Girls Unlimited Program 第5回「Choose your path(自分の道を見つけ歩むこと)」

アメリカ大使館主催のGirls Unlimited Program(GUP)プログラム。1月25日(木)に、第5回目となるプログラムが実施されました。
[プログラム詳細はこちら第1回目第2回目第3回目第4回目の様子]


ゲストは、医師の吉田穂波さん。吉田さんは、産婦人科医、国内外での研究などを経て、東日本大震災時は被災地支援派遣医師として地域の母子保健システムのサポートもされていました。現在は、神奈川県保健福祉局でのお勤めと、神奈川県立保健福祉大学でも教鞭をとっていらっしゃいます。お仕事をしながら5人のお子さんを育てていらっしゃる吉田さんのお話はとても心に響くものでした。


吉田さんのお話し

吉田さんのお話のキーワードは「受援力」でした。
困ったときには人に頼ること、助けを求めることが必要だと、話してくれました。最初は吉田さんも、人に頼ってはいけないのでは、と思っていたのですが、アメリカに留学した時に、「ノートをみせて」と頼ってくる友人がいて、頼られることで自分も頼ってよいと感じるようになったと言います。


人に頼ることは、つながることです。頼ることは、相手には信頼しているという証になり、その人を称賛、承認することにもなります。そして、「自分の責任であっても困ったときには助けを求めてもよい」というメッセージを投げかけてくれました。

また、吉田さんがアメリカの大学院で公衆衛生を学んでいるときに、学ぶ内容が、コミュニケーションだったことに驚いたと言います。

病気になった人を助けることも大切だけど、病気になる前に健康な人は健康なままに過ごしてもらうことが大切で、実は、人間関係が健康に大きな影響を与えることは医学的に証明されているそうです。ですから、人間関係は「大きな財産」であること、GUPのような場でいろいろな人たちとつながることの重要性を話してくれました。

とても穏やかにお話ししてくださる吉田さんの原動力は「義憤」だと聞いて少し驚きました。子育てしながら仕事を続けるためには、人の何倍も頑張らないといけない、でもいくら頑張っても、子育ても仕事もどうしても評価は低くなってしまう。

「こんなに頑張っているのに認められないのはおかしい」という怒りが燃料になり、「まるごと自分を認めてほしいし、自分も認めたい」と思い、働き続けるには「受援力」が必要だと、思ったと言います。

吉田さんは、若者が不安な時にSOSを出せるような社会にしていきたいと言います。ネットで検索すれば、答えは得られるかもしれないけど、その裏にある孤独やさみしさといった「思い」は、ネットはすくい取ってくれない、そのことを考えると、コミュニケーションや人に頼る力こそ必要だ、という吉田さんのお話は、参加者に強く届いたようです。

そして、表題のChoose your pathの意味は、自分の人生は自分で選ぶことができる、自分に決める力がある、ということです。「自分自身が人生のリーダーであること」は、参加者を勇気づけました。


お話の後の、疑問・質問や「いいね」と思った付箋紙は、模造紙に貼りきれないほど、たくさん出されました。「いいね」に関しては、「受援力」という言葉がとても響いたようでした。「疑問・質問」については、「頼るのが難しかったことはないですか?」「あきらめようと思ったことは?」「コミュニケーションが苦手だったのがどこで変わったんですか」のような質問がありました。


吉田さんは、頼るためには、自分の自己開示が必要で、「助けて」と言えば、他に助けてくれる人がいる。そして、自分も人を助けたいと思うようになる、と言います。


ワークショップ 「助けてもらったこと」「助けたこと」

その後のワークショップでは、宿題で出されていた「助けてもらったこと」、「助けたこと」を共有しました。日常の中で、実は自分たちもたくさんの人に支えられ、そして、支えていたことに気づいたようです。



最後に共有をした時に、参加者の一人から、「GUPが終わってもつながっていたいので、参加者のLINEグループを作りたい」、という声が上がりました。自主的にそういう動きが出てきたのはとてもうれしかったです。


ガールズのふりかえりより
  • 頼ることはネガティブなイメージがあったけど、頼られたら嬉しいと思うから、頼ることをもっとした方がよいと思った。
  • 頼ることで新しいネットワークとコミュニケーションが作ることができるということを学びました。
  • もっと人に頼って助けてもらって、今度は自分が人を助けられるようになりたいと思った。
  • 自分も人も動かすような人になってみたいと思った。
あっという間に時間になってしまいました。そして、いよいよ次回が最終回。初回に伝えた、「シークレット・フレンズ(秘密の友達)」に感謝の手紙を書いてくることが次回の宿題です。また、次回、楽しく、深く話し合えるのを楽しみにしています。
(報告:中村絵乃)

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