日本のODAを変える会

昨日、5月12日(木)「日本のODAを変える会」で「開発教育の推進」について発言してきました。
「日本のODAを変える会」は、マルチステークホルダー(政・産・官・学・NGO・マスコミ等)の有志が国際協力の「現場の視点」や「国民の視点」から新しい時代の日本のODAのあり方を見直し、発信する場です。発起人はオックスファムの山田さんやアフリカ日本協議会の稲葉さん。

民主党政権のもと、「300日プラン」の中で外務省が取り組んでいるODAの見直し作業に提案することを目的にしています。

詳細は下記をご覧ください。
日本のODAを変える会

今回のテーマは「市民の参加と理解:開かれた国際協力をめざして」
私の他に犬塚直史氏(民主党参議院議員)、伊佐治健氏(日本テレビ報道局ニュース編集部/NEWS ZERO チーフプロデューサー)がゲストでした。

今まで3回の議論の中では、民主導の国際協力、国際協力政策の形成などが話し合われており、毎回、意見が多かったのは、「国民の意識や理解をどう高めるか」、というものでした。それを受けて今回の「市民の参加と理解」というテーマが設定されました。

犬塚氏は国際協力のキャリアパスについて、伊佐治氏は、報道から見た国際協力についてお話しされました。
私は「市民主体の開発教育の推進」のテーマで、以下のようなことを提案しました。

・ODA広報ではなく、開発教育を進めていくこと、
・市民の進める活動を政府が支援すること、
・そのための方針・仕組みをつくること
・開発教育の基本方針をNGOと政府が話し合いつくること
これは、今まで10年以上、DEARが提案し続けていることです。
参加者はJICA職員やNGO、企業の方など60名。活発な議論がされました。
特に、「ODA広報ではなく開発教育を進める」という点では多くの支持を得られたようで、
今回の提言書にも入れていただけそうです。
NGOとの連携を重視する民主党政権がODA改革を進めている今、「市民やNGOが進める開発教育」の重視が政策に入るように頑張ります。
みなさま応援してください!

(中村)



コメント

  1. 「ODA広報ではなく、開発教育を進めていくこと」
    本当にそうですね。
    開発や貧困の問題は政策や制度の問題、だと市民の認識が進むことが重要だと考えています。
    そのためには、同時に、日本の開発や貧困の問題からのアプローチを開発教育も再考していくことが求められていると感じています。
    地方や個別の団体では難しい、政策への働きかけ、期待しています。
    椿原 恵(コミュニティコミュニケーション・サポートセンター)

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  2. JICAがやってる開発教育と、
    あなたが言ってる開発教育と、どう違うの?

    って言われることが、多いけど、
    開発教育は、開発教育。

    DEARに関わっている人は決して対立するつもりはないけど、JICAの行なう開発教育が正しいと思っている人とは、対立することになるのかな。どうかな。

    いずれにしても、ずっと提案してきたことが、受け入れられたことは、すばらしいことですよね。

    DEARだからこそ出来た提案だと思うし、
    国連を形成し、動かす力を持つのが、国連そのものではなく、ひとつひとつの国家であるように、
    DEARを形成し、動かす力を持つのは、事務局ではなく、そこに関わるひとりひとり。

    今後も政策への提案を期待すると共に、
    そのフィードバックや、
    政策提案に必要なことに、
    会員や関係する私たちが関わっていくことが、
    一番重要だと考えます。

    清水千絵(JOCVルワンダ)

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