太平洋ネットワークです。
昨年、事務局の星さん、理事の三宅さんと私で40周年のFestival of Learningに参加してきました。詳しくは、そちらをご参照ください。
ちなみに、さらに10年前のニュースレターには、30周年のFestival of Learningの私と事務局の西さんの報告連載があります(ちょっとだけ若い私たちとともにお楽しみください)。

話を戻しまして、ロビーのユーモラスでインタラクティブな進行は、手内がわかっていてもついつい笑ってしまいます。身体を解放し、声をあげて、という成人教育の基本を、会議出席者に向かっても求めます。ちゃんとほぐすんだなー、と改めて思いました。

今回のWAのシンボルイラストでもある絵が描かれた紙が事前に配布されていました。


自分の名前と、活動の核を書いて、隣の人と話す時間をくれました。
私の隣は、カナダのオタワからきていた男性で、仏語話者であるマイノリティや移民の方への言語学習と職業トレーニングをしているとのことでした。仏語圏のケベックではマジョリティでも、英語圏のオタワではマイノリティだなんて不思議な気がしました。

その後、「私はこれからの会議で○○について話し合うことを楽しみにしています」という○○をフロアから集めました。
  • テクノロジーへのアクセス
  • 学習者の声は聴かれているか
  • 政策立案者をどのようにして包摂するか
  • 雇用をどうやってつくるか
  • 雇用だけが幸せなのか
  • 教育の民営化・財政の問題
  • 職業研修のあとの就職について
  • 変革の必要性
  • 正義について、ジェンダーへの正義について、などが出てきました。
そして、今回の会議で提起されている5つの課題のガイダンスです。
  1. 2015年以降のすべての人のための教育・生涯学習への権利
  2. アドボカシーのキャパシティビルディング
  3. 成人学習とESDの役割
  4. 成人学習と教育、力関係とコミュニティ活動
  5. すべての人への質の高い包摂的な教育

課題1の担当ネディラ(ペルー)からのメッセージです。
5億人以上の成人の非識字者がいるという事実に何もしないということはありえない。差別をしないとはどういうことかについてを考えたい。またESDについても、社会、経済、文化的な質の側面から話したい

課題2の担当セルジオ(ブラジル)です。
「課題2は、昨日のジェンダー部会で話したこととつながります。善い人生・くらし、より善い人生・暮らし、より善い日、すべての人がどうやって、より善い人生・くらしを手にすることができるのか、ということです。問題にあふれた世界で生きる私たちには、憎しみや差別の行動があります。では、それに対抗する行動を創っていかなければならないのです。非植民地化(decolonization)は、異なる人たちとの対話をとおした、あらゆる差別に抗するメンタリティです。政治家は人々が有している権利にどれだけせまれるのか、市民組織の動きが重要です」

課題3担当のロビーは他のモデレーターを紹介して終わりました。

そして課題4のポール(カナダ・ケベック)の言葉です。
「職業を手にするために研修を受け、就職してもまた失業し、また研修を受けることを繰り返す人たちがいます。仕事を得るために何度も研修をうけるのです。しかし、私たちはそうした研修で、交渉、民主的手段を学ばなければ、自分の権利を行使することができません。得るも失うも給料も交渉なのです。民主主義を学ぶのです

セルジオとポールは親友・戦友で、パウロ・フレイレのもとで学んだ経験があります。IALLAでは講師陣でした。

課題5のマヤは、デジタル・テクノロジーへのアクセスについて考えたいとのことでした。教育の質、といったときの質とは何を意味するかを話したいと言っていました。


記入した自分の活動と5つの課題を示したシートをみんなで示して、
さあ、会議に入ろうという合図に紙をみんなで振りしました。

11:00-13:00 パネルディスカッション グリーンピース・カナダとの対話

グリーンピース・カナダのパトリックとロビーの2人が壇上に立ち、対話をしました。

夜の食事でもみんな同じ感想でしたが、正直パトリックの講演は、どこかで数字を確かめればわかる気候変動のデータのオンパレードでした。温暖化、二酸化炭素放出量、気候変動による影響などです。期待はずれでした。

私のただひとつの形をなしているメモは、以下です。
「人間が気候の変化に影響を与えていることは明らかなのです。だから人間がどうにかしなければなりません」

一方、環境教育専門のロビーはさすがです(と感じました)。
「ESDの中心には、なぜ気候がこんなにも変わったのか?を核にしなければならない」
「インドと中国の人口が先進国並みに消費をしたら地球はもたないとしたら、どんな教育が私たちに必要なのか?ということに焦点をあてなければならない」
「フィジーの子どもたちが環境教育を受けて生活行動が変わったとしても、それがフィジーだけのためなのではないわけだ。どうやってお互いに協同していくかを考えていかなければならない」

パトリックとロビーのコントラストの面白かったところは、
SDG's(持続可能な開発目標)のうちパトリックは、目標7「すべての人が手ごろで、信頼ができて、持続可能で近代的なエネルギーにアクセスできることを保障すべきである」を太字で大きく掲げていたのに対し、

ロビーは、目標4である
「すべての人々への包括的かつ公平な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」が一番重要だと言っていたことです。

パトリックは科学を学んだバックグラウンドの人ですが、科学的マインド・倫理と教育的マインド・倫理の相違、つまり立場や見方がこんなに違うんだよ、ということを明確に示せる場がもっとあったほうがいいのではないかなと思いました。

DEARの何かでそういうコントラストが明確になった場面があったかな、と思い返しました。が、招かれる科学的マインドの方は、「飛んで火にいる気の毒な方」になってしまいますね。
迷惑はなはだしいかもしれません。
パトリックをみて、ちょっとそう思いました。

次回に続く‥
(報告:近藤)

2015年6月14日日曜日

第9回「国際成人教育協議会世界会議(WA)」 レポートその3

こんにちは。評議員の近藤です。
レポート第3弾をお送りいたします。

■6月10日(水)あたり

飛行機の飛ぶこと16時間。
乗り換えのシカゴで、シカゴ名物、相当分厚いピザにお目にかかり、モントリオールに到着するころは、朦朧としていました。
日付も時間も朦朧でした。
英語が読めないとあせったらすべて仏語表記でした。

会場であるモントリオール大学の学生寮兼ショートステイの部屋に行き、そのまま「バタンキュー」。夜に身体を奮い起こしてロ
ビーに行くと懐かしい面々に会えました。

今回裏方をしきっているカロリーナ(ウルグアイ)とカルメン(メキシコ)に、私の様子のあまりのひどさに「部屋に食べ物があるから来て!」と世話を焼かれるほどでした。
食べ物をいただきながら、楽しく次の日の準備の打ち合わせをして眠りにつきました。

■6月11日(木)

9:00-11:00 パネルディスカッション打ち合わせ

前事務局長のセリータ(ウルグアイ)から召集がかかっていた、ICAEのジェンダー教育部会(Gender Empowerment Office /GEO)が主催するパネルディスカッションの打ち合わせに行きました。
打ち合わせの様子
事前に聞いていたのは、“結束”のために紫色の身につけるものを準備し、参加者に配布してつけてもらおうということと、パネルディスカッションでセリータの話す間に合図を得たら、それぞれの国の少女、女性の状況を書いたペーパーを掲げて会場を歩く、という計画でした。

たとえば、「メキシコでは○分に一人がレイプされています」(すいません、何分か確かでないので)など、各国の女性たちの具体的な状況を示し、「誰がこうした状況の担当者?」というアピールです。

それらをいつ、どのタイミングで配布するかや、誰がどうやってペーパーを掲げるかなどを相談していると、私のIALLA、7期生バッジメイトである、スワンラタ(インド)、ロッジ(フィリピン)が加わり、ほっとしました。

2年前に、たった2週間しか会ったことがないにもかかわらず感じた安心感は、寝食を共にして、同じテーマをお互いに学んだ仲間というのはこういう親しみがわくのか、と感激しました。学習の経験をともに過ごすことと、人のつながりが築かれる関係性の強さを実感しました。
その後、受付をしに会場に行き、さらに懐かしい面々と挨拶を交わしました。

14:00-17:00 民衆教育市内ツアー

黄色いスクールバスの移動で休憩を除いてはバスのツアーでした。
The Other Montrealという団体による、民衆教育の視点での都市ツアー企画をお願いしたとのことです。ツアーのタイトルは「モントリオールの移民:キルト-移民第一世代から今日の文化的コミュニティへー」です。移民と労働階級の差別と、宗教と密接な文化的多元主義の歴史をガイドしてくれました。
ツアーのちらし。「モントリオールは多文化のキルト
―移民初期から今日の文化コミュニティへ」
アイルランド系コミュニティ。
港ぞいにコミュニティがある。そこで仕事をしていた。
現在、再開発ラッシュ。古い建物とのコントラスト。
英語を話すアフリカ系コミュニティは大きな駅の周辺にある。
荷物を運ぶポーターの仕事はアフリカ系のみ雇われたため。
これは、1923年にカナダで発行されたちらし。
白人女性の後ろに、荷物を運ぶポーターのイラストが。
中国系コミュニティはあまり大きくなく、インドやベトナムといった他のアジア圏も混ざっています。「相撲」の文字も‥
ユダヤ系コミュニティ。かつての労働者が住んでいた典型的なアパートに住んでいる。縫製、食品工場などで仕事をしていた。上下のアパートメントで二階への階段がある。

かつての労働者階級の建造物ペーパーキット。
労働者階級の建物と、富裕層が住む地域を隔てる道路を通ったときは、
「ハロウィンのときは、子どもたちがこぞって富裕層地域に行くから大変な騒ぎになるの」とのことです。

すべてのコミュニティが自分たちらしく生活をしているため、ユダヤ系の方々もアフリカ系の方々も独自の衣服を日常的に着ています。形式や場所を含んだ“住まい”は、文化の違いも表すということが「モザイク」なんだ、とやっと腑に落ちました。
アイデンティティを保持し、違いを露にしながら「共生」するには「分離」も含むのか、と。
多文化教育を学ぶと必ず出てくるカナダとケベックですが、実際に肌で感じることができて、光栄でした。

移民、人種差別の歴史や宗教、文化、分離と共存の状況など、深い事情までガイドをしてくれたわけですが、こんなんなにもセンシティブなテーマのツアーガイドを、ユダヤ系以外のすべての民族がそろっているICAEメンバー相手にするなんて、ガイドさんに感服でした。
「手法」は、あけっぴろげ。あかるい。ジョークでのフォローが上手。資料、情報も豊富。

私だったら使う言葉がぎこちなくなりすぎて、かえって、不自然で不愉快にしてしまいそうです。

私の住んでいる東京で移民やマイノリティに焦点をあてたツアーをやってみたら・・、とちょっとまたプロジェクトが頭に浮かんでしまいました。

17:30-19:00 オープニングセレモニー

19:00-22:00 パネルディスカッション「女性、先住民と教育の非植民地化(decolonization)」

パネラーは、以下の方々でした。

  • ヴィヴィアン(カナダ):ケベック先住民女性の会代表
  • サンドラ(グアテマラ):World March(世界行進)グアテマラ女性の会、渉外担当
  • ヘレナ(アメリカ):World March(世界行進)アメリカ女性の会
  • セリータ(ウルグアイ):ICAE前事務局長
  • アミナタ(ブルキナファソ):ノーマディック田園コミュニティ研修のためのアンダルとパイナル協会 
  • スワンラタ(インド):ニランタール、農村女性識字とエンパワメントプロジェクト補佐
  • モデレーターは、シャーリー(南アフリカ):西ケープ大学教授

パネラーたち
すべて、マイノリティ当事者や当事者支援をする人たちです。
こちらも印象に残った論点をお知らせします。

「過去にされたことをほじくりかえしたいわけではなく、それをふまえてともに私たちの将来を考えていってほしいのです。協働したいのです。歴史の本に描かれているカナダの先住民の記述に初めて子どものころふれたときはショックでした。ネガティブなイメージがたくさんあったのです。けれど、だれも私たちのコミュニティに訪れて、私たちの話を聞こうとはしませんでした。税金は払わないのね?どうしてそんな服を着るの?と外で言われてばかりで、誰も私たちに“出会う”ことをしようとしなかったのです」(ビビアン)

英語を話せることに含まれるヒエラルキーがあるのは事実です。教育に必要かもしれません。しかし、私がインドの地方に行くとヒンディー語で話しますが、その地方の言葉のファシリテーターを伴って通訳をしてもらうと、口が重かった女性たちが、言葉と心を開き始めるのです。つまり、英語やヒンディー語を学んでメインストリームにつながる道を開くことと、その地方の言葉、そしてそれに伴ってもっている彼女たちの知恵にもっと目を向けるべきです」(スワンラタ)

非植民地化は、教育の基礎です。愛国、植民、消費から脱することができて、人間本来を取り戻すためのものです。私たちはもっと命・暮らしに目を向けるべきです。それこそが非植民地化の教育です。先祖から受け継いだ知恵を復活させ、再建し、再認識することが必要なのです」(サンドラ)

会場からのコメントは10人以上に及びました。
最後にモデレーターのシェルリーが結びました。

それでは、これからの数日間、成人教育にとって非植民地化とはどういったことを考えながらぜひ過ごしていってほしいです

また明日へ続きます。
(報告:近藤)

2015年6月9日火曜日

第9回「国際成人教育協議会世界会議(WA)」 レポートその2

こんにちは。DEAR評議員の近藤牧子です。
「レポートしてるから、もう行ってるんだと思ってた!」
というお声がけをいただきますが、はい。まだ日本にいます
会議のプログラムをご紹介しようと思います。

11日(木)
  • 10:00 受付開始
  • 13:30-16:30 民衆教育市内観光ツアー(英語ツアーと仏語ツアー)
  • 17:30 開会式と歓迎パーティー
  • 20:30-22:00 セッション:女性、先住民と非植民地化の教育
「民衆教育市内観光ツアー」だなんて、開発教育的に萌えすぎるツアーです。

モントリオールはケベック州、フランス語圏です。カナダの多文化主義、文化的多元主義政策の“コア地域”ともいえるかもしれません。

アメリカもカナダも移民の多い国ですが、わかりやすい対比として、アメリカの「るつぼ/melting pot」カナダの「モザイク/mosaic」といわれます。移民が自らのルーツからアメリカ人としてのアイデンティティを切り開くことに対して、カナダではそれぞれの移民が、それぞれの文化や伝統を保持することを推奨するからです。

1971年に「公用文化否定宣言」が当時のトルドー首相によってなされ、1988年「多文化主義法」が制定されました。居住している国が「カナダ」であっても、ルーツのアイデンティティを尊重するということが法的に貫かれている国といえます。

そして、ケベックは、マイノリティの文化的民主運動が盛んであり、私の大学院の後輩もケベック州のフェミニズムのアート、文化運動の研究をしています。そんなケベック州の「民衆教育市内観光ツアー」なるものがどのようなものか、ぜひお楽しみにしてください。

また、夜の「女性、先住民と非植民地化の教育」セッションも、参加者のメーリングリストでの呼びかけにより、急遽開催することにしていました。

12日(金)
  • 9:00-10:30 課題別分科会のオリエンテーション
  • 11:00 地球的に考え、地域で行動する。私たちが望む未来を創造するために。〜グリーンピースとICAEとの対話〜 ゲストスピーカー:Patrick Bonin (グリーンピース・カナダ)
  • 14:00-17:30 ブロック1:ICAEワークショップと自主アクティビティ
  • 18:00-20:00 社会的包摂(social inclusion)祝賀ディナー
翻訳力、日本語表現力がいまひとつで申し訳ありません。
「社会的包摂祝賀ディナー」て、ちょっとひどい訳とはいえ、やはり萌えますね。
公共交通手段でみんなで移動し外食のようなので、いったいどういうところでどんなしかけが待っているのか楽しみです。

13日(土)
  • 8:45-10:30 パネルディスカッション「対話の中のこえ」
  • 11:00-12:30 ブロック3:ICAEワークショップと自主アクティビティ
  • 14:00-15:00 5つの課題についての議論
  • 15:30-17:00 5つの課題議論の報告と宣言
今回の5つの課題は、以下です。
  1. 2015年以降のEFAや生涯学習の権利
  2. アドボカシーのキャパシティビルディング
  3. 持続可能な開発のための教育や成人学習の役割
  4. 成人学習、教育、力関係とコミュニティの関わり
  5. すべての人の包摂的な教育の質
私は4番の課題別ワークショップに誘われ、2年前のヨルダンで共に学んだスワンラタ(インド)と意見交換をしながら準備しました。スワンラタが、若いながらとっても素晴らしく、優秀な方なので、おんぶに抱っこです。

この分科会では、DEARの評価研究会の成果物であり、スタッフの西さんが英語版まで作成してくれた、「ESD・開発教育のふりかえりハンドブック」を持参し、実践側が、学習者の何を「エンパワーとしてとらえるか」という問題提起をしてみようと思っています。
(ちっとも用意が間に合っていない…)

14日(日)
ICAE総会

実は、先日、ICAEの前事務局長であったセリータ(ウルグアイ)とスカイプ会議をし、3日目の午前中に行う、5分間の女性政策へのアドボカシーについて話しました。

セリータは10年ICAEの事務局長を務め、成人教育政策への陰の尽力を尽くされてきた方です。ヨルダンでも「この人はすごい」と感じずにいられない、オーラ満載の素晴らしい方でした。

スカイプ会議は、音は途切れるわ、セリータのスパニッシュが混ざる英語で、かなりとんちんかんな打ち合わせでしたが、その後のメールやFacebookのやりとりで補った情報で私なりに準備をして行くことにしました。
セリータがしたいアドボカシーのイメージです。女性の被暴力のリアリティに対して、誰がどうやって責任をとるのか明確にして、というメッセージを送りたいそうです。
私があまりに真剣にスカイプに臨んでいる様子をみて、フォローの一言メールが、「マキコ! それほど心配しないで!ラテン人の思いつきだから気にしないで!」でした。

すごくすごく忙しいはずのセリータが、わざわざ出張先から私にくれた30分の時間と思って構えてしまいましたが、そうでした。

みんながそれぞれの国、それぞれの文化で、ちゃんぽんな英語で(ヨルダンでも「流暢な英語なんて期待しない。あなたの声をあげなさい」とよく言っていました)、民衆文化からの声を実現する。

それがICAEの仲間たちの素晴らしいところなのです。

ああ。緊張もするし、わくわくもするし。
体調管理だけちゃんとしたいですが、果たして無事にたどりつけるのでしょうか。
(報告:近藤牧子)

2015年6月5日金曜日

第9回「国際成人教育協議会世界会議(WA)」 レポートその1

こんにちは。DEAR評議員の近藤牧子です。

EFA、MDGsの約束の年である2015年も、半分まで来てしまいました。
事務局長の中村さんによる、「世界教育フォーラム(WEF)」のレポートに引き続きまして、第9回「国際成人教育協議会世界会議」のレポートをさせていただきます。

想いが先走りがちな私ですが、スタッフ八木さんががっちりと報告の体裁サポートをしてくださるとのことなので、安心してご報告します。

来る2015年6月11日(木)から14日(日)まで、カナダのモントリオールにて、国際成人教育協議会(International Council of Adult Education, 以下、ICAE(イカエ))の第9回「世界会議(World Assembly Ⅸ、以下、WA)」が開催されます。

ICAEは、1973年に設立された市民組織(Civil Society, 以下CS)です。
「ICAEは、成人学習者、成人教育者とその団体、また成人学習を民衆が状況をよく知らされるような参加(informed participation)を実現する方法として促進しようとする人たちのグローバルパートナーシップである」(IIALA Ⅶ 配布資料より)

名誉会長は、ブラジルの民衆教育者、パウロ・フレイレとタンザニア初代大統領のジュリウス・ニエレレなのです(!!!)。

私は、2013年9月にICAEの研修事業である、成人学習とアドボカシーの国際アカデミー(IAALA、International Academy of  Adult Learning and Advocacy)の7期生として、ヨルダンのマダバ にて2週間研修を受けました。この研修は応募者の中から、地理的、ジェンダー、社会階層バランスをふまえて20名ほどセレクションされます。

申し込み用紙の一つには、「過去5年間、あなたが経験したアドボカシー活動をローカル、地理、グローバルレベルのものすべて書いてください。その結果も書いてください」という欄がありました。推薦状も必要な、留学並みの書類の準備が必要でした。

私が参加できたのは、2期生であり、成人教育の国際的動向を追い続けている法政大学の荒井容子先生の推薦状に加えて、まったくの幸運だったと思います。

今回のWAは、IIALAの1期生から8期生が集う場として、IIALA履修生による会議準備もされてきています。

正直なところ、ここ1ヶ月間はWA関連のメールが世界中から飛び交い、内容を追うだけでも精一杯です。いや、追えているのかはなはだ疑問です。

その中でも、7期で私と一緒に学んだメキシコのカルメンとウルグアイのキャロリーナから提案がありました。
お気に入りの実践写真と説明文を一言つけて送って!ひとつよ!ひとつ!その写真をWAでうまく使いたいと思います。すぐにね!

すると世界中から学習者たちのすてきな写真が寄せられ始めました
私からは、昨年のDEAR評議員会での”STAND UP!”の写真と子育て期にある女性による実践の写真を送りました。すぐに「牧子、おもしろい写真だわ!」「すてき!WA来るのね?」というコメントをいただきました。

世界中の成人教育実践の写真を以下にお見せします!

ウガンダより literacy learning - the core of learning 識字学習
ウガンダより literacy learning - the core of learning 識字学習
ウルグアイより その1
ウルグアイより その2
日本より Stand up ! Take actions for MDG's ! 
日本より  母親たちによる母親たちへの読み聞かせ会の開催
ソマリア Vote for Education 教育に投票
パレスチナ Together we can do more いっしょならもっとできる
アルゼンチンより
パキスタン education and health of Gypsies ジプシー(ロマ)の教育と健康
インドより 識字者となった女性ハリ・バイさんが、今や女性の労働者たちによる計測活動のスーパーバイズをしています。
インドより 成人教育の女性のあつまりで、楽しい時間をすごしてます。歌ってます!
エジプトより その1
エジプトより その2
次回は、WAのプログラムと分科会テーマ、開催地モントリオールについて報告いたします。お楽しみに!
(報告:近藤牧子)