フリースペース「えん」2017年度第1回 みんなで「ポンデケージョ」をつくろう♪

こんにちは。スタッフの小口です。
6月9日(金)、関東も梅雨入りしたという話が嘘のような、良く晴れた金曜日にフリースペース「えん」で今年初めてのワークショップを開催しました。

「えん」に到着すると、「DEARの人たちだー!」と寄ってくる子どももちらほら。「えん」でワークショップをするのも4年目となり、DEARのワークショップを楽しみにしてくれている子どもたちもいるんだと嬉しくなりました。

今回は、ブラジルのシュタイナー学校でボランティアをしていた元職員の星さん(通称:ほっしー)プレゼンツのワークショップ、その名も「ほっしーおかえりブラジルトーク」!

まずは、「ブラジル神経衰弱」と名付けたカードゲームをしました。ルールは神経衰弱がベースとなっているのですが、数字ではなく、日本とブラジルの組み合わせを探すゲームです。

例えば「国旗」というお題であれば、日本の国旗とブラジルの国旗をめくることができればそのカードをGETすることができます。「人」というお題では、「日本人」と「ブラジル人」の組み合わせを探しました。ブラジルは移民が多いので、一言で「ブラジル人」といっても色々な人がいます。自分たちと似たような人が映ったカードを指さし、「この人もブラジルの人なんだよ!」と星さんが言うと、「知ってる!日系ブラジル人でしょ!」という声がありながらも、「ブラジル人って肌が黒い人ばっかりだと思ってた」という声が子どもからあがりました。

大人も真剣になってカードゲームに参加します
そして次なるお題は「パン」。日本のパンは「焼きそばパン」ですが、ブラジルのパンは・・・・「ポンデケージョ」です!「ポンデケージョ」は、キャッサバ粉から作るパンです。ということで、その後、今回のワークショップのメインである「ポンデケージョ作り」をしました。

普段からお昼ご飯を自分たちで作っている子どもたちは、料理道具の準備やセッティング等、率先して動きます。キャッサバ粉に牛乳、チーズ、卵、バター、塩を混ぜるだけという非常にシンプルな材料をみんなでコネコネ。

沸騰させた牛乳をキャッサバ粉に入れます
沸騰させた牛乳が温かいうちに材料を混ぜなくてはいけないということでみんなで協力してテキパキ進めます
美味しくなりますように~という願いを込めて混ぜます
「これゆるすぎじゃない?」「だったらみんなの混ぜてみようよ!」とみんなで協力して和気あいあいと進むパン作り。外遊びから帰ってきた子どもがその様子に興味を持って参加するなど、興味を持った時、興味を持った部分に参加できるスタイルも、「えん」ならではだなあと思いました。材料がある程度混ざったら、スプーンですくって鉄板に並べ、「美味しくなりますように!」という念を入れてから、オーブンに入れました。

そしてポンデケージョをオーブンで焼いている間、星さんからブラジルのシュタイナー学校であるレジリエンス・スクールについての話を聞いたり、動画を見たりしました。子どもが自分で自由に遊べる場所があり、遊ぶ方法を自分たちで開発する子ども達の様子を見ながら、「えんみたいだね~」という声もあがりました。

そうこうしているうちに、パンが焼ける良い香りとともに「プープーッ」という焼き上がりを告げる音が。心配そうにオーブンの方向を見つめるスタッフ。見つめる先には、美味しそうに焼きあがったポンデケージョが!

星さんの感覚(!)に任せたパン作りでしたが、結果は大成功。外はカリッと、中はもちっとした美味しいポンデケージョをみんなで楽しく食べることができました。珍しい触感にそれまでいなかった子どもたちも興味津々。たくさんの子どもたちが集まってきてみんなでポンデケージョを食べました。
ポンデケージョの完成です!
みんなでアツアツを食べました!
最後に、レジリエンス・スクールを運営しているモンチアズール・コミュニティ協会のドキュメンタリーをみんなで見ました。えんのスタッフに交じってドキュメンタリーをくいるように見つめる子どもも。

ブラジルの中流階級の子ども達の通うシュタイナー学校の教師であったドイツ人のウテ・クレーマーさんが「様々な子どもたちをつなぐ架け橋になりたい。」という想いでファヴェーラ(スラム街という意味)の住民達と、診療所や保育所、学童、助産所を作ったこと等、熱心に見ていました。

星さんのお話しを熱心に聞く「えん」のみなさん
その後、ウテさんにも実際に会ったという星さんから「ウテさんは、大学の時からずっと教育を勉強していた、という人なわけではなく、もともとは通訳の仕事をしていた。でもブラジルに来て、ファベーラの子どもたちの状況を変えたい!とコミュニティ協会を作った。元々すごい人、というわけではなくて、自分の想いがあれば、誰にでもチャンスは回ってくるんだと思った」というお話がありました。

そんな星さんの言葉に真剣に耳を傾ける「えん」のみなさん。そんな話の中で、星さんが「来年3月にはウテ・クレーマーさんが来日する予定です」というと、直ぐに「私も会いに行きたい!」と、とある子どもが言いました。その後、「えん」の職員のスマートフォンで直ぐにウテさんの情報を調べ、星さんに熱心に話を聞きに行っていました。

「子どもには難しいから分からないかもしれない」「大人と子どもは違うから別にしたほうが良いかもしれない」といって子どもの学びを制限するのはいつだって大人の方。子どもたちの素朴な疑問や考えにハッとさせられることはたくさんあります。

ホンモノに出会うこと、色々な大人や子どもと出会い一緒に学びあうこと、自分が学びたいことをたっぷり学べること、そんなチャンスがたくさんある「えん」は本当に素敵な空間だなあと改めて思いました。
(報告:小口瑛子)

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