2016年1月5日火曜日

2016年 新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
DEARは本日が仕事はじめとなります。
年頭にあたり、昨年2015年を7つのトピックで振り返ってみます。


■1.第33回開発教育全国研究集会 in 北海道 開催!
8月には33回目となる全研を北海道大学(北海道、札幌市)で開催しました。
「『市民性』を育む開発教育」をテーマに、市民とはだれか、市民性を育む学びとはどのようなものなのか、様々な視点から議論しました。
参加者は道内を中心に関係者を含め277名が参加し、自主ラウンドテーブルやワークショップ、分科会で実践交流や意見交換を行いました。
北海道の実行委員のみなさまのホスピタリティも素晴らしく、全研史上最も豪華な交流会が開催されました。報告は、機関誌『開発教育62号』に掲載されています。

実行委員&ボランティアのみなさんと北大W棟の前で
■2.グローバル・エクスプレス教材「過激派組織による人質事件」発行!
2015年1月に過激派組織により2人の日本人が拘束され、人質となる事件が発生しました。
残虐な行為だけに焦点を当てるのではなく、どのような背景があるのか、どのような報道がされているのか、様々な視点からさらに、考え、自分はどう思うのかを共有し、考えを深めるための教材で、300件以上のダウンロードがあり、複数のメディアでも取り上げられました。
11月のパリでの同時多発テロの後も、ダウンロード数は増えています。実践報告も届いています。


■3.消費者教育教材資料表彰の「優秀賞」受賞~『パーム油のはなし』
開発教育の定番『パーム油のはなし~地球にやさしいって何だろう』が消費者教育教材資料表彰の「優秀賞」を受賞しました。本賞は(公財)消費者教育支援センターが主催するもので、教育現場で役立つ優秀な教材を表彰することで、学校における消費者教育の充実発展に寄与することを目的に実施されるものです。本教材をまだ体験したことのない方、入門講座等でも実施しております。

表彰状もいただきました!(左:八木 右:中村)
■4.ESD実施計画に関する提言活動
2015年以降の「ESDの国内実施計画」が現在、文部科学省・環境省を中心に協議されています。当会の上條代表理事が円卓会議には委員として参加し、その後実施計画に対するコメントなども提出しました。
現在「ESD国内実施計画」に対するパブリックコメント募集が行われており、DEARでは、パブコメのためのサイトも用意しました。
今後のESDの政策協議や実践に、より多くの市民が関わり、地域コミュニティにおいても市民の参加が促進されることをめざして、提言活動を続けてまいりたいと思います。みなさまからの、ご意見、ご提案もお待ちしております。
1月17日までパブコメ募集中です
■5.ソーシャル・アクションクラス 開催!
開発教育のワークショップで学んだことや、スタディツアーに行ってきた経験を活かして、次のステップを考えたい、といったニーズにこたえ、参加者同士の仲間作りから始め、ソーシャル・アクションを考えてグループで実現するクラスを全6回(うち1回はグループごとに自由に行う)で行いました。
16名の参加者が4つのテーマに分かれ、短期間にも関わらず、それぞれのアクションを実施し、最終回で様々な気づきの報告がありました。それに対して他の参加者から沢山のコメントが寄せられ、参加者同士の学びも深まりました。
この事業は、DEAR中期重点事業2にあたります。アクションにつなげる学びをすすめていくための1つの方法を提示できたようです。今後また報告をしていきます。


■6.機関誌『開発教育』62号「『平和』に向き合う開発教育」発行!
2015年は戦後70年の年でした。機関誌62号の特集はこの節目の年に「この70年間、日本は平和だったのだろうか」という問いに基づき企画しました。
2015年の日本に特徴的と思われる平和に関する問題として、核と差別の構造、沖縄の米軍基地問題、そしてIS(イスラミック・ステイト)に関する問題を理論編や実践編で取り上げています。これらを見ると、現在の「平和」が格差と抑圧の構造の上に成り立っていることが分かります。
そのことを認識したうえで、みなさんと本当の平和を考えたいと思っています。ぜひ、みなさまからの、ご感想、ご意見をお寄せ下さい。


■7.サポーター制度募集中です
昨年、DEARは仮認定NPO法人として東京都より認定されました。認定制度には、「認定」と「仮認定」の2種類があり、このたびDEARは「仮認定NPO法人」となりました。仮認定期間中に、みなさまからのさらなるご寄付を得て「認定NPO法人」化をめざしたいと思っております。
そこで、DEARの活動や組織運営を応援していただくご寄付のしくみとして、会員制度とは別の「DEARサポーター」制度を設置することになりました。会員とは異なり、ニュースレターのお届けや割引サービスはございませんが、組織基盤を強化し、より幅広く活動していくためのご支援を広く募ってい来たいと思っております。
会員のみなさまにもご協力いただくとともに、まわりにご関心のある方がいらっしゃったら、広く告知いただけますと幸いです。


9月の国連総会で採択された「2030アジェンダ」のタイトルは「我々の世界を変革するとなっています。

新しい開発目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の目標にばかり注目が行きますが、この「2030アジェンダ」の前文や宣言を読むことが重要であると思っています。

宣言の部分では、現在の社会は、貧困、不平等、自然災害、紛争、気候変動など様々な問題があることが述べられていますが、私たちは、まず、そのことがなぜ、起きているのか、を考え、現在のあらゆるシステム(経済、政治、社会、教育など)や仕組みを見直していく必要があるのでは、と思っています。

SDGsの目標4は「教育」です。そこでは「質の高い教育」をすべての人が受けられることを目指しています。

質の高さ自体、議論する必要がありますが、すべての子どもたちが学びの主役になり、子どもたち一人ひとりが持っている、関心や学ぶ力、が広がり、伸びていくこと、そして、大人も含めた多様な市民の声が、民主的な対話によって共有され、社会に反映されるような仕組みをつくることを、今後もみなさまと共に、目指していきたいと思います。

2016年も、DEARの活動にご支援・ご協力をお願いたします。
2016年が皆様にとって心豊かな実りの多い年となりますように。
(報告:中村)