国際組織ASPBAEの理事になりました(その1)

みなさま、こんにちは。副代表の上條です。

DEARは、10年程前からASPBAE(アスベ)=The Asia South Pacific Association for Basic and Adult Education(アジア南太平洋基礎・成人教育協議会)という138の団体が参加する国際ネットワーク組織の会員団体になり、アジアのネットワーク作りを意識しています。この度、20131月から4年間、DEARの推薦で私がASPBAEの理事を務めることになりました。

会議期間中にルームメイトだったフィジーのNGOスタッフ(左)と。インド系フィジー人の方で、フィジーのFRIEND(Foundation for Rural Integrated Enterprises & Development)という団体から参加。
219日(火)~22日(金)にインドで開催された理事会は、連日、朝8時半から夜7時半までの長い会議で、組織運営から、各国の基礎教育・成人教育の状況、ASPBAEの果たす役割などについて熱心に話し合われました。理事のほとんどは、各国のEFAEducation for All=万人のための教育)地域連合体に参加している組織のスタッフです。DEARJNNE(教育協力ネットワーク)の一員という位置づけになります。

ASPBAEはそうした会員団体が、自分たちの地域で教育行政へのアドボカシーを展開したり、人材育成をするための支援をしています。

例えば、バングラデシュでは教育予算の拡大、追加学費支払い中止キャンペーンなど、インドでは教育の義務化に向けた運動など、それぞれの国の状況に応じて必要な課題に取り組んでいます。地域でより効果的に政策提言を行うためのトレーニングや、若者のライフスキルトレーニングなど、ASPBAEの役割は多岐にわたります。日本の教育課題は何か、ということを改めて考えさせられました。ジェンダーの視点をすべての事業に取り入れることにも積極的です。

理事長の Roberto Guevara(オーストラリア・RMIT大学=ロイヤルメルボルン工科大学)
2014年は、ASPBAE設立50周年で、大きなイベントも予定されています。50周年ロゴを作ったり、すべての事業に50周年の冠をつけ、会員獲得のきっかけにするなど、DEAR30周年で話し合われたことと全く同じですね。限られた予算とスタッフでさまざまな仕事をしているというところは、いずこのNGOも同じようです。

理事会の様子と、ASPBAEが力を入れている取り組みについては、またレポートします。
(上條)

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