束の間の夏休み終了

全研が終わってから、事務局は1週間の夏休みでした。
といっても、出勤する人たちもちらほら。
わたしも次号のニュースレターの取材があり、週の半ばにタスクのメンバーととある場所に出掛け、非常によいお話を聞くことができました。詳しくは書けませんが、やはり今月末の総選挙はとても重要ですね。選挙権のある人は、無駄にしてはいけない!と改めて思いました。

この休みの間に、読みたかった本を読んだり、映画を観たりしました。
そのうちの一本が、映画『未来の食卓』です。

これは、フランスの小さな村で、村長の決断により学校給食と高齢者への配食サービスの食材の全てを“オーガニック”にする、という試みを取材したドキュメンタリーです。劇場は満席でした。

個人的に印象に残ったのは、桃やブドウ農家の光景。
何も説明もなく、田畑の景色が写ると「ああ、きれいな自然だな」なんて思ってしまうのですが、その後に宇宙服のような防護服を着た人が、一面に農薬を散布する様はショッキング。ワインが大好きなのですが、皮のまま発酵するワインの元が、こういう状態で栽培されていると思うと、かなり怖い!

また、クラスの生徒の少なさにもびっくりしました。
たまたま小さな村だからか、20人くらいの生徒に先生1人、と少人数。
そして、給食の時間は、調理師の方がテーブルを回って配膳や子どものケアをしているのも驚きできした。日本の先生は休む時間があんまりなくて忙しいので、うらやましい光景では。

さて、オーガニック給食に対しては、
「給食費が高くなるのではないか」
「こんな大変なこと続かない」
「家でも“オーガニック”なんて無理」
「ずっと農薬を使ってきたし、それが現実的だ」
などなど、様々な声もあるのですが、やってみるとそれはそれなりにできてしまう・・という状況が描かれています。既存の価値観や習慣を変えていくことは勇気がいることですが、やはり一つのアクションが大事だと実感しました。村長の独断の成果でもあり、時節柄、政治家を選ぶことの重要さも感じました。

わたしは、講師派遣先の学校で、学校給食をごちそうになる機会もあるのですが、「全部地元の食材なんですよ」とご紹介いただくことも、学校農園のような取り組みもご紹介いただいたことがあります。日本もなかなかでは・・と思っていたら、この映画の第2弾では、日本でも取材をしているそうです。
どんな事例が紹介されるのか楽しみです。
(八木)

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