2017年3月30日木曜日

たくさんの学びとやる気を得られた5ヵ月間

みなさんはじめまして。事務局ボランティアの小泉晴香です。
2016年秋から約5ヵ月間、DEARの活動のお手伝いをさせていただきました。

大学休学中の活動の一つとして関わらせていただき、毎週通っていたDEARですが、来月からの海外渡航を機に離れることになりました。そこで、今日までボランティアとして活動していた私が感じることを少しお話ししたいと思います。

①DEARに来た理由
大学の授業でグローバル教育を実施している団体を探していて、DEARを見つけました。社会問題の解決には教育の力が必要だと感じていた私は、休学中の活動の一つとしてぜひ開発教育に関わりたいと思い、DEARでボランティアを始めました。(私が授業をとってお世話になっていた教授がDEARの方であることは後に知ることとなります)

②どんな仕事をした?
イベントに際しては、配布資料や名札の準備、現場でのアシスタントなどをしました。他にもアンケートの集計などの事務仕事、子ども向けワークショップ用のお面づくりやカード作りなど様々な仕事をさせていただきました。

ワークショップ用のライオンのお面。上手!
段ボールで手づくりしました
③心に残っていること
2つあります。1つ目は「開発教育フォーラム」(以下、フォーラム)にボランティアとして参加したこと。2つ目は「フリースペースえん」に行ったことです。

フォーラムでは、全国各地から集まってきた参加者の皆さんが熱く語り合う様子を見て、日本にはパワフルで行動力のある人がこんなにもいるんだ!と感動させられました。社会人になり、忙しくなっても自分のやりたいことに携われるんだという自分の将来への自信にもつながりました。

「えん」では、自分が作ったカードやお面が子どもたちの学びにつながっていることに喜びを感じました。それとともに、自分がその年齢の時には考えもしなかったようなことについて真剣に考え、自分の意見を堂々と話す姿を見て、小さなうちから様々な課題について考える機会があることの重要性を改めて実感しました。

檻の中のライオン』を元にした憲法について考えるワークショップ。
④DEARへの提言や励まし
色んなことが次々に変容していく中でもぶれずに、ぜひ今のままのDEARでいて欲しいです!これからも応援しています!

⑤ボランティアを終えて…
本当にたくさんの事を勉強させていただきました!一言に開発教育といってもそれがテーマとすることは多岐に渡り、それに携わるDEARの方々とのお話は刺激的なものばかりでした。

特にこれといってできることがない私にも優しくお仕事を教えてくださり、いつも温かい気持ちにさせられていました。しばらく東京を離れてしまうため、これまでのような頻度で関わることは難しいですが、これからも何かしらの形で関わっていきたい、そう思わせてくれる場所でした。ありがとうございました!
(小泉晴香)

スタッフ一同からの感謝状(左:小泉さん/右:中村事務局長)
ボランティアには好きな教材を1つプレゼントしております!小泉さんが選んだのは『地球の食卓』でした。
※事務局より:DEARでは事務局ボランティアを募集しています(平日昼間中心/週1回~)。ご興味のある方はこちらをお読みください。

2017年3月15日水曜日

身近な対立から、憲法と権利を考えてみた!

こんにちは。ボランティアの木村です。
2月15日にフリースペース「えん」で今年度5回目のワークショップをしました。

その日はスタッフたちが「えん」に到着する前から、「今日は天気がいいからみんなお外で遊んでいてワークショップに集まらないかもしれない…」と思うほどの気持ちのいい晴天で、やはり子どもたちはお昼ご飯を食べ終えるとどんどんお外に出て元気に遊び始めました。テーブルの周りに集まったのは数名…。しかし、この「自由さ」こそが、「えん」ならではです。

今回は前回に引き続きバリマタ王国(※)での動物たちのやり取りから憲法・権利について考えました。前回は王様ライオンの暴走を食い止める内容でしたが、今回は、バリマタ王国の平和な日常の中に起きた対立から、身近な問題について考えました。

1つ目は、腹太鼓の練習をしたいタヌキと、静かにマンガを読みたいワニの対立。みんなのスペースでそれぞれのやりたいことをするには権利が対立してしまう時があるけれど、どうすれば良いのか。タヌキ役の能條さんとワニ役の西野さんの熱演により、問題がより身近に感じられます。

どちらの言い分もわかるけど…どうすればいいかな?

「違う場所でやればいいじゃん」という子どもからの提案に対して、タヌキは「みんなに内緒でやりたいから外ではできない」という返答。うーん、じゃあどうしようか…。その後も続々と提案が上がり、最終的にタヌキとワニは「じゃあ僕は1時間クッションを付けて練習するから、そのあとは音を出してもいい?」「うん、じゃあそのあとは僕が違う場所に行って読むよ」とそれぞれ譲歩し合う事が出来ました。


2つ目は、「他の人には言わないでね」という約束で自分の秘密を話したキツネと、その秘密をみんなに話したタヌキの対立

タヌキは表現の自由を主張しているけど…?
子どもたちからは「言わないでね、と言われたことは言っちゃだめだよ」という声もあれば、「でも(みんなに)言いたいよ」「キツネが秘密なことをタヌキに話したのが悪い」という声もありました。誰にでも、秘密をばらしてしまった、或いはばらされてしまった経験があるのではないでしょうか?どちらの立場も身近だからこそ難しいですね…。最後は、「タヌキはキツネにあやまったほうがよいよ」という子どもたちの声に励まされ、タヌキはキツネにあやまりました。

最後は、ワニが不在だった会議で自分が組体操のピラミッドで一番下になることが決まり、後日それを知ったワニが嫌がっている、という集団と個人の対立

「休みだったんだから仕方ない」「多数決で決まったんだから」という意見もありましたが、「いや、ワニが嫌だって言っているならもう一度考え直さなきゃ」「何度でも話し合おう」ととてもポジティブな方向に話が進み、内心スタッフは驚きました。

身の回りにいつだって起こりうるけど、明確な答えがあるわけじゃない。そんな時にどうやって解決したらいいかを権利の面から子どもたちに考えてもらう、というのが今回のねらいでしたが、子どもたちは前回学んだ色々な権利も踏まえて色々な提案をしてくれて、スタッフ側もうれしかったです。


そのあと、前回もゲストに来てくれた久保井奈美さんから、権利のバランスや、個人の権利は大切だけど、みんなの迷惑になってはいけないという「公共の福祉」ということを説明してもらいました。一人の権利と大勢の権利はひとしく大切なことも学びました。

また、嫌なことは「いや」と言っていいんだということも学び、終わりに、そんな対立が大きくなって戦争になる過程を分かりやすく示す「戦争のつくりかた」という映像を見ました。



少し怖くてショッキングな内容ですが、今の日本はまさに、2004年に作られたこのお話に日々近づいているように思えます。参加者からも、「2004年の時に見た」「このアニメで言っていることは6割くらい既に起きているよね」という声も挙がりました。

映像の中で、「大人は忙しいとか言って戦争がつくられていくことに気づこうとしないから、あなたが変だと思ったら『大変だよ、おかしいよ』と言ってください」というフレーズがあります。おかしい事には「おかしい」と言う、嫌なことには「いや」と言う。日本が再び戦争ができる国になってしまう前にそれを阻止するためにはまず国民が声を上げなければ、と改めて気づかされました。
(報告:木村明日美)

※第4回目(1月20日)にバリマタ王国(たまりばを逆にした名前)で、王さまのライオンが勝手に法律を決めたり、都合のよい政治をしようとすると、子どもたちが適切なカードを見せてそれをストップする。(憲法で国の権力を縛る)というワークをしました。レポートはこちらからお読みいただけます。