2016年4月25日月曜日

熊本地震に関するDEAR団体会員の支援活動

熊本地域で発生した地震と被害に対して、DEARの団体会員の方々も支援活動を開始しています。

支援先はたくさんありますが、少しでもご縁のあるところに‥とお考えの場合は、参考にしてください。

●熊本YMCA

避難所となっている益城総合運動公園・体育館を運営しているほか、避難所の運営、物資支援などの緊急支援活動を行っています。

・速報(随時更新):熊本YMCA緊急災害支援(FBページ)
・ホームページ:http://www.kumamoto-ymca.or.jp/
・ご寄付の振込先
肥後銀行(0182) 新町支店(103)(普)口座番号1296939
口座名義 災害支援緊急募金 理事長 菅正康(カンマサヤス)
※住所・氏名・電話番号もお忘れなくご記入ください。
※お振込みの際は、お名前の前に「熊本地震」とご記入ください。

●シャンティ国際ボランティア会(SVA)

スタッフを派遣。被災地での炊き出しやニーズにあわせた被災者支援活動を行っています。

・ホームページ:http://sva.or.jp/
・ご寄付の振込先
ゆうちょ銀行(郵便局)
郵便振替: 00170-8-397994
加入者名: SVA緊急救援募金
※通信欄に「熊本地震」と明記下さい

●セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 

熊本地震緊急支援対応チームを被災地に派遣し、現在まで熊本県益城町で子どもたちやその家族を支援する活動を続けています。

・ホームページ:http://www.savechildren.or.jp/
・ご寄付の振込先
ゆうちょ銀行(郵便局)
郵便振替: 00190-8-791030
加入者名: いのち・みらい貯金箱
※備考欄に「いのち・みらい貯金箱」とご記入ください。
※振込手数料はご負担をお願いしております。
※領収証ご希望の方は、振込用紙通信欄にその旨ご記入ください。

●プラン・ジャパン 

心のケア支援冊子「被災者の心を支えるために~地域で支援活動をする人の心得」 配布のほか、ニーズにあわせた被災者支援活動を行っています。

・ホームページ:https://www.plan-japan.org/
・ご寄付の振込先
ゆうちょ銀行(郵便局)
口座名:公益財団法人プラン・ジャパン
口座番号:00120-0-616745
※「熊本地震緊急支援」もしくは「G61」とご指定ください。
※振込手数料はご負担をお願いしております。

●ワールド・ビジョン・ジャパン

支援物資を配布やニーズにあわせた被災者支援活動を行っています。

・ホームページ:https://www.worldvision.jp/
・ご寄付の振込先:
https://www.worldvision.jp/form/donation/entry_input?did=359&price=5000

以上です。

また、DEARでは、震災をテーマに過去に複数の「グローバル・エクスプレス」教材を発行していますので、教室での話し合いに使えそうであればお役立てください。http://www.dear.or.jp/ge/
(報告:八木)

2016年4月21日木曜日

「世界一大きな授業のすすめ方」実践者のためのワークショップをやりました

4月16日(土)は「世界一大きな授業2016」のキックオフの日。横浜YMCAのご協力を得て「世界一大きな授業のすすめ方」実践者のためのワークショップを開催しました。ファシリテーターは、教材作成者でもある、DEARの星と八木が担当しました。


当日は、高校生、大学生、先生(高校の先生が多かったです)など、40名弱が参加。「世界一大きな授業2016」の公式教材には、6つのアクティビティが収められていますが、その中から以下の5つのアクティビティを実施。その後、実践の場面に分かれて、意見交換をしました。
  1. クイズ
  2. 識字(コップの水を選んで飲むシミュレーション)
  3. 教育と資金(リボンをつかったシミュレーション)
  4. 行動する子どもたちのストーリー(マララさんの動画+エッセイ)
  5. ランキング(アクティビティ6に収録)
教育と資金:リボンをつかったシミュレーション
やってみてよく分かったのですが、今年の教材で特別にご提供している動画がすごくいいです!これは、ドキュメンタリー映画『わたしはマララ』から編集したクリップ映像なのですが、内容にぴったりで、上映をはじめると教室の雰囲気がガラリと変わり、みんな、吸い込まれるように動画に観入っていました。

動画の中で語られるマララさんの言葉と、ストーリーの力強さに、その後の「わたしの気持ち」や「ランキング」も、充実した話し合いに展開していきました。動画、おすすめです。
沖縄在住の高校生もスカイプで参加!
参加された方の感想をご紹介します(抜粋)。
  • 水やリボンなどで体験できる授業で、とてもよかったです!マララさんのように教育について訴えかけている人は他にもいるのかを知りたい。もっともっと世界に訴えかけていくために、自分たちはなにができるか、考えていきたい!(高校生)
  • 軍事費と教育費の違いに非常に驚きました。アドボカシーなど、知らなかったことを知ることができ、よかったです。(大学生)
  • いろいろな立場の方々と意見交換できてよかったです。自分の学校でも3年目の取り組みになりますが、今回は330名の1年生と一緒にやります!不安もありますが、ひとりでも多くの生徒に興味を持ってもらえるよう、がんばります。(高校教員)
  • マララさんのスピーチを初めてしっかり聞いて、涙が出そうになった。
  • 日本や他国の援助の状況や、その成果が実態としてどうなのか、もっと知りたいし、知らなければならないと思った。
  • ファシリテーターの投げかけにより思考が変化することに気付いた。自分だったらどうするか、を考えながら参加しました。(教員)
  • 日本ではまだまだ開発への関心がムーブメントになっていないのが、現状なのだなというのをあらためて感じました。今後、キャンペーンを多くの人の力を集めてムーブメントへと変えていくことが大切だと思いました。(高校講師)
過去に「世界一大きな授業」を実施された方々の声は、ウェブサイトに掲載されていますので(こちら)、これからやってみたい!という方は、参考にしてください。

また、今年は、授業の後にできるアクションとして、マララさんの呼びかけにこたえて国会議員に意見を伝える「Raise Your Voice!(レイズ・ユア・ボイス!=声をあげよう)」の方法もご紹介しています。

今年のキャンペーン期間は5月31日(水)まで
まだまだ参加申込みを受付けています!ぜひ、申込みをして、「世界一大きな授業」を実施してください。
(報告:八木)

●「世界一大きな授業」とは…

「世界一大きな授業」は、世界100カ国で子どもたちと一緒に教育について考える世界規模のイベントです。

現在、世界で小学校に通えない子どもは5,780万人、読み書きができない大人は7億8,100万人もいます。ミレニアム開発目標で定められた「初等教育の完全普及」は残念ながら達成されませんでしたが、2015年9月に国連総会で2030年までの新しい目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択され、2030年までにすべての子どもが質の高い就学前教育、初等教育、中等教育を受け、大人の識字率も大幅に改善することが新たな目標として掲げられました。

2015年の「世界一大きな授業」には全都道府県から7万2463人が参加し、過去最高の人数となりました。2016年も4月16日(土)~5月31日(火)に実施します。世界では100か国以上が参加し、参加者の声を各国政府に届け、教育政策に反映するように働きかけます。
http://www.jnne.org/gce/

・主催:教育協力NGOネットワーク(JNNE)
・「世界一大きな授業」はJNNE に参加する次の団体が実施しています:オックスファム・ジャパン、開発教育協会、グッドネーバーズ・ジャパン、シャンティ国際ボランティア会、日本YMCA同盟、プラン・ジャパン、フリー・ザ・チルドレン・ジャパン、ラオスのこども

2016年4月13日水曜日

フリースペースたまりば「えん」でワークショップ   2015年度第5回「身近なジレンマを感じよう」

新年を迎えた2016年1月20日。たまりば内の広場には雪が残っていました。寒さで氷のようになった雪の上を、ピューっと滑っている男の子たち。

私も混ざろうと近づいていきましたが、スケート場で転んで頭を打った記憶がよみがえり、断念。こうやって「大人」になるんだなぁとしみじみ思いました。

さて、今日は今年度最後のワークショップ!
その最後にふさわしいアクティビティが、今回、できたのではないでしょうか?

2014年から10回にわたって、いろいろなテーマを扱ってきました。
みんなでどんなことを考えてきたか「思い出すこと」、そして多くの子どもたちが参加できるように「楽しむこと」、さまざまな場面で感じるジレンマについて考え、みんなで「モヤモヤすること」。これら3つを実現するために、「ジレンマすごろく」というものを用意しました!

じゃーん!「ジレンマすごろく」登場
まずは、アイスブレイク。
前回、たいへん盛り上がった「マシュマロ・チャレンジ」(前回ブログ参照)に引き続き、今回は「カップ・チャレンジ」に挑戦です!

用意する物は、紙(プラ)コップ、輪ゴム、紐です。
ルール:カップに手を触れずに、輪ゴムと紐を使ってカップを積み重ねていき、その個数を競う。個人でプレーでも協力してもOK。
参考:http://sciencegal-sciencegal.blogspot.jp/2012/09/setting-expectations-for-group-work.html


一人で黙々とトライ&エラーする人、作戦やアイディアを練る人、誰かと一緒に協力する人など、自分のやり方で熱中していました。

すごい集中力です
カップを6個、7個と積み上げていきます。
「ちょっと、机揺らさないでよ!!!」なんて声も飛び交います。
当初の予定は20分ほどでしたが、ゆうに40分間は取り組んでいました。すごい集中力です!



さて、休憩する間もなく、本編である「ジレンマすごろく」がスタート。
ルールは一般的なすごろくと同様ですが、自分のコマが停まったマスが「ストップ」だったら、カードを引いて質問に答えなければいけません。

用意したストップは、以下の3種類。

①「ジレンマストップ」
ジレンマを感じるような質問を読んで、議論してもらいます。なかなか答えを出すのが大変なものばかり。例えば、「スキー合宿の当日に妹が熱を出したら、スキー合宿へ行きますか?」というようなよくありそうなものや、「欲しい服が児童労働で作られていますが、買いますか?」というようなインプットが必要なものも含めました。

「ジレンマストップ」カード例
②「思い出ストップ」
これまでに扱った内容を思い出すことを目的とした質問に答えてもらいます。「世界にはいくつの言語があると言われているでしょうか?」「ベートさんはどうして怒っているのでしょう?」など。

「思い出ストップ」カード例
③「サービスストップ」
誰でも答えられるような質問やオーダーも入れました。「好きな食べものは何ですか?その作り方を説明してください」「緑色の靴下を履いている人を見つけて、似合ってるね!と褒めてきてください」「ポケモン、アンパンマン、妖怪ウォッチのうち、キャラクターの名前を10以上言ってください」など、楽しいものばかりを用意。

「サービスストップ」カード例
子どもたちは近くの人でチームを作って、すごろくをチーム対抗で始めることに決定。

ストップの無いマスにばかり停まったり、ゴール目前にワープして1レーン戻ったり、手作りサイコロが壊れたり……と、すごろくならではの楽しいアクシデントが続きます。


そんな中、カードを引いて質問に答える部分が、いちばんの盛り上がりポイントでした。
あーだこーだ議論し、うーん…と悩んで、とても活発な意見交換がたくさんなされていました。
そのいくつかを紹介します。

「ジレンマストップ」
親友の好きな人のことを自分も好きになってしまいました。そして、その人からデートに誘われました。どうしますか?

→親友なんだから、大丈夫でしょ。
→その友だちにデートに言っていいか聞く。

外国から遊びにきた友だちと銭湯へ行きました。すると、タトゥーがあるという理由で断られました。友だちは納得がいかない様子です。どうしますか?

→銭湯の人を説得する。
→そもそも、なんでタトゥーがダメなんだ?
→お湯の中で色が抜けちゃうんだよ、きっと。
→昔、犯罪歴のある人にタトゥーを入れたから。

あなたは車いすに乗っている人と一緒に駅へ急いでいます。近道がありますが、狭くて車いすでは通れません。その人は先に行っていいと言っています。どうしますか?

→キャンセルできる用事かどうかに依る。
→その人を背負って行く。車いすは後で。

日本では市民の武器所有は禁止されていますが、警察官は武器を持つ必要があると思いますか?

→武器はいる。
→いや、いらない。
→ていうか、犯罪は誰が犯罪と決める?

捨てられた子猫を保護しました。家に連れて帰りたいと思いましたが、あなたのお姉ちゃんは猫アレルギーです。その子猫をどうしますか?ちなみに夜の11時です。

→とりあえず朝まで保護して、次の日に飼ってくれる人を探す。
→猫の家をつくる。


「思い出ストップ」
まだ食べられるのに捨てられてしまうのをフードロスと言います。捨てられてしまう理由を思いつくだけ言ってください。

→賞味期限切れ。
→食べ残し、好き嫌い。
→印字ミス。
(フードロスについてのワークショップを実施した日にはちょうど参加していなかった子が、自分で考えて答えてくれました!)

正義とは何でしょう?昔話カチカチ山でウサギがタヌキに仕返しすることについて、あなたはどう思いますか?

→おせっかい!
→平等の対義語ってなに?ひいき?(なぜかこういう話をしていた人たちもいました)



なかなかゴールに辿り着かず、大人の都合で「サイコロの出た目の4倍すすむ」というルールを設け(笑)、ようやく全チームがゴール!

なんと、これまでの最長集中記録を更新、1時間30分間も熱中していました!すごい…。
これほど盛り上がるとは、正直思っていませんでした。大成功!

カードの質問を読み上げて、みんなで話して、答えるというシンプルなアクティビティですが、その過程で子どもたちがいろいろなことを知識として知っていること、普段考えていること、さまざまな疑問が湧きおこってくること、そんな様子が伺えました。

知っていることを実際の生活で応用したり、他者について自分の身に置き換えて考えることができる、そして、多方面から物事を観て疑問を感じることができる。

そんな、「えん」の子どもたちから出てくる言葉に、いつも驚かされます。
いつかまた、「ジレンマすごろく」をカードの内容を変えて、みんなでやってみたいです。
(報告:星)