2016年7月29日金曜日

「モスクへ行こう!~今知りたい、バングラデシュ~」に参加しました

先日、シェア・ザ・プラネットシャプラニール=市民による海外協力の会主催の「モスクへ行こう!~今知りたい、バングラデシュ~」にDEARスタッフの伊藤と横山が参加してきました。

このイベントは、7月1日にバングラデシュの首都ダッカで起きた襲撃事件をうけ、日本に暮らす人々がバングラデシュやイスラム教をゆがんだイメージで捉えてしまうことのないよう、イスラム文化に直接触れ、理解を深めるために開催されました。

かねてからモスクに行ってみたいとは思っていたのですが、なかなか一歩を踏み出せていませんでした。今回の心痛む事件が起こり、改めてイスラム教のことやバングラディッシュの人々の声を知りたい、と思っていたところに、このイベントが開催されることになり、色んな想いを胸に参加させていただきました。

会場は、東京・代々木の東京ジャーミィです。モスクの外観や内装は「美しい」という言葉だけでは言い表せず、イスラム文化に裏打ちされたとても荘厳な作りで、入った瞬間に独特の空間が心を落ち着かせてくれる場所でした。
東京ジャーミィは普段から見学を受け付けています
まず、青年海外協力隊をはじめ、日本でベンガル語を教えてきたアザド・ムンシさんから、バングラデシュの歴史的背景について、イスラム教徒とヒンズー教の宗教的対立によるインドからの独立や、東西での言語を巡る争いなどの観点からお話しいただきました。

その後、バングラデシュで起きた事件について言及される際、最初に口から出された言葉は、「バングラデシュ人として、恥ずかしい、みんなショックを受けている。二度と起きてはいけない」という言葉でした。事件に対する思いが深く、重く伝わりました。

そして、バングラデシュから見るこの事件は、国が抱えている問題が露呈したものであり、急な経済発展の中で成果主義が蔓延し、子どもにとって本当に大事なことが忘れられてしまっていたのではないか…。というお話しを聞いた時に、これは日本の社会や教育が抱える問題とも重なると思いました。

シェア・ザ・プラネットの筒井哲朗さん(DEAR理事)からは、今回の事件に係り、政治、援助、西洋とイスラムの対立、子どもの環境と経済発展の観点からお話しいただきました。

また、東京ジャーミイの下山さんにイスラム教についての説明と、モスクをご案内いただきました。

礼拝堂も見学することができ、礼拝の作法も教わり、実際に礼拝をしている方を間近で見ることもできました。貴重なお話を聞くと共に、イスラムの文化を直に感じることができ、自分が知らない文化を学ぶこと・ちがう文化の人たちの気持ちを尊重することの大切さを改めて考えさせてくれました。

今回の事件により、現地スタッフへの対応等で大変ご多用のところ、イベントを開催くださったシャプラニールのスタッフの皆さんには、貴重な機会をご提供くださったことに心より感謝しております。
(伊藤・横山)

2016年7月15日金曜日

日野市国際交流協会ワークショップ「いまさらですが、多文化共生ってどうやるの?」実施報告

こんにちは。ボランティアの三浦です。
7月からDEARの事務所で週一回ボランティアをしています。
先日講師派遣のアシスタントをしましたので、報告します。

さて、東京・日野市には約2,700人の在住外国人がいるそうです。日野市国際交流協会の日本語ボランティアの方々が、普段から日本語教室などを行っていますが、もっと多文化共生について知りたいということで、DEARに講師派遣の依頼がありました。


今年の3月に「多文化共生とは?」というテーマで勉強会を既に行っており、今回は、その多文化共生を実現するために、日野市の実情を知り、どうすればいいのかを考える目的で開催されました。

普段ボランティアで日本語を教えている方々をはじめ、日本語を学ぶ在住中国人の方も来てくださいました!


最初はアイスブレーク!ということで、皆さんに自己紹介をしていただきました。みなさんワークショップという形が初めてだったようで、自分が話すことに戸惑っている様子も見てとれましたが、結果みなさんおしゃべりが好きなようで、話が止まらなくなっていました。(笑)

次に、ロールプレイ!相手の気持ちになって考えることって大事ですよね。
小学5年生の外国につながる子どもが授業についていけなくなってしまい、友達ともうまくやれていない状況。原因は日本語力かな?という感じ。
役割は、夜も仕事がある外国人のお母さんと、若い小学校の先生。

まず、ボランティアの大野さん、福島さんが見本を見せました。名演技でした。

そして、市民の皆さん、ちゃんとロールプレイになっていたかどうかはさておき(笑)、またまた、とても盛り上がりました!

「ロ―ルプレイ中に何か解決策がでましたか?」という質問に対し、
「ロールプレイ後の話し合いで色々出てきました」という意見がありました。

この方に対してDEARの中村さん(講師)が、「ロールプレイをやってみて、外国人の方の立場になったからこそ分かったことですよね!」と突っ込みました。その一言で外国人の立場になって考えることの大事さに気が付けたと思います。

そして次に、日野市の良いところ、問題点について話し合いました。
そこで使用したのが、「在住外国人の方の生の声カード」!

右下の方が持っている青い紙が「生の声カード」です
これは、日本語ボランティアの方々がこのワークショップのためにアンケートを取ってくださるという多大な努力のおかげで作成されたものです。

外国人の方一人一人のとても具体的な意見から、日野市の良いところ、問題点を洗い出すことができました。

生の声として多かったことが、以下の3つでした。
  • 外国語表示を充実させてほしい(ホ―ムページ、病院、市役所、銀行など)。
  • 日本人は優しいが、もっと親しく接してほしい。
  • 日本人の友人が欲しい。
私の入ったグループでは、普段日本語ボランティアをやっている方が、「日本語を教えるだけでなく、コミュニケーションを大事にしたい」とおっしゃっていました。

外国人の方は、ただでさえ不安なところがあると思うので、ただ友人になるだけでも心の支えになり、さらには問題点の新たな発見にもつながる気がしました。

最後に、私たちができること、やりたいことを考えてもらいました。市への要望とともに、自分たちにもできることが広がりました。

これからの「行動」を考えるとても良いきっかけになったと思います。


また、この「参加型学習」を通して、外国人とのコミュニケーションの前に、自分たちのコミュニケーションの大切さにも気が付けたという声もあり、参加型学習の価値も感じていただけました。

私としても今回のワークショップはとても良い勉強になりました。また、ボランティアの方々が、在住外国人のために何かできることはないかという熱い思いにとても刺激を受けました。私も自分に何ができるのか考え続けていきたいと思います!

一番左が私です
あと、私は若いのでとても可愛がられました。
(三浦)

2016年7月4日月曜日

「学びあいフォーラム」フェーズ2 開催しました

6月18日(土)、富坂キリスト教センター1号館にて「学びあいフォーラム」フェーズ2を開催しました(第1回のようすはこちら)。

パートナー団体として、FKG(山形)、八王子市民のがっこう「まなび・つなぐ広場」(東京)、とよなかESDネットワーク(大阪)、大牟田市社会福祉協議会(福岡)の4団体が参加しています。

サポート役のコーディネーターは、阿部眞理子(IVY)、上條直美(DEAR)、佐藤友紀(DEAR大阪)、椿原恵(コミュニティコミュニケーション・サポートセンター)、DEAR事務局です。

前回のフェーズ1終了後に各団体が
3~5年後にどんな地域でありたいか
そのためにはどんな活動をするとよいか
という課題を持ち帰りました。

今回は、この課題解決のために各団体が考えた事業計画を確認・ブラッシュアップする作業を行います。

午前中は各団体から、持ち寄った事業計画を発表してもらいました。フェーズ1後にプロジェクトのためのチームを立ち上げ、早速ワークショップの方法を会議に取り入れている団体などもあり、団体内でも課題に対する視点の共有や参加が徐々に浸透している様子でした。


午後からは、事業計画を基に「現状」から「こうありたい地域」を目指すための変化の過程を「見える化」し、事業計画を見直す作業を行いました。文章だけでは、むむ?どういうこと?という感じなので、以下の写真もご参照ください。

この事業では、地域をどのように巻き込んでいくのかが課題の一つになっています。コーディネーターからは「問題を抱えているのに事業にアクセスできない人は本当にいないのか?」「リソースは他にもないのか?」「地域の問題に対して多角的な視点を持っているか?」など、様々な面からのアドバイスがありました。




振り返りでは、参加団体から「会議の進め方や考え方を含めて、私たちが一番変わりました!」という、嬉しい一言もありました。

今後はフェーズ1・2で計画した事業を、各団体によるフェーズ3として2017年1月頃までに実施していきます。こうしたプロセスを経た「変化」がどのように地域に波及していくのか、楽しみですね。
(高階)